■行ってきました

花の藤原岳 2010.3.28 T.Yamada

3月下旬藤原岳に花の咲く季節になった。フクジュソウのほかにセツブンソウを見たいと思い3月28日に出かけることにした。JHさんとHIさんの3人である。HIさんは勤務地が桑名であり毎日藤原岳を見ていると言う。一昨日昨日と冷え込み藤原岳は真っ白になっていたということだ。今日は高速から見る限り雪は見えない。溶けてしまったのだろう。

1. 鳴谷の滝
今日は聖宝寺道を登る計画である。大貝戸登山口の駐車場には既に多くの車が止めてあった。和歌山・奈良・京都等関西ナンバーの車が多い。聖宝寺に向けてスタートし東海自然歩道に入る。小学校の裏に下り山道を進み東海自然歩道と別れ薄い踏み跡を伝って小沢の左岸から鳴谷の右岸に出る。堰堤の上を左岸へ更に堰堤を2つ越えると鳴谷の滝の展望台に上がる。雪解けで水量が多いようだ。
2. フクジュソウの花
登山口の鳴谷を右岸に渡るところで和歌山労山のメンバー15人と挨拶を交わした。この辺りでキケマンとチャルメルソウが咲いていた。三合目手前までのトラバース道は石灰岩が濡れていて滑りやすく注意して歩く。三合目手前と六合目で小休止して周りを見るとネコノメソウが咲いていたがセツブンソウやイチリンソウにはまだ早いようであった。八合目で小休止して登り始めるとロープがしてあるところにはフクジュソウの花が多い。そこにセツブンソウが一輪咲いていた。
3. 九合目
雪解けでドロドロの路から脱して九合目についてやれやれだ。HIさんは休憩のつどGPSて位置を確認している。
4. セツブンソウの花
冬道がロープで通せんぼしてある。その脇にセツブンソウが花をつけていた。小さいので注意していないと見落としてしまう。
5. イチリンソウの仲間?
泥沼のようなジグザグを登りきると樹林から出て小屋が近くなった。HIさんが何か小さな紫色のものがあると言う。JHさんが花が咲いているのだと言う。たしかに紫色をしている。セツブンソウとは違う感で萼も多そうに見える。ユキワリイチゲ?イチリンソウ?
6. 小さなピークにて本日のメンバー3人(バックは展望丘)
小屋には寄らずすぐ横の小ピークに直接上がる。そこには先客3人が大休止していた。展望丘をバックにシャッターをお願いした。
7. 残雪に顔を出したフクジュソウの蕾
天狗岩に向けて緩やかに登り下る。天狗岩までにこのような小さなピークが3つある。ところどころ雪が残っている。2つ目の小さなピークに登るところでザラメになった残雪にフクジュソウが顔を出していた。カルスト台地の石灰岩の間には咲いたばかりの群落が多い。
8. 白船峠への分岐付近
天気情報通り午後から上空に黒い雲が流れだして時々小雪がちらついた。TYが気持ちの上で参ってきた。2人で行ってきてくれと言ったのだが天狗岩は目の前なのだ。
9. 天狗岩にて
天狗岩に上がると空が時々明るくなり薄日が差すようになった。展望丘の北側には雪が残っていてやたら多くのジグザグの模様が付いている。登山道のようにも見えるがこんな急斜面にそんなに登山道があるわけがない。最近植林でもしたのであろうか。ゆっくりボートして眺めていると気持がよくいつまででもいたくなる。
10. 小屋を見る
戻って最後の小ピークからの下っていくと左下に小屋が見えた。小屋に立ち寄ろう。
11. 小屋にて
小休止していると本格的に雪が降り出した。雨具を身につけて下山することにした。
12. 大貝戸登山口休憩所裏で靴を洗う
小屋をスタートすると雪は止んだ。泥々の路の下りには神経も体力も使う。八合目。四合目で小休止して登山口についた。靴もスパッツも泥々だ。幸いこの休憩所には靴の洗い場が用意されているのでここで洗わせてもらった。喫茶「じょあん」に寄ったが本日は都合により5時までと張り紙がしてあったのでその近くの「フーゲツ」に寄った。慣れているせいか「じょあん」の方が気が休まるように思う。阿下喜温泉で体を温め帰路についた。HIさんに家まで送って頂き感謝しています。

概念図はこちら

大貝戸登山口駐車場から聖宝寺まで初めて東海自然歩道を途中まで歩き踏み跡を伝って鳴谷に出たがこの間の小沢左岸のトラバースが良くない。廃道化している。鳴谷に出ると堰堤が3つありいずれも左岸に林道跡があり鳴谷の滝の手前から展望台に上がれる。

花の名山として全国的に名前が出ているだけに人の多さにはうんざりする。昨日真っ白に雪が積もっただけに雪解けと人の多さが泥を練ったように登山道がドロドロになりその中を歩くのは気持ちの良いものではない。そんな中セツブンソウやフクジュソウ・イチリンソウの仲間それにキケマン・チャルメルソウ・ネコノメソウの仲間の咲いているのが見えて良かったと思う。