■行ってきました

日蔭尾根〜峠道〜スカイライン

2月4日雪と地吹雪の中YKさんと雪山を楽しんできた。
上空1500mに−30°の寒気団が南下し福井・滋賀・三重北部では雪の予報が出ていた。23号線から見た鈴鹿の山々は白い藤原岳と竜ヶ岳が日の出の光を受けていた。その南の山々は雲の中で山麓では雪が降っているらしい。

1. スカイラインのトンネル
雪の中一の谷駐車場に入ったもののこの降り方では帰りに車が下りられなくなることが心配になりスカイラインのゲート前に廻った。こちらは道が除雪され積雪も少なく降り方も少ない。御在所山に登る人の車が次々と上がってくる。気温はそんなに低くないようだ。
2. 東多古知谷出合
スカイラインを一の谷で別れ登山道に入る。昨夜から降った雪は20cmほどだろう。1人歩いたらしいトレースも降っている雪に消えている。三口谷への道には先ほどの人のトレースか一人歩いた跡があった。東多古知谷を跨いで1本たてる。一の谷までのロスタイムが1時間以上あるため鎌ヶ岳山頂は諦めることにした。
3..日蔭尾根で
トレースと分かれ日蔭尾根の急登に取り付く。蹴り込んでいると直ぐにハーハーと息切れしてくる。尾根の端に上がると後はこの尾根通しに進むだけだ。YKさんが先頭を代わろうと言ってくれたのでお願いした。彼は入会して間もないものの雪山を始め既に藤原岳2回・御在所山2回・霊仙山に登っていて雪が楽しくて仕方が無いようだ。岩場もスイスイ登っていく。24歳の年齢差を感じる。鎌ヶ岳の山頂が見えたのでシャッターを押して交替すると吹雪きだし周りがかすみ見えなくなってしまった。
4. 武平峠にて
急な雪の斜面を登り峠道に出合う。計画でエスケープルートとしておいたこの道を下る。1人歩いた跡が有ったり無かったりする。いつもそうであるように西から吹き上げる風が強い。東側には雪庇が出ている。深い雪だがサラサラの新雪で軽くワカンの必要もなく歩ける。尾根通しに行くと一ヶ所だけT字路になり左右どちらに行こうかと思う所がある。北を確認して右に向くとすぐ尾根は北を向いて下っていた。
5. スカイラインからの名古屋方向
武平峠から下りスカイラインに上ってもなお4〜50cmの積雪であった。フワフワの雪で何の心配も無くどんどん下るだけなので速い。途中名古屋方面が見え左端にはツインタワーも見える。北西から雪雲が押し寄せてくるのがわかる。表道から足跡が増え中道からのものも合わさり更に裏道からは無数に出てきた。スカイラインを武平峠のトンネルから冬ゲートまで歩いたのは始めてだが長かった。希望荘で汗を流し冷えた体を暖めた。このような天候のためか希望荘もいつもの賑わいではなくのんびり浸かることが出来た。
概念図はこちら
寒気の南下が報じられ2〜30cmの積雪がある一の谷の駐車場に上がった時の降雪では一時山行を中止するか他の山に変更するか迷ったがスカイラインの冬ゲートへ行って考えることにした。場合によっては日蔭尾根の途中で引き返すこともあり得るとしてスタートした。結果としてこれで良かったと思っている。YKさんは鎌ヶ岳は始めてだと言っていただけに山頂が踏めなくて残念だと思うがまたの機会に登ってほしい。YKさんが以前に注意したことを意識して歩いたと言ってくれたことが大変嬉しかった。息切れについてはトレーニングすべきだ・タバコを止めるべきだとのアドバイスを受けているが残念ながらどちらも出来そうも無い。しかし山は続けたいと思っているので勝手なお願いですがのんびり山行時には誘っていただきたい。
2006.2.4. T.Yamada