■行ってきました

藤原岳(1009.6m三角点)山行 2010.11.29 登歩トボ

種別 個人山行  目的 三角点を確かめる
山名 藤原岳(ふじわらだけ)  山域 鈴鹿
日程 2010年11月23日(火曜日) 天候 晴れ
メンバー CL K.H SL T.Y J.H M.H K.H M.I H.Y 計7名

行程
[金山南口]6:30---6:35[東別院IC]===[桑名IC]7:05---7:40 [西藤原小下駐車場]7:54・・・8:06[大貝戸道登山口]
・・・9:12[五合目]・・・9:52[八合目]10:03・・・10:44[藤原山荘]・・・11:43[1009.6m三角点]・・・12:34[藤原山荘]
・・・13:22[八合目]・・・15:08[聖宝寺道登山口]・・・15:10[西藤原小下駐車場]
---15:41[阿下喜温泉あじさいの里]16:47---[桑名IC]===[白川IC]---18:58[金山北口]

藤原岳なら安心?
今回のK.Sさんの計画は、藤原岳一般登山ルートの展望丘へは行かない。
石灰の採掘場がとても痛々しく感じる藤原岳。その鉱山の最上部にある三角点を目指そうという計画なのだ。
藤原岳ということだけで安心してはいけない。


大貝戸道からスタート

1年半ぶりに来た。昨年の県連主催の清掃山行のとき以来だ。神社のある登山口までの道程、茎の周りを取り囲むように花弁をつけている珍しい鮮やかなオレンジ色をした花を見つけた。後で調べてみると「カエンキセワタ(火炎着せ綿)」というらしい。休憩施設を過ぎ、登山口の神武神社の鳥居をくぐり、安全登山の祈願をして8時6分スタート。

登り
この山の登山道は、ほぼ均一の傾斜で作られており、特にキツイ勾配や平坦地はないと言って良く歩き易い。
天気予報の通り快晴の心地よい登山日和である。ただし天気図の等圧線は混んでおり、風が強い予報だったので少し多めに着込んで来た。少し歩くとやはり暑くなってきた。途中で温度調整のため止まって頂いた。
赤や黄色を交えた茶色の落ち葉を踏みしめひたすら登る。杉の植林帯。4合目を少し過ぎて最初の休憩。紅葉の最盛期とはいえないが多くの葉が色づいている。

木漏れ日に反射して輝く緑の葉、サルノコシカケ、ブナの幹に開いた穴、赤いアオキの実、朽ちて風化した倒木。
写真の素材が次々と出てくる。樹林を少し出ると青い空に映える紅葉。
八合目、2回目の休憩。風が強い。上に1枚着ないと体が冷える。尾根から見える眺望が良い。九合目から藤原山荘までが長い。山荘に10時45分到着。トイレ休憩。

目的の三角点
10時57分、計画の三角点探査に出発。計画は、南側が崖に近い急斜面になっているので、万一の危険を避けるため東の丘の山頂を通って直進する。
藤原岳の山頂は、低い笹に覆われており、まばらに潅木があるだけでどこから歩いてもいけそうであった。
展望丘への登山道途中の案内看板を過ぎた辺りに薄い踏み後を見つけ、そこから低い笹薮に入り込んだ。
丘の頂点辺りに昭和8年建立の「国威宣揚祈願」と彫られた石柱。
さらに東に進んだ先で東に直進する尾根と東南東に進む尾根とに分岐する。
東南東の尾根の先端頂部が1009.6mの三角点。
1050m付近から俯瞰するとその尾根の形が良くわかる。ほぼ直線的に目的地に下りた。
途中で鹿の角を拾ったので新入会員のM.Hさんに記念としてさし上げた。
小さな無人の雨量観測所を回りこむとそこに三角点。
記念写真を撮る。この日の目的達成。
15分ほど休憩をした後、石灰採掘鉱山の最上部に行ってみた。眼下には、藤原町内が箱庭のように俯瞰でき、遠景には名古屋駅前の高層ビルも微かに見えた。この山頂までトラック道が来ており、さらに奥まで続いていた。

下山は聖宝寺道

鉱山からの戻りは、トラック道を確認するために終点まで歩いた。山荘に戻ったのは、12時37分。
下山は登山道に頭を出している石灰岩が滑りやすくなっているので十分注意しながら歩いた。
八合目の聖宝寺道への分岐案内看板に従い、休憩を取らないでそのままブナ林に下りた。
斜面の角度が大きい、登山道が不明瞭、踏まれていない。足元が安定しない。かなり緊張しながらの下山となった。
雑木の明るい下山道は、六合目まで。杉の樹林帯をつづれおりに下る。
五合目を過ぎて、ヒヤリ・ハットが起こった。M.Hさんが、足を滑らせた。
転びはしなかったが、くるりと体が反転し、背中が谷側に反った。
アッという声の瞬間振り返ったT.YさんがM.Hさんの身体を引っ張ったので持ちこたえ、転落を免れた。
この後休憩を取ったのはいうまでもない。私も緊張を強いられ続けていたためか身体や顔が異常に熱くなっていた。
この休憩で私も、また全員ホッとしたようだ。いくら快調とはいえ、休憩は適宜取る必要があることを学んだ。

三合目、ロープを使って下りる箇所。
二合目、沢の中を通る。
最後の沢の渡渉は、滑りやすい丸木の2本橋。
休憩2回目。まもなく聖宝寺の境内に入った。
紅葉見物の観光客がいた。
15時11分、聖宝寺道登山口帰着。
角のお地蔵様に無事の下山を感謝しご挨拶。
帰り道
藤原町内は、お祭りのようだった。
この日は、聖宝寺の「良縁祈願会」、町内の方が模擬店を開き、地元産の農産物・工芸品をお値打ち価格で販売していた。
駐車場への道沿いには、桜(ジュウガツザクラ《十月桜》か?)がピンクの花を咲かせていた。
15時18分、駐車場。
恒例の温泉は、前回に続いて「阿下喜温泉あじさいの里」。
今回は、ゆったり温泉を楽しみ、その後精算、反省会を行い、16時47分、帰途についた。
今回も印象に残る楽しい山行に感謝。一緒に歩いてくださった皆さん、ありがとうございました。

概念図はこちら

行程の凡例
---:車での一般道移動   ===:車での高速道移動   ・・・:歩行