■行ってきました

一の谷本谷〜国見尾根 2007.4.21  T.Yamada

4月21日は恩師を囲む会で湯ノ山温泉に宿泊が決まっていたのでその前に御在所山に登りたいと思っていた。本谷〜御在所山〜国見岳〜国見尾根の計画で新入会員のHKさんを誘った。JHさん・SHさん・HTさん・FMさんが加わり6人の計画になったもののJHさんとHKさんが体調を崩し参加できなくなったため4人での行動になった。天候は曇り一時湿る程度の雨がぱらついた。天狗岩に上がった時にはガスでゴンドラも全く見えない状態になっていた。

1. 一の谷本谷に入る
本谷に入ると明るく開けた緩やかなナメが続く。谷の中の歩きやすい所を行く。何時来ても気持ちが良いところだ。
2. ナメ滝の左岸を行く
ナメ滝がいくつか出てくるがすべて左岸を登れる。SHさんは先頭で岩を楽しんでいるかのようにすいすい登っていく。
3. 不動滝にて
大きな岩の転がっている間を縫うようにして登ると二股になっていて左にチョークストーンが乗った不動滝が掛かっている。ここで小休止。上にアカヤシオの花が見えた。本谷でこの花が咲いていたのはこの一本のみであった。
4. 大黒滝
不動滝は右岸の登山道から高巻く。足元にショウジョウバカマが一輪咲いていた。巨岩を右から越え涸沢が入ってくる所を右にカーブすると二股に出る。左が本流でその右岸に移り壁を一段上がるのにSHさんはシュリンゲを掛けて登った。大黒滝を左の登山道から高巻きこの上で小休止。以前は気持ちの良い所であったが今はそこに大きな石が落ちている。
5. 巨岩の下を潜る
滑り台のような岩溝状ナメ滝を左岸の登山道から高巻き谷に戻ると二人の男性が休んでいた。一の谷新道と間違えて下ってきたと言う。ここを登ったことも無いと言う。このような人が下るべき所ではないので注意をしたが戻る様子は無かった。巨岩は前をヘツルより潜ってザックを放り上げ抜け出たほうが安全だ。
6. 本谷を上がった本日のメンバー
真上にロープウエイが動いているガラ場を登っていくと男女二人が下ってきた。和歌山から来たこの夫婦も一の谷新道と間違って降りて来たと言う。御在所山に来たのが二回目で中道を登ったのだ。何回も説得して一緒に戻っていただいた。尾根に登ったところでこの方にシャッターをお願いした。
7. 大黒岩にある遭難碑を見るFMさん
大黒岩に立ち寄る。ガスで御在所山の岩壁やゴンドラすら見えない。男女二人のパーティーと単独者が上がって来た。いずれも一の谷新道はどこから下るのかと聞いてくる。尾根から本谷への下るところにはロープが下がっているのでここが一の谷新道だと思って下るのだろう。どうしてこうなるのか。一の谷新道の入り口から下ってくると大黒岩への分岐に問題がある。大黒岩への登り方面のササが刈り込まれその上に赤テープがみえる。一の谷新道側には木がありそれを回り込むのだがそこのササは刈り込まれていない。その上この分岐には谷側に落ちないようにかロープが張ってある。これが進入禁止と勘違いするのかもしれない。ここの木に赤テープを二本つけた。下ってきた時その赤テープが先に目に入るはずだ。
8. 国見岳山頂から国見尾根を見るSHさん
国見岳山頂に上がった時もガスの中であったがしばらくするとガスが切れそのうちに伊勢湾も見えてきた。
9. 国見尾根に咲いていたハルリンドウ
最高点から少し下り登り返し山頂と経塚山(北霊仙山)への分岐までの間は頑固なササを体で押し分けて歩いたことを思うと今はササが枯れ簡単に歩ける。
10. ゆるぎ岩にてHTさん
鈴鹿山脈から東に派生する尾根はすばらしい尾根が多い。この国見尾根は短時間で来れ以前は人も少なかったこともあり最も好きな尾根であった。三人ともゆるぎ岩に乗ったことが無いというので立ち寄った。最初にFMさんが乗ろうとしたらゴトと音がしたので乗るのを止めてしまった。結局三人ともゆるぎ岩に触れたのみであった。
11. ゆるぎ岩を振り返る
下山は計画どおり岩峰を巻いて1004から藤内小屋に直接下る路に入る。振り返るとゆるぎ岩が見えていた。
12. アカヤシオの花
次の岩峰手前から右折するところは岩峰側の路の方がはっきりしているので注意したい。下るにしたがいコブシの白い花やアカヤシオのうすいピンクの花が見られた。裏道から中道への接続路にはアカヤシオやミツバツツジが見事であった。御在所山の家下の駐車場に戻り湯ノ山温泉バス停に3人を送り本日の山行は終了した。

概念図はこちら

☆今回の山行でのヒヤリ・ハット

(1)落石・滑落
本谷上部は浮石もある。不用意に大きく乗ろうとすると石が抑えきれず乗った石が落石する。それと同時に滑落する。20cmほどの石が1.5mほど落ちて止まり滑落も1.5mほどで本人に怪我はなかった。落石も後続者に当たらず止まったことは幸いであった。今後注意したい。

(2)道間違い(他所の4パーティー)
一の谷新道と一の谷本谷と間違えて入り込んだパーティーが会っただけで4パーティーもあったのは異常である。一の谷新道から大黒岩への分岐に問題があるものの地図を見ずして道や赤テープを頼りに歩いた結果だと思われる。分岐には一の谷新道側に下ってきた時目につきやすいように赤テープを縛ってきた。役に立てば幸いである。

JHさんには自分が登らないのにSHさんFMさんHTさんを登山口まで送っていただき感謝している。