■行ってきました

奥大日岳〜大日岳〜称名滝 2009.09.21〜22  T.Yamada

20日の結婚式後に縦走する企画がMMさんとMHさんから出されこれについてはご両人が綿密な計画を立案されていた。新婦がリーダー新郎がサブリーダーである。メンバーが19名と多い。登りが遅いことが分かっているので躊躇していたがそれを承知で参加の許可をお二人から頂けたのでメンバーに加えさせて頂いた。

1. みくりヶ池温泉の前
21日も昨日同様快晴になり清々しい朝を迎えた。みくりヶ池温泉の朝食はバイキングで食欲が進んだ。喫茶室でモーニングコーヒーを飲みながら歓談をして奥大日岳に行くメンバーは準備体操をしてスタートした。
2. 室堂乗越より南の展望
今日は風がなく寒さを感じない絶好の登山日和だ。遊歩道脇にはチングルマの紅葉やイワイチョウの黄葉が美しい。雷鳥荘の前を通り下って70張ほどあるテントの中を進み称名川にかかる木の橋を渡って小休止。雷鳥沢の道を右に分け新室堂乗越で尾根に出る。南には今来た道が見える。右地獄谷の上にはみくりヶ池温泉・左中程にキャンプ場だ。昨日の結婚式場である雄山山頂が左上・中央には浄土山だ。
3. 北を望む
北には早月尾根尾根からの剣岳が見える。この尾根は1回だけ登ったことがあるが長かったと思う。奥に毛勝山が見えSMさんはこの山に登ったことがあり大変であったと説明していた。
4. 剣岳展望
奥大日岳への登りになると今まで以上に息が弾む。MMさんに付いて頂き立ち休憩をしながら登る。路傍にリンドウが咲いている。西には大日岳の鞍部に大日小屋が見えた。奥大日岳のすぐ目の前で小休止。剣岳の展望が良い。休んでいるうちに雲が湧き上がってきた。リーダーは遅く歩いても良いメンバーを分けて2パーティーとし後発隊としてくれた。
5. 奥大日岳山頂で後発隊のメンバー(TYは撮影)
山頂から西を見ると大日岳にはガスが掛かってきた。毛勝山は雲に隠れている・雄山の山頂部も間もなく見えなくなるだろう。剣岳の山頂が見えている今のうちだ。
6. 七福園
岩を乗り越えて行くところが数か所ある。ときどきガスがかかる。岩を降りる時リーダーの新婦はメンバーに注意を払う。新郎は新婦が気になるのだろうさり気なく見守っている。七福園だ。右に大きな岩が連なっていた。これが数え方により7つなのかもしれない。七福神と見立て岩を配置した日本庭園のようだ。
7. 大日小屋
湿原状の所を過ぎると下に今夜の宿大日小屋が見えた。七福園からは思ったより近かった。小屋に着いてMOさんはピースで満足そのものだ。同じ73才で元気そのものだ。
8. 大日岳山頂にて後発隊メンバー
小屋に荷物を置いて空身で大日岳をピストンすることにした。登って行く途中先発隊が下ってくるのと出会う。この時カメラが電池切れで作動しなくなった。大日岳山頂に着きカメラは作動した。カメラ担当としてほっとした。実は16日にカメラ担当のYさんが参加できなくなり新郎から担当をおおせつかり予備の電池を買いに走ったがどこにも置いてなく予備がないまま当日を迎えたものであった。
9. お祝いのハーモニカ吹奏
大日小屋は登山者で一杯であったが新郎新婦の事前の交渉もあり19名で1室をあてがっていただけた。小屋のイベントであるギター演奏があって聞きに行ったメンバーもいたが新郎新婦は部屋にいた。SHさんは新郎新婦のお祝いのためハーモニカを持参して北の宿からを吹奏した。来年北海道に住まいを移すとのことでありこの曲にしたと言っていた。アンコールに応えてもう1曲吹奏した。
SHさんの心使いには感心した。
10. 大日平山荘
22日外はガスがかかり周囲は見えない。小屋で上下雨具を着装しスパッツも付けた。雨が降ってきた。大日岳の山腹をトラバースして行く。下に大日平山荘が見えた。写真を撮りたかったが諦めた。上は相変わらず雲の中だ。山荘近くに先発隊が見える。休憩をして下って行くと立派な木道が続いている。濡れていて滑りやすい。メンバーの中にもスリップダウンがあった。山荘で大休止してスタートだ。カメラが作動した。
11. 大日平西端の紅葉
大日平の湿原はササ原で中を延々と木道が続いている。よくこれだけの木道を作ったものだと感心しながら歩いて行く。所々にある木々が紅葉していた。
12. 称名の滝への車道に降り立って
下って行くと梯子とロープの設置されたところにでた。両側が切れ落ちているが木が茂っているので怖さはない。左は谷が登ってきていて右はザクロ谷がU字にカーブして迫っている牛ノ首らしい。尾根から谷の向こうの断崖を見ると2本の沢が落ちていた。称名の滝はその左の凹みから落ちているためまだ見えない。先発隊から車道に出たとの連絡が入った。ジグザグに降りて行くと車道が見えたが先はまだ長い。先発隊は称名の滝を見てバス停に着いたとの連絡があった。車道に降りて称名の滝の方を見ると最上部が僅かに望めた。観光客が多い。バス停でクールダウンをしてバスに乗り込んだ。バスは称名川に沿って下る。左は断崖が続いている。立山駅で車に乗り換え有峰林道入口近くの温泉で疲れをほぐし今回の山行は終了となった。

概念図はこちら

雄山山頂の結婚式と奥大日岳〜大日岳〜称名の滝の山行はすべて新郎と新婦の企画と綿密な計画をして頂いて実現したものである。素晴らしい山行であった。

「おめでとう」と同時に感謝いたします。