■行ってきました |
花の藤原岳 | 2008.4.16 T.Yamada |
4月16日関東のご婦人3人と藤原岳へ花を見に行って来た。昨年11月御在所山に行った時東海自然歩道を歩いていると言う楽しそうな4人のご婦人グループに会い一緒に写真を撮り「あつた」の紹介をした。今回この内の3人が第28回として亀山から西藤原までの計画で歩くと言う連絡をくれた。西藤原に来るのであれば藤原岳が花の良い時期なので計画の変更が可能かどうか訊ねると調整して返事がきた。出発2日前であった。計画書は急遽前日提出した。 |
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1. 聖宝寺への上り口 当日福王神社近くの個人宅に泊っていた3人を神社口のバス停で拾い聖宝寺道登山口の駐車場に置いた。民家の庭先にはイチリンソウが咲いていた。 |
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2. ヤマエンゴサク 登山道は荒れて滑りやすいので注意して歩きたい。長命水でコケから滴る水を飲み3合目で小休止。尾根に上がるあたりにはミヤマカタバミの白い花が頭をたれイチリンソウ・ニリンソウ・ミスミソウが見られたが数は少ない。6合目で小休止。ここにはヤマエンゴサクがあった。 |
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3. ニリンソウ? 6合目は広がった尾根上で北から谷が上がってきている。この花は一輪より咲いていないがニリンソウということだ。彼女たちは花についても詳しい。 |
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4. アワコバイモ(ミノコバイモ) 6合目から8合目にかけての沢上のトラバース道にはヒロハアマナやアワコバイモが見られたがこれも数が少ない。フクジュソウも出てきたがほとんどは既に金平糖状になっている。アワコバイモは四国・三重・岐阜・滋賀各県にまれに分布し鈴鹿山系を特徴づける植物の1つということである。 |
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5. キクザキイチゲ 8合目で小休止して歩き始めると道の両側にロープが張られている。谷側にキクザキイチゲが咲いていた。 |
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6. フクジュソウ 山側はフクジュソウのお花畑だ。ここの花は満開であった。 |
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7. 天狗岩にてポールを設置しているメンバー 小屋に着くと中に2人と外に2人いた。ガスが濃く気温が下がっている。外の2人は震えながら食事をしているように見えた。ササ枯れの後シダ類やシノ類が生育している。シダの仲間はワラビらしいので芽が出るころに確認してほしいと言う。ワラビは多年生枯葉羊歯草本であり今枯れているのは当然なのであろう。イブネ・クラシでも観察したい。天狗岩まで来たが周囲はまったく見えない。 |
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8. フクジュソウを写す3人 天狗岩まで石灰岩がちらばるカルスト台地に咲くフクジュソウの群落は続いていた。写真の撮り方も大したものだ。 |
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9.セツブンソウ フクジュソウが強烈なためか、ほかの花が目にとまらない。セツブンソウが3本花を咲かせていたのを見つけてくれた。 |
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10.「山花漫若クラブ東海自然歩道を歩く」の会旗 小屋は4人のみで大休止する。展望丘へ向かう。ガスが切れてきて一瞬山頂が見えた。登って行くとこんどは今行って来た天狗岩も見えたがすぐに消えてしまった。展望丘のすぐ手前左にセツブンソウがいくつか花を咲かせていた。山頂に着くと立派な会旗が出てきたのには驚いた。 |
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11.本日のメンバー4人で 「誰かいれば4人揃って写してもらえるのに」と言っていると2人登山者が上がってくるのが見えた。待ってシャッターをお願いした。その人は広島県から大阪に遊びに来て藤原岳に来たということであった。奇遇なものでこの人は3人の1人Sさんが通った学校のある所から来ているのだ。話がはずんでいた。 |
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12.積雪観測点 せっかく来たので積雪観測ポールがどうなっているか立ち寄った。枯れザサは稈が膝ほど残りポールはやや傾いていた。下山は小屋から8合目に戻り大貝戸道を利用した。帰路喫茶「じょあん」に立ち寄るとママさんは昨日藤原岳に登ったと言っていた。3人は今日帰るので名古屋駅まで送って花の藤原岳を無事終了した。 概念図はこちら |
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急遽関東のご婦人3人と藤原岳に登ることになった。藤原岳の花はさることながら、終始3人の話を聞きながらの山行もまた楽しかった。3人は百名山をすべて踏破しての東海自然歩道歩きと言うことである。あと関が原までと美濃が残っているようである。 |