■行ってきました

桜エビを食べに浜石岳へ 2011411 内藤

種別:個人山行 目的:地図読みと桜エビを楽しむ
山名:浜石岳(707.1m) 山域:富士川流域
メンバー:CL…Kさん、Tさん、N の3名
日程: 4/8(金) 天候:曇

コースタイム: 5:37金山駅発−電車で移動−9:55由比駅… 12:25浜石岳(10分休憩)…14:05立花池
(20分休憩)…15:55さった峠(20分休憩。お茶会)…16:45由比駅(「あおぞら」にて桜エビ定食を食す)
17:38由比駅発―電車で移動―20:30頃岡崎駅にてN途中下車

昨秋、伊吹山でのカレー山行に誘ってくれたKさんから、再び素晴らしい山行の提案が。青春18きっぷを使って静岡の浜石岳に登り、眺望の良い峠でお茶会をして帰りの駅前で桜エビ定食を食べて帰るというものだ。電車と富士山が大好きというTさんも加え、有休を取って勇んで参加した。木曜の夜に事務所で泊まり持ち物の確認をして就寝。翌朝は始発で金山を出発した。静岡駅では乗換までに時間があったため、改札の真ん前にあるおみやげ屋さんで安倍川もちを購入。更にプラットホームの売店でまぐろメンチカツバーガーなるものを発見し、さっそく食べてみる。しつこくない魚の脂がソースとからみ、とてもおいしかった。三人とも電車が好きなので、楽しくおしゃべりをしている間に由比へ到着した。


(途中の休憩所から駿河湾を望む)

準備運動をして、駅前を出発。食だけでなく、今回はKさんが地図読みも教えてくれるという。街路を抜けてみかん畑を縫うようにアスファルト道を登ってゆく。平日のためか登山者はいない。時々立ち止まっては、地図を確認。記された等高線と実際見ている風景を頭の中で合致させるのが難しい。また、地図上で進んだ距離が実際の時間ではどれくらいなのかも、よく分からない。Kさんが丁寧に教えてくれて、やっと分かるというくらい。自分が思っていた地点と本当が大きく違っていて、がっかりしてしまう。ヨガを習っているというTさんは、疲れない呼吸法を伝授してくれる。鼻から空気を吸って口を横に開いて少しずつ吐くと、自然にたくさん息を吸い込めるそうだ。やってみると確かに楽で、急こう配の斜面で活躍した。


(みかん畑の中で一休みするKさん、Tさん)

アスファルト道をひたすら登り、由比駅を出発して三時間ほどで浜石岳山頂に到着。予報では曇のち雨で、登るとこさえ諦めかけていたのに、休憩中に雲が少し切れて富士山の頭がちょこんと見えたのには感動した。みんな大喜びだ。十分後、出発する頃には雲に隠れてしまったので、本当にラッキーだった。下りはやや長い山道。ここでもKさんが分かれ道や送電線が見える度に地図を確認してくれた。朝からやっているのに、北を合わせることすらおぼつかなくて、情けなかった。登山道は急な下りもあるが、良く踏まれていて歩きやすいし、危険な個所にはトラロープや階段も設置してくれているのでありがたい。これでもかというほど立て札案内やテープがあり、地元の方がとても浜石岳を愛していることが感じられた。途中で立花池に寄り、長めの休止。前日の登山学校で習ったようにアミノバイタルを飲んでみると、疲れが即効で弱まり、びっくりする。元気を取り戻し、さった峠に向かう。


(神秘的な立花池)

スギ林、竹林を過ぎてどんどん下っていくと、みかん畑が現れてきた。里が近いと分かりホッとする。海が眼下に広がり、国道も見える。早く桜エビ定食が食べたい。あの海の中には桜エビがどのくらいいるのかなあと考えながら、みかんとビワの木の間を歩く。アスファルト道をだらだら下りきったところに、さった峠があり、ここでKさんがお抹茶セットを取り出した。みんなで順番にお茶を点て、茶菓子のみかん大福とともにいただいた。温かい抹茶がじんわり胃に沁み入る。のどかなひとときを幸福に感じる。
(Kさんのザックから現れた野点セット)

(シャカシャカ〜 Kさんのお手前)


(あぁおいしい)

峠から駅までは街中の平坦な道路をテクテク歩いた。途中でぽつぽつ雨が降ってきたが、大きく崩れそうには無い。桜エビで有名な町だけあって、民家の軒先みたいなところに直売所がたくさんある。みんなしておみやげを買い込み、無事由比駅に到着。はやる心を押さえ、整理運動をしてから駅前のあおぞら食堂に入って桜エビ定食をいただいた。サクサクのかき揚げがとってもおいしくて、がんばって歩いてよかったなあとお互いの健闘を称えつつ完食し、再び電車にて帰ってきた。

(本命の桜エビ定食¥1,200。とってもおいしかったです)

一番の心配だった雨にも降られず、元気に登っておいしいものをたくさん食べたり飲んだりして、本当に素晴らしい山行だった。また、地図読みやパッキング、ロープワーク、歩き方など多くのことを楽しく丁寧に教えてくださり勉強になった。一緒に行ってくれたKさん、Tさんに心から感謝し、ぜひともまたご一緒したいと思う次第です。どうもありがとうございました。