■行ってきました

一の谷・郡界尾根・東雨乞岳 2007.7.16 T.Yamada
台風のため3連休の合宿トレーニングがすべて中止になった。16日に予定されていたA.K大のW教授によるササの種の同定も都合により延期になった。16日は台風一過の晴天が予想されたので山に行きたいと思い山行部長に電話してトレーニングとササの採集をかね茨谷登山口〜郡界尾根〜雨乞岳〜イブネ・クラシのピストンに決まった。メンバーは7人になった。急遽トレーニング変更の計画書を作成して会事務所に提出した。

スカイラインに入ると冬ゲートで通行止めになっていた。多雨による点検観察のためかどこかで土砂崩れでもあったのか。ゲート前には既に沢山車が止まっている。バックして一の谷に向かう。ここも止めれない。やむなく長石谷登山口の横に止めた。

1. 武平峠スカイライントンネル入り口
一の谷から登山道を武平峠に向かうが小さな沢も水量が多い。約1時間を要した。トンネル入り口のゲートも閉まっていた。SMさんが乗り越えていく。SHさんはザックを下ろし横から潜るようにすり抜けていった。
2. トンネル滋賀県側出口
トンネル内は人も車も通らない。それでも電気がつけてある。滋賀県側にゲートは無かったが車は止まっていない。下の方で止めているのだろう。
3. 郡界尾根に入る
今日の計画の茨谷登山口からはやめにして武平峠から雨乞岳の登山道を行くことになった。一般道として利用されているがこの道も良いとはいえない。沢谷峠までのササは目が出た稈がスット伸びて葉も大きく健全である。峠から尾根伝いに行く。
4. 鎌ヶ岳をバックに
すぐに今日上がってくる予定であった一服峠である。650から左に急下降して登りになると左後ろに鎌ヶ岳が尾根から抜き出て見えている。
5. 東雨乞岳への登り
967から下って次のピークへの上り返しは180°巻くようにして登っている。1014(三人山の標札がある)へは尾根伝いに登る。ここは標札が掛かっているのみだ。小さな沢伝いに踏跡もある。帰りはここを下ることにする。ここから急登が始まる。
6. 東雨乞岳南端近く
登っていくと枯れかけているのか小さなササが出てきて突然健全なササに変わる。こうなると東雨乞岳山頂は近い。急に展望が開け後ろに御在所山と鎌ヶ岳その間から伊勢湾まで見えている。
7. 東雨乞岳にて本日のメンバー全員で(バックに鎌ヶ岳)
HTさんとTYはやや遅れて山頂に着いた。山頂は360°の展望だ。単独登山者が休んでいた。武平峠・クラ谷経由で来たと言っている。この人にシャッターをお願いした。
8. イブネのササ原を望む
北に目を移すとイブネの山頂は寝転んで見たくなるような芝生を植えたのどかな平原に見える。この点はここから見る限り昔も今も変わらない様相を呈している。その昔このように見えて行ってみたくなったのがここと仙ヶ岳から見た御所平である。行ってみて草原に見えたのがササ原で驚いたことを思い出す。鈴鹿ではその他に御池岳奥ノ平と雨乞岳の清水ノ頭がある。イブネ・クラシと奥ノ平・鈴北岳周辺はササに難渋したものだが今は健全なササを採集しようと思っても出来ない相談だ。今日のテーマであったが時間切れだ。
9. 健全なササ原を下山していく
KKさんは山頂で逆立ちして写真に収めている。遠くを見てみるとグルッと前線の雲が取り囲んでいるように見えている。特に南から西にかけてのくもが厚い。明日は雨になるのかなあと言うとSHさんが雨の予報だと言う。だんだん低いガスが飛んでいくようになった。帰ることにしよう。

概念図

来た道を引き返し960へ上り返したところで雨具を着ける。一服峠から茨谷道を下山する。この道は早い。トンネルでは滋賀県側から強い風が吹き抜けていて雨具を脱ぐと寒いほどだ。スカイラインをのんびりと下るが舗装道路を歩くのは疲れる。片岡温泉で汗を流し帰路に着いた。

合宿トレーニングとササの同定が中止になり今回の山行が出来た。5人がこのルートは初めてでトレーニングにもなったものと思われる。