東北山スキー (その1:岩木山編) 2010/5/1 S.S

メンバー:M.I K.K S.S

昨年の北八甲田山系の山スキーに続き、今年も4/29〜5/4の日程で岩木山・南八甲田山系・鳥海山の山スキーを計画した。不幸にもトレーニングの段階で2名の負傷者が出てしまい、一時は断念も考えたがメンバーの希望もあり、安全第一を念頭に3名で決行することにした。

今年の青森は、ゴールデンウィーク出だしから北海道北に低気圧が居座ったせいで寒くて風の強い雲天が多かった。八甲田ロープウェイも5/1までの1週間ほど運行停止になっていたようである。そんな状況で幸運にも岩木山と南八甲田は、ほぼ予定通り決行できた。しかし、鳥海山は残念ながら雨で中止した。

<嶽コース@岩木山>

4/30早朝に岩木山麓に着き、嶽温泉からシャトルバスで岩木山八合目に登る。非常に風が強く雲の流れが速い。時折みぞれになったり、晴れ間がのぞいたり、天候がめまぐるしく変わる。


じっとしていると寒いばかりなので早速に足慣らしの為の滑降を始める。滑り出だしは8合目駐車場の端からやや急斜面の広い斜面を少し下り、すぐに林間コースに入る。


快適な林間コースを滑る。上部は少し新雪が積もっていたが下部は重い春の雪で注意しながら滑る。

<百沢コース@岩木山>


5/1、岩木山山頂に登ろうとするが風雪が激しいため手前の鳥海山山頂(1,502)から鳥の海のコルに下り、スキーを装着する。春スキーとは程遠く、まるで冬山のようである。鳥海山への登り途中で凍った登山道を登っていると「私、アイゼンを着けないと登れません!」と怒られた。


コルからしばらく百沢の沢筋を滑降するが、ガリガリの雪質で傾斜もきつくK.Kさんには厳しい滑り出しであった。慎重に沢を下り、鳥海山の南東に伸びる尾根に出た、広大な絶好の雪面が延々と続いており思わずシーハイル、ここからは快適な滑りが楽しめそうだ。


フィナーレに近づくに従って林間コースから藪こぎに近くなるが、標高差1200m、距離5kmのコースは、雪質も景色もバリェーションに富んでいる。百沢スキー場付近に下りるとカタクリの群生が見られた。今年は例年より1週間〜10日程雪解けや草木の開花か遅れているようで、過去の記録より随分スキーの滑降距離を長くすることが出来た。天候が悪い分、恵まれた分もあり、まずまずである。足慣らしも充分に行って、いよいよ明日からは南八甲田、早々に酸ヶ湯まで移動する。