「最強の山城」&「火天の城」で"天下布武" 観音寺城址〜安土城跡   

日時 2025年6月7日

山域 繖山〜観音寺城址〜安土城跡(東近江市、近江八幡市)

メンバー TN(記)、NS、Yi

城郭マニアならずとも「安土城跡」は1回は行ってみたいに違いない。そんな安土城跡の隣の繖山には、安土城のプロトタイプ「観音寺城址」があり、共に「日本100名城」に選定されていています。今回は石垣で防御された最強の山城「観音寺城址」を攻略してから、「安土城跡」で天下布武を叫ぼうじゃないかという山旅です。今回も付き合って頂きましたNS師匠、そして歴女YIさん、ありがとうございました。

JR能登川駅~結神社〜観音正寺

JR能登川駅からは、JR能登川駅〜繖山〜箕作山〜八日市駅を登る「東近江トレイル」という南北に歩くトレイルが整備されていますが、JR能登川駅〜繖山は結構急な登りがあるため(途中に"地獄越"なんて地名があったりする)ビビってしまい、今回は結神社(むすびじんじゃ)〜観音正寺〜桑実寺と東西を結ぶ参道を利用しました(ヘタレと言って下さい)。

観音正寺(かんのんしょうじ)

観音正寺は、今から約1400年前、聖徳太子によって、開創された古刹。寺全体が観音寺城址の中に建っていると言って良いくらい、立派な石垣が出迎えてくれます。拝観料大人:500円

繖山(きぬがさやま)[観音寺山]

東近江トレイルを構成する繖山433mの山です。展望有りとなっているガイドもありましたが、今回は木が茂っていて展望は無しでした。

観音寺城址

繖山一帯に築かれた近江国守護佐々木六角氏の居城跡。山城に点在する家臣の居住地跡には、家臣の名をとって「◯◯丸」と名付けられています。兎に角、石垣が見事。どこもかしこも石垣だらけ。こんな山の上に、どうやって巨石を運んだのかが気になります。本丸から平井丸、池田丸、と下って15分程度でお目当ての大石垣に着きました。大石垣は、新幹線の車窓から確認できるくらいの大規模建造物でございます。満足。

大石垣の上から東近江の山々を展望
おおっ!これが新幹線の車窓から見えるという噂の大石垣!こんな山の上に、よくもまあ石垣を組んだなあと感嘆しました。

桑実寺(くわのみてら)

奈良時代に天智天皇の勅願によって創建されたといわれている桑実寺は、車で登ることは出来ず、桑実寺集落から石段を500段ほど歩いて登るしかありません。我々は今回この石段を下りましたが、正直言ってこの石段を登るのは勘弁したいと思うほど大変です。入山料:大人300円

安土城跡

織田信長が天正4年(1576年)丹羽長秀に命じ、約3年の歳月をかけて完成した標高199mの安土山に築城された平山城。小高い山全体を高石垣で囲んだ石の要塞。天守は五重六階地下一階で、最上階は金色に輝き、その下階は朱塗りの八角堂であったとされます。本能寺の変の数日後、完成からわずか3年で焼失。現在は、天主台、本丸、二の丸などに石垣と礎石のみしか残っていません。摠見寺拝観料大人700円。

JR安土駅〜安土城郭資料館

安土城天守の再現模型。こんな大天守が山の上に建っていたら、思わずひれ伏してしまうかも。

雨で2回流して、今回が3度目の正直にして、やっと念願の安土城趾に行く事ができました。帰りに安土城跡からJR安土駅までタクシーを使って楽をしてしまいましたが、安土城天守再建の機運が出ていることについて、礎石が残る城跡だからいいんであり、いまさら天守はいらん、と、タクシー運転手とYIさんが意気投合したのにはビックリしました。恐るべし、歴女YIさん。

今回は、というか今回も、寄り道ばかりして体力的にはヘロヘロですが、城エキスはかなり注入出来ました。最後に、観音寺城を築いた佐々木六角氏にあやかって名言を一つ。

   「寄り道こそが人生さ」by六角精児

飛び出しトビタ、安土バージョン。