■行ってきました

佐目峠〜イブネ 女性交流山行下見2 2008.10.12  T.Yamada

先々週小峠・クラシ・イブネ・佐目峠へ下見に行き女性交流山行としては時間がかかりすぎ問題があるとの評価であった。今回は佐目峠・イブネをピストンで下見をした。MSさんをリーダーとして総勢10名である。佐目峠からのピストンは小峠からと比較すると急登が少ない。SMさんは休憩ポイントを3ヶ所にしてクラシをカットした。前回はササ枯れ調査と赤布の設置に多少時間を要したが今回はその必要がなくカメラ撮影の時間も少なくしたため前回より2時間以上短縮できた。

1. 朝明駐車場
4人ずつが2台の車での計画であったがその後参加が決まった2名はそれぞれ現地集合した。少々冷え込んですっきりした秋晴れのスタートになった。
2. 木に引っかかった大きな石
豪雨による土砂崩れはそこかしこに見られる。伊勢谷から離れると小さな沢から転げ落ちた大きな石が木の枝に収まっていた。小沢も岩盤が現れている。
3. タケ谷道からの分岐の目印になる大岩
根ノ平峠で四日市からという婦人3人がいた。彼女たちは小峠から登ると言っていた。平坦だが水の流れる掘割状を下っていくと木に赤布が付いている。左に大きな岩が座っていて千草越はここから左折してタケ谷道と分かれる。分岐のよい目印だ。
4. コクイ谷の渡渉
小峠への分岐を見送り神崎川に沿って歩くようになると間もなくコクイ谷の出合いだ。周辺の景色は変化が無いように見えるが渡渉地点は一変している。対岸の岸壁に石飛をしていたのだがそこが石で埋まり流れが手前側にきている。そのため渡渉が楽になった。(写真は手振れがひどいが勘弁してもらおう)
5. イブネ北端にて本日のメンバー全員で
下重谷手前で千草越の道と分かれるところは踏跡もはっきりしない。少し上流に行くと踏跡に出る。下重谷を渡って尾根を巻くようにして道がついている。佐目峠へはイブネに向かう谷に沿って行けば良いのだが踏跡もあやしくなる。谷は右にカーブしているがこれには付かず右岸に渡り直進気味に歩きやすいところをよって佐目峠を目指す。佐目峠からはササ枯れや木の枯れた尾根を行くとササの無いイブネの平頂に着いた。北端まで足を伸ばし大展望を満喫しながらの大休止だ。根ノ平峠で会った3人が上がってきた。HKさんが三脚を据えて釈迦ガ岳バックに写した後それに乗せて撮らせてもらった。
6. クラシを前に釈迦ガ岳
ササがなくなったためイブネ北端からの展望は極めて良い。目の前に紅葉しはじめたクラシがある。右奥には釈迦ガ岳だ。
7. イブネ北端から北を望む
縦走路から銚子ヶ口その右奥には霊仙山・伊吹山・御池岳その奥に奥美濃の山々左には琵琶湖も望むことができた。
8. イブネ近くから見た御在所山・鎌ヶ岳
背丈を分けるササを漕ぐ必要もなく木も枯れて展望が満喫できることは登山者にはまことに有難い。
9. イブネに向かう
四日市からの3人が「どこから下るのか」と聞く。「佐目峠からだ」と言うと「そのコースは行ったことがないので一緒に行きたい」と言うので同行することにした。イブネの平頂丘を一列になって行く。
10. メギの実
南端から下りになる。赤い実をつけている樹が目にとまった。トゲがある枝が密集しその枝は変わっている。メギらしい。
11. 佐目峠へ
色付きはじめたスギ峠の頭を見ながら佐目峠に下る。ササは全く見当たらない。ツツジ科の樹が立ち枯れしているのが気になる。ササ枯れの後植生はどう変化して行くのだろう。01年からの観察よりある程度の予測はできそうに思われる。
12. 樹林を適当に下る
佐目峠からは小沢を目掛けて樹林を適当に下る。踏跡もない代わりにどこでも歩ける。右岸・左岸・右岸と歩きやすいところを選って行く。しっかりした道に出て左岸を等高線に沿って行くと尾根を巻き下重谷を越えて下り平坦地で千草街道に出る。ここで四日市の3人が「はじめてのコースを歩けてありがとう」と言って分かれることになった。ここで思わぬ奇遇が待っていた。3人の1人が小生の同級生であったのだ。往路を戻り帰路「三休の湯」で汗を流し本日の山行は終了した。SMさんは今回のコースであれば愛知県連女性交流山行として実施できるという評価をしているようであった。リーダーとしてメンバー等を踏まえさらに検討されることであろう。
概念図はこちら

* 50年振りの再会
根ノ平峠で会った時もイブネ北端・佐目峠経由で歩いている時もこの奇遇を知る由もなかった。根ノ平峠で「どこから来たか」と聞かれ「名古屋から」と言って名刺大の「あつた勤労者山岳会」紹介紙を3人に渡した。北端では「あつた」について「すばらしい会」だとおだててくれた。千草街道に出て別れ際にお礼を言いながら名刺を出された。驚いたことに同業者なのだ。自分は「SGYに勤務している」と言うとどこの卒業かと聞いてきた。「GYだ」と答えると同窓だと言う。「何年の卒業か」というと年と体重は言わないことにしていると言い「私のほうが先輩だ」と言う。「あつた」のメンバーは「Yさんのほうが上だ」と言って両者が譲らない。「先輩に誰がいるか」と言う。「同級に誰がいたか」と聞き返すと何人かの名前がでてきた。驚いたことに全て自分の同級なのだ。旧姓を聞いても残念ながらわからなかった。単科の大学なので一学年141人が4年間殆ど同じ教室で講義を受けたにもかかわらず。彼女はT研究室・自分はS研究室と異なってはいても顔を知らないはずはない。コクイ谷出合いで「思い出した」と言ってくれたがどうであったか。帰宅後卒業アルバムを捲って見ると彼女がいた。自分は年取ったが彼女も学生時代の面影は少なく50年の歳月を感じた。昨年の同期会に彼女は出ていなかった。