■行ってきました |
09初日の出山行下見:御在所山 | 2008.11.3 T.Yamada |
恒例となっている御在所山初日の出山行を来年も実施したいと思っている。このところ毎年裏道から登り中道を下山路としているが8月末の集中豪雨により裏道のダメージがひどく夜間通れる状態にない。中道は以前と変わりないようなので現状を確認するため裏道から登り一の谷新道を下山した。何れも夜間アイゼンを装着しての登りは見合わせたいと思った。同時に表道や峠道の状況を判断するためスカイラインの表道登山口とその上を見てきた。表道登山口までは通れるがその上は崩壊がひどく夜間これを越えて峠道に出ることは止めたい。従って表道の下見を改めて行いたいと思う。 |
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1. スカイライン旧料金所 冬はこの下でゲートが閉まるので車はそこまでであるが今は旧料金所まで入れる。 |
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2. 日向小屋 裏道登山口からしばらくは変化が見られないが北谷に出ると岩石が広がり日向小屋の下が抉り取られているのが見える。日向小屋の下は落ちないように補修されていた。当然登山道は崩落しているため谷の中に赤でマークで歩く位置がわかるようになっていた。これだけでも有難いことだ。 |
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3. 藤内小屋へ向かう 左岸小沢からの土砂崩れや岩壁の下部が抉られて茶色くなっている跡を見ながら以前の登山道に上がったり谷の中を歩いたりして行く。 |
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4. 壊れた藤内小屋 藤内小屋は補修工事が行われているため小屋の左側の岩石が崩落したところから右に回りこむように誘導されている。旧小屋の前の椅子の置いてあった広場は残っているようでそこには修復作業をしている人が数人いた。何も手伝うことが出来ないので恥ずかしい気持ちがする。 |
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5. 崩落の凄さを物語る岩 以前国見岳へ北谷を渡るところから上を見ると岩石がゴロゴロした広い河原状になっていて右端に滑床が見えている。旧登山道は左にあったので左に上がると水の取り場が残っていた。登山道はすぐ無くなっていたので左に下りると左の沢からのひどい崩落の跡に出た。岩の上に不安定な岩が乗っていた。これを行くも裏道へ出るべく右へ北谷に降りる。北谷の中には岩に赤でマークがしてある。 |
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6. 旧登山道に上る 広々した河原状から上部を見ると妨げるものもがないので岩の壁も見えている。右に座っている大きな岩の上に石を積みケルンが作られよい目印になっている。右岸ワイワイ沢と思われる沢からの土砂で北谷が盛り上がっている。ケルンを過ぎると左岸に梯子が作られ登山道へ矢印で誘導している。短期間に良くここまで整備されたものだと感謝している。 |
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7. 藤内の壁と紅葉 藤内沢の分岐は沢からの岩と上部からの岩で若干変わっているようだがここまでのようにひどくはない。この辺りの登山道は健在である。少し上がり谷を見ると藤内沢も北谷沿いもスギの緑と黄と赤の見ごたえのあるすばらしい紅葉であった。日が照っていればもっと冴えていたことだろう。 |
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8. 国見峠 峠辺りのササは枯れていないので潜るところもあるが刈り込みがされ歩きやすい。周りの木々はすでに葉を落としていた。 |
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9. 朝陽台にて本日のメンバー3人 今年は裏道の登山者は極めて少なかった。朝陽台の一角に上るとロープウエイでの観光客が多い。判っていても興ざめだ。振り返ると国見岳はガスっていて黄の紅葉がぼんやりとしている。朝陽台に長居はしたくない。記念撮影を撮ってもらい一の谷新道からの下山にかかる。 |
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10. 紅葉 一の谷新道は大黒岩への分岐から下が急で溝状に彫れたところには鎖やロープが設置されてはいるものの夜間の行動は危険に思われる。中間辺り尾根が分岐して傾斜が緩くなったところは石が多いが淡い紅葉で一息入れたい。 |
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11. 本谷の様子を見る 御在所山の家の横から本谷右岸の道を行き水の採り場へ下るところは木で通せんぼになっているのでもう少し先から入る。以前は階段状になった広い滑で雰囲気の良いところであったが大きな岩がゴロゴロ転がっていた。ここまでの左岸にあった道は崩壊したようだ。上部には小さい滑が見えていた。この上はどうなっているか。落ち着いたら行ってみたい。 |
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12. スカイラインの崩落 表道はどうなっているのか一度は下見が必要だがとりあえず今日はスカイライン表道の登山口と峠までが夜間に歩けるか様子を見に行った。スカイラインを少し行くと右の小沢から大きな岩が落ちてきていた。クレーン車2台で駐車場の工事をしている横を通らせて頂き三口谷への分岐から表道登山口に上がる。ここまでは問題ない。この先西多古知谷?からの大岩の崩落跡へスカイラインから梯子がかかっていた。上部を見ると山側が崩落しスカイラインを埋めガードレールが垂れ下がっていた。夜間これを通ることはしたくないと思う。表道登山口から夫婦の登山者が降りてきた。2人に追いつき表道の状況を聞くと以前より道が修復されているということであった。そのまま登山道を駐車場に戻り片岡温泉で汗を流し帰路についた。 |
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概念図はこちら 紅葉の良い時季にもかかわらず裏道からの登山者に会ったのは男女の2人と単独者のみであった。集中豪雨の被害は登山道も例外ではないが2ヶ月の間に歩ける状態にまで補修して頂いていることには感謝したい。何もお手伝い出来ない今の自分が情けなく思えた。初日の出山行の下見としての山行であったが裏道・一の谷新道・峠道については今の時点では止めにして表道から登り下山は中道からにしようと思う。そのため早い内にこれによる下見を行いたい。出来れば夜間に一度表道を登っておきたい。 |