■行ってきました

船石林道〜御所平〜臼杵岳 2008.9.6  T.Yamada

KMさんから9月6日どこかに行く予定があるかとの電話をもらった。計画は無かった。御所平に決まった。嬉しかった。例会時計画書により検討し雨天の場合は安楽越よりということになった。

1. 船石林道終点手前の登山口
自宅で拾ってもらい湾岸高速に乗るとモヤッとガスがかかり見通しが悪い。強い雨が降ってきたがすぐに止んだ。石水渓のキャンプ場まで来ると通行止めになっていた。安楽越まで行けない。当初の計画通り船石林道を終点まで歩く。少し戻ると東ノ谷の左岸に踏跡がりこれが登山口になる。
2. 長坂尾根に上がって
踏跡に入ると赤テープもあり右の尾根に上がる。尾根上の踏跡はしっかりしているが最近はあまり歩かれていないようだ。長坂尾根に上がり足元を見ると靴下の上に膨らんだヒルがいた。タバコの火で落とし防御のために「虫とバイバイ」をかけた。そのうち先ほどのヒルが動いていたので虫除けを噴霧すると一回で血を吐いてすぐに萎んで動かなくなった。ディートの効果なのだろうと思ったがKMさんは溶媒のエタノールの可能性もあるのではないかと言う。いずれにしてもヒルに対してもディートの入った虫除け剤で対処できることは間違いないようである。
3. 雰囲気の良い小太郎谷源頭部
県境稜線上756が近くなると岩場が出てきた。左にトラバースしているロープが見えた。数歩で上に向かっている。踏跡がしっかりしているのでロープは使わなくてよいのだがここに安全なルートがあるという目印になっているのと下降してきたとき突き抜けて谷へ落ち込まないような配慮だと思った。県境は縦走路になっているので歩きやすい。植林帯を抜けると左が背の低いササで覆われてカール状になっている。立派な角を持ったシカがじっとこちらを見ていた。いつ来ても気持ちが良いところだ。
4. 御所平の一角に登って
植林の中ではマムシに出会ったがじっとしていたのでやり過ごした。登りきるとササの平原に出た。濃いガスがかかっている。ここからは鈴鹿の山々が一望できるのだが今はそれも出来ない。天気予報は50%の確立で午後は60%であった。それを承知で来ているのだが福井県が10〜20%になっていたのに期待しよう。
5. 御所平の最高点にて
キャッキャとサルの群れが飛んでいる。小ザルもいる。田村川側に降りていったが見ると見張りがこちらを気にしていた。ササ枯れ調査地点のササはシノ類に置き換わりつつあるようだ。樹林に入るとガマズミが赤い実をつけクサギは緑赤色の萼と白い花弁雄しべを長く外に出した花を咲かせている。本日の目的である御所平最高点に着いて大休止し自動シャッターで記念撮影した。
6. ササ原がシノ類やシダ類に変わった縦走路
ガスが次第に切れてきて御在所山・鎌ヶ岳・宮指路岳・仙ヶ岳・野登山までが見え隠れしていた。天気予報に反して回復してきたのでヨコネまで足を伸ばそう。
7. ヨコネ
草原はシノが大きくなり獣除けの鉄ネットの残骸が見難くなっているので注意して歩く。ササやシノの中にはゲンノショウコやカタバミ・アザミのピンクの花が咲いているのも見ることが出来た。アザミの刺は触れるだけで痛い。樹の中に分け入ったときKMさんが突然驚きの声をあげた。ドドッと響く音がして大型の四足動物が逃げたと言う。クマではないかと言う。クマがここまできているだろうか。クマかカモシカかイノシシでシカではないようだ。
8. ススキの穂(バックは仙ヶ岳南尾根)
最高点近くではススキが穂を出していた。もう秋なのだ。歩いていると汗が噴出すが休んでいると半そででちょうど良い。8月2日猛暑の中を歩いた仙ヶ岳南尾根が見えている。南尾根からはこの御所平が大草原に見えたのだが。
9. この実何の実?
KMさんがこの実何の実だろうという。見上げると黄緑をした比較的大粒のきれいな実がいくつもぶら下がっていた。
10. 船石より南東の展望
朝登って来た756を過ぎると船石に出た。ここからは南東に開けている。右にこれから下りに使う臼杵岳と臼杵山が見えている。第二名神も見える。
11. 臼杵山山腹のトラバース道より
船石からの下りが大失敗であった。船石のすぐ先で道が右に曲がっている。前を覗くと岩で下りれそうもない。道なりに下ると大きな石がありさらに尾根を下りスギの植林帯を行くと強風によるものか左側には幹が折れ曲がり倒れかかったスギが何本も枝はを上に出している。この前来た時にはこのようなことは無かったと思いながら植林帯を登ると「ベンケイ」と標札の掛かっているところに出た。KMさんが西にきてしまったと言う。船石まで戻る事にした。縦走路は樹木に隠れ見難かったが踏跡はしっかりしている。臼杵岳ピークの手前から左に臼杵山へ向かう尾根を進むと鞍部に石水渓への標札が掛かっていた。臼杵山を巻き下るトラバース道だ。途中遠くに御所平が見えていた。
12. 駐車地点
この長いトラバース道は狭いがしっかりしている。何の目的で作られたのだろう。最後は下草がウラジロの多いヒノキの植林帯をジグザグに下る。下り着いた所は朝の林道が右岸に移りUターンしているところであった。今日は往きも帰りも踏み込んだことに無いコースを歩けたことが嬉しかった。石水渓キャンプ場の駐車地点に戻り本日の山行は終了した。リーダーのKMさんに自宅まで送っていただいて感謝しています。

概念図はこちら

☆ ヒルについて:虫除け剤「虫とバイバイ」を噴霧すると血を吐いて萎んだことはディートかエタノールが効いたようだ。次回は消毒用エタノールを持参して試したい。
☆ 道間違いについて:何度も歩いたところだけに間違うことは無いと思い込んでいた。持っていた25000図のコピーを見ると間違わないようにこの分岐に左へ折れるよう赤で印しがしてあった。これを見ることすらしなかったのだ。ベンケイから戻るときにも違う尾根を下りかけた。今後はコンパスと地図での確認を怠らないようにしたい。