■行ってきました

ハライド〜鳥井戸谷 2008.12.20  T.Yamada

先週腰越峠から鳥井戸谷を下ったのだが下降した谷の上部と谷の様子が自分で今一つ納得できないところがあった。再度確認したいと思っていると同行したTe.Ya.さんからもう一度行きたいとの誘いがあり12月20日に行くことになった。メンバーはH夫妻とTHさんが加わり5名である。

1. 日向小屋を見て
鈴鹿スカイライン熊牧場下のトイレのある駐車場にTHさんと合流し車は2台になった。下山は鳥井戸谷口であり1台はここに置いて1台は裏道登山道の駐車場まで上がる。4人は崩壊後初めてのため北谷のひどさに驚いていた。
2. 藤内小屋手前の橋
裏道は11月3日に歩き豪雨による崩壊の物凄さと登山道の補修が行われつつあったが今回さらに歩きやすくなっていた。関係者に感謝したい。
3. 悪場を乗り切って
三岳寺跡への路はダメージが少なくところどころ補修されてはいたが殆ど以前と変わりが無い。小さな峠に上がり尾根を登りヤシオ尾根への分岐からハライド方面に向かう。谷の上部をトラバースして尾根を乗り越え次の谷の手前で左の尾根に登り下って緩やかにトラバースするところまでは変わりない。ここからが大変だ。割谷の上流部で両岸が抉り取られ大きな岩石で埋まっている。左にカーブしている唐沢からの岩崩れだ。登山道は右の小尾根にあるが登れない。唐沢に入りロープを出して右の登山道に移る。登山道は急傾斜で祓谷に落ちている。落ち葉が積もり滑りやすいがロープが設置されていて助かった。25000図雨裂記号の右に登りヤレヤレだ。
4. ハライドへ
小尾根を越えてササの中を尾根に上がると腰越峠はもうすぐだ。峠に出るとパッと視界が広がる。目の前にハライドがある。左には朝明の谷越しに釈迦ガ岳が近い。メンバーがザレ場に出るのを待ちシャッターを押した。
5. ハライド山頂にて
山頂から御嶽山や乗鞍岳が雪で白くなっているのですぐわかる。水晶岳・中峠・金山・羽鳥峰とそこに上がっている荒れた谷が手にとるようだ。猫岳・釈迦ガ岳をバックにセルフタイマーで記念写真を撮った。南西には先週歩いた御在所山からヤシオ尾根がある。12月20日というのに暖かい。
6. 腰越峠から
往きに峠へ出た所を戻り谷に向かう。先週は登りに使った路をトラバースして雨裂記号の手前の小尾根を下ったのだ。今回はこの左の沢を下ろうとしたが右手小尾根の方が歩きやすいため結果は先週と殆ど同じところを歩いたことになる。今まで何回もこの雨裂記号のところを通りながら今一つ納得できなかったことが理解できた思いだ。それは最初にここを下った時に25000図を見間違ったことによるものであった。雨裂記号は割谷最上部にあるものと勝手に思い込みそれが頭から離れなかったのだ。よく見れば祓谷最上部にありそれであれば谷の下部の様子からも十分納得できるものであった。
7. 鳥井戸谷
左右から水の無いガラガラの沢が一緒になり石を分けながら沢の中を行く。左から入る沢は一段と高く土石が盛り上がり大きな岩が崩れ落ち埋まっている感じだ。この下で休みたいが落ち着かない。まもなく左岸に踏跡が現れ炭焼窯跡も出てくる。廊下状になるが滝は無く谷の中を下れるのでこれをいく方が良い。再び左岸の踏跡を行くと踏跡は崩れているので河原に降りる。割谷と思われる谷の崩壊が激しく本谷は大きな石がゴロゴロして広くなり谷を埋めている。砂地になった先には大きな堰堤があり右岸の踏跡を登ると林道に出る。ここはキャンプ場になっていてこれを下るとスカイラインだ。駐車地点@に戻りTHさんとTe.Ya.さんにPAへ車を取りに行ってもらい帰路についた。片岡温泉で体を温め喫茶じょあんで反省会をして本日の山行は終了した。
概念図はこちら

割谷と祓谷を分けている尾根と25000図雨裂記号の位置関係を最初にここを下った時に間違えた先入観が強く頭に残っていたため今一つ納得できなかったものであった。今後かってな思い込みによる行動が無いように注意したい。