■行ってきました

郡界尾根〜中道〜補修路 2007.12.16 T.Yamada

御在所山に登る登山道は多い。その中で郡界尾根から登る人はよほどの物好きだろう。HSさんも私もここから御在所山に行くのは初めてだ。どんな所かワクワクする。

1. スカイラインに上がる藪の中にあった境界標
一の谷駐車場に着くと雪が舞っていた。しばらく様子を見ているとどんどん車が上がってくる。三ルンゼへ行くグループもある。私達も出発だ。西多古知谷の右岸に沿ってスカイラインに上がろうとしてヤブを分けると境界標が立っていた。どこの境界かは分からない。
2. 郡界尾根への登山口にある雨量計
武平峠のトンネルは車が走っていないので気楽に歩けるが風が吹き抜けている。三重県側は晴れてきたが滋賀県側に抜けると雲が厚い。Uターンしている所に雨量計がありここが登山口だ。7月に雨乞岳からの下山時ここに下りたが概念図の位置が間違っていたようで申し訳ありません。
3. 一服峠に出て
小さな沢を右岸に渡り左の尾根に上がって急登し郡界尾根の一服峠にでる。昨年10月には沢沿いに上り詰めたため歩き辛かったが今回は雪上であっても踏跡の上なので歩きやすい。
4. 郡界尾根を御在所山目掛けて
沢谷の登山道に交差して背の低くなったササのある樹林を登っていく。まもなく痩せ尾根になるがこれは危険を感じさせるものではなく極めて短い。左にあった魚止谷の上部を回りこむような感じになると大きな石が出てくる。風を避けて小休止。
5. 御在所山朝陽台
右からの尾根が高く見えこれに沿うように左上して行く。この辺りになるとササが大きくなりこれを分けて尾根に登るとまもなく御岳大権現の裏に出た。長者池から三角点に立ち寄り朝陽台に来た。つかの間三角点方向が見えた。
6. 朝陽台の霧氷
今日は強風注意報が出ていて終日ゴンドラが動かない。朝陽台も人は全く見えない。HSさんと二人だけの銀世界だ。霧氷に日が当たると輝いて綺麗なのだがそれは期待できない。
7. 中道の下りより
アイゼン歩行のトレーニングをすることにして中道を下る。急下降するところにはクサリが下がっているが邪魔になる。アイゼンの歯が穴に入ると厄介だ。少し下ると視界が開けた。
8. 中道の下りより
9. 御在所山を振り返る
キレットの手前から南に下る。アイゼン団子を落としながら行くも雪が少なくベタベタになると木の葉まで巻き込んだ団子になる。一歩踏み出すと高下駄だ。アイゼンを脱ぐと楽になった。はっきりした踏跡に出て道なりに下って行くと補修路の標識があり本谷がすぐ下にあった。

概念図はこちら

郡界尾根は御在所山と雨乞岳を結ぶ尾根である。一服峠から雨乞岳の尾根上は展望の広がる所もあり危険個所も無いので利用価値はあると思われる。一方一服峠から御在所山の尾根は今回初めて歩いてみて樹陰を登るため展望は利かない。危険性は無いものの群界を歩く以外特に変わった植物があるとも思えないため何回も行ってみたい尾根ではないようだ。時間があれば春の晴れた日にもう一度行ってみようと思う。キレットから補修路を下る路もジグザグにトラバースして特に取り立てるような部分もないようだ。登山者には強風等でキレットを越えれない時のエスケープ路と考えておきたい。