■行ってきました

2007年初日の出・御在所山 2007年1月1日 T.Yamada

今年も恒例になっている「御在所山初日の出山行」の計画をした。当初Ta.Yo.さんHTさんとTYの3人であったが山行部長のHSさんと運営委員長のKSさんに加わって頂きYMさんも参加することになり6名になった。
入会後10回目にしてやっとすばらしい「初日の出」に出会うことが出来た。

1. スカイライン冬ゲート前
0時30分金山に5人が集合した。HSさんは一の谷駐車場での現地集合である。湯ノ山温泉街に入ると29日から降った雪が残っていて溶けたところが氷結している。スリップの心配があるため携帯でHSさんに集合場所を冬ゲート前に変更する旨伝える。現地では不用意に歩くとツルンと滑る。最初からアイゼンを付けて歩くことにした。
2. 国見峠
裏道に入ると予想以上に雪が多い。しかしトレースはしっかりしている。藤内沢への分岐あたりに来るころ早くも疲れが出てきて遅れ気味になってきた。この分では初日の出に間に合うかどうか心配になりパーティーを2分することにした。TYはKSさんに付いてもらう。空には満点に星が瞬いている。谷間から見える町の明かりが綺麗だ。初日の出が拝めることは間違いない。国見峠に着く頃になると空が白みだしてきた。先行パーティーの4人は30分ほどの余裕があるだろう。2人はぎりぎりの時間だ。
3〜6. 2007年初日の出
尾根に上がると日の出るあたりから赤くなってきたがどうやら日の出時間前に朝陽台に登ることができた。そこにはロープウエーで上がってきた観光客で一杯であった。樹陰の深雪を掻き分け少し下り日の出の見える位置に降り立った。中部国際空港の上のほうが黄色味を帯びその中心から初日の出が顔を出してきた。御来光だ。
4. 2007年初日の出
5. 2007年初日の出
6. 2007年初日の出
7. 日の出14分後海面に反射する太陽
遠くに白山・北アルプス・御岳山・中央アルプス・恵那山・南アルプス・富士山が薄っすらではあるが望めた。日が少し昇ると富士山や御岳山が見えなくなってきた。
8.鈴鹿山脈北部の山々
国見尾根越しに釈迦ガ岳・竜ヶ岳・藤原岳・御池岳・三国岳・霊仙山と鈴鹿北部稜線が一望できる。北に行くほど雪の量が多くなる。左端に見えている霊仙山は真っ白だ。
9.朝陽台にて本日のメンバー6人
快晴無風の朝陽台で朝日があたり刻々と変わる景色を楽しみながら大休止。2人の婦人がHSと話をしている。鈴鹿クライミングスクールM.さんの奥さんである。M.さんには入会前に何回か教えていただき奥さんにも教えて頂いたことがあるにもかかわらず失礼をしてしまった。ここでシャッターをお願いした。
10.国見尾根・釈迦ガ岳・ハライド
中道を下山路とする。トラバースし急下降するところでTa.Yoさんは国見尾根から北に続く稜線と左のハライドを見てすばらしい景色だと歓喜の声をあげていた。
11.待機
前方の岩を下ってトラバースして来るパーティーが見えた。安全なところで待つことにする。風が無いので寒さも気にならず気持ちにゆとりができてゆっくり待つ気にもなれる。
12キレットを登って鎌ガ岳をバックに
トラバースして岩を超えるところの一段には鎖が3本さがっているのでこれを使ったほうが安全だ。キレットの登りでYM君の大腿部が痙攣したがしばらくして治まりヤレヤレであった。Ta.Yo.さんが痙攣には当帰芍薬散が良いと言って渡していた。中道から裏道への抜け道にはトレースがあり昨年より雪がしまっていてもがくことは無かった。日向小屋の前でK.さんがY.さんと声をかけてくれた。K.さんには20年程前に岩や雪山を教えて頂いたのであるが今も元気に活躍してみえるとのことで嬉しかった。帰路片岡温泉で汗を流し名古屋に帰った。
概念図はこちら
2007年初日の出山行は天気予報が曇りであったため初日の出が期待薄であった。しかし予想に反し見事なご来光で感激であった。快晴無風でキラキラ光る満天の星と下に見える町の明かりはご来光を期待させてくれて時間までに登る元気を与えてくれた。雪も想定していたより多く雪山を楽しむこともできた。メンバー特にHSさんとKSさんに感謝したい。