■行ってきました

御在所・秋の藤内沢と3ルンゼ教育山行  2010/11/06-07 Umaguma
                                       
山域: 鈴鹿   山名:御在所藤内沢
目的: ビバーク体験とロープを使用して危険なルートを歩く
山行期間:2011年11月6-7日(土・日)   天候: 晴れ
メンバー:CL:T.M・Y.T・M.S・T.O・M.H・Y.T・Y.M・S.M 計8名
 
山岳会の魅力は、楽しい山行ばかりではなく、学ぶ楽しさ・辛さもあります。
山行中の危険回避の方法と安全対策、キャンプ実習など様々な山の基本行動を、紅葉に染まる御在所・藤内沢で学ぶ事ができました。山行の安全対策に備えるには、天候などの事前情報により山行の計画実施の見直しや、危険時を想定した訓練の積み重ねが大切かと思います。

実習の前に、会事務所で当日を想定した机上講習が実施されました。
机上講習では、当日現場での行動を速やかにするだけでなく、予習と装備の確認、繰り返しロープワークを実施しました。
 
当日11月6日。お昼前、11時30分に金山駅に集合。
普段の山行と異なり、遅い出発です。登山口の駐車場は、紅葉見物の人々で満車状態。早く下山した人の空いたスペースに駐車する事ができました。

今回の参加者は、教育部長とコーチ。3名の県連登山学校生と3名の新人会員。計8名。裏道登山口から藤内小屋先まで30分程度の歩行。

少し緊張しているのか、会話が少ない。たわいもない会話から、各個人のコンディションを感じ取る。
初心者を間に挟んでの歩行。とにかく基本を意識しながら、時には後ろを振り返ります。
まわりの景色も見ながらといっても、紅葉を満喫するゆとりはありませんでした。緊張?
藤内小屋で休憩と思いきや、その先までいっきに歩く。

いよいよ、今回の実技講習開始。まずは、テントの組み立て。まだ日は高く、風もない穏やかな状態で、学ぶ事ができました。
続いて、ビバーク体験。ほとんど使用した事がない、ツェルトを張り、使用事例を体感しました。事前にロープワークなど学んでも、ゲレンデに出ると戸惑います。

山の夕暮れは、思った以上に早く、ビバーク体験もそこそこに切り上げ、テント泊に切り替えました。早速、夕食の準備に取りかかります。

今回は、お米の炊き上げに挑戦です。最近は、お湯を注ぐだけの調理が主流になってますが、基本の炊飯を忘れないために、お米とお水1:1.2。沸騰したら弱火で15分。そして、新聞紙で鍋を包みシュラフに包んで蒸らしました。メインメニューは、ちゃんこ鍋。ご飯を蒸らしてる合間に、ワインに焼酎、ビバークの緊張感はどこえやら?。
さすが、炊き上げのご飯は美味しい。2つの鍋で少し趣きを変えて炊き上げ。おこげも作りました。満腹になって、もう寝るだけ。でも、眠れない夜。体の向きを変え、今年の山の思いでを振り返ってました。
朝は、のんびりと起床。コヒーにサンドイッチの朝食。
わずかに残った昨晩のスープをみんなで分け合い、今日のトレーニング開始。


「ロープを使用して危険なルートを歩く。」机上では、想像できなかった事を実行。ウオーミングアップを兼ねて藤内沢までの岩場を歩きます。初心者を間にはさみ、クライミング経験者も教える事でさらに技量向上に努めます。
今期、通い慣れたP8・テスト岩では、他山岳会の方々との交流。いよいよ、前尾根と一壁の間、3ルンゼを歩きます。装備は、シュリンゲ3・安環カラビナ2・Nカラビナ2。
助手を努める私。Mコーチとの山行では、ヘルメットは必携と考えて、確保器やらロープなど余分に携帯。
でも基本は、シュリンゲにカラビナ。危険そうな場所では、チェストハーネスを作り、カラビナを装着。
ロープで確保してもらいながら登攀。わずかにテンションをかけてもらうだけで、安心して登れます。
また、待機にも、セルフビレーを取る事で、安心してまわりの景色を見る事ができました。
ハイキング程度の山行では、実際に使う事が無い装備品でも、緊急事態に陥った時などを想定して使用できるように・・最低、年に一回以上は、訓練が必要です。様々な条件に恵まれ、無事教育山行を終える事ができました。
いつもながら、楽しい山岳会です。みなさんありがとう。