■行ってきました

犬星ノ滝〜長石尾根〜日蔭尾根 2008.4.29  T.Yamada

4月29日久し振りに長石谷から犬星ノ滝の上に出て長石尾根に出たいと思いHSさんを誘った。彼は27日に真ノ谷三筋の滝の上から御池岳テーブルランドを歩いて来たが付き合ってくれた。蟹江インターを7:00に乗った。既に桑名を越えたあたりから渋滞に巻き込まれた。

1. 長石谷の滑滝
久し振りに長石谷道を行く。御在所山の家から約1時間この階段状滑滝はいつ来ても気持ちの良いところだ。
2. 犬星ノ滝
左岸に入っている沢に犬星ノ滝は掛かっている。先行の2人がいてどこへ行くのかと聞く。この滝の右を高巻いて行くと言うと三口谷を長石尾根に上がったとき標識を見たので一緒に行きたいという。昔ここを登ったとき滝に突き当たったて適当に高巻いたことを思い出し躊躇っているとお願いしますと言うので自己責任で同行することになった。
3. 右岸ルンゼからの高巻き
犬星ノ滝の高巻き道ははっきりしていて何の問題も無い。左岸山腹に踏み後があったが沢に下りる。前進すると二股になり右を行くと5mほどの滝に出た。HSさんがガイド図を持っていてこれには二股の下を左から高巻くようになっていたが滝手前のルンゼを登り高巻くことにした。2人のためにザイルで確保することになった。落石を起こさないように注意して登る。
4. 長石尾根に咲くアカヤシオ
高巻くと踏跡らしきところに出た。これを行くが踏跡は怪しくなり谷は更に小沢を分けているようだ。その上で下ろうとしたが降りにくい。下れないことは無いと思ったが2人のことを考えHSさんはもう少し上ることにした。小沢を詰め右の尾根を登ると長石尾根に出た。ここにはアカヤシオが満開でガレの下や山腹には淡いピンクの花盛りであった。
5. ハルリンドウ
足元には碧紫色のハルリンドウがちらほら見られる。フデリンドウとどちらなのだろう?根元の葉が大きいのはハルリンドウらしい。登って行くと登山道にイワウチワ・ショウジョウバカマ・セリバオウレンも咲いている。
6. 鎌ガ岳山頂にて
急登して最後はササが今なお健在な切り開きを登ると山頂に飛び出る。腰を下ろすところも無いような盛況である。旦那さんにシャッターをお願いした。2人は道の無いところを歩いたのははじめての経験で旦那さんは疲れ気味の様子であった。三口谷は行ったことがあると言うので日蔭尾根を下る提案をすると奥さんの方が行きたいとのことでここを下山することにした。
7. 日蔭尾根のガレ場に咲くアカヤシオ
ガレ場では風化した石灰岩の白とアカヤシオのピンクの調和がすばらしい。ガレ場では斜面に一面に咲いている様子もよくわかる。今年はアカヤシオの当たり年かもしれない。
8. アカヤシオの花
柔らかい花びらはそのピンクが透きとおる感じだ。日蔭尾根のガレ場には盆栽を大きくしたようなシロヤシオの木もある後1ヶ月もしないうちに咲き透きとおるような白い花を見ることが出来るだろう。シロヤシオも当たり年になってほしい。
9. キレット状の岩を越える
鎌ガ岳山頂から峠道を下るところは荒れていて鎖が掛かっているが厳しい。これを過ぎて三口谷への道を見送り進むと右のササの中に日蔭尾根への下山口がある。ササが切り開かれて今でははっきりしているもののロープで封鎖されている。ルンルン気分で下っていくとキレット状の小さな岩場に出る。岩場を越える旦那さんの嬉しそうな笑顔がある。
10. ミツバツツジ?
キレット状から下るところではミツバツツジが咲いていた。HSさんが奥さんの降りるのに丁寧にアドバイスをしている。ミツバツツジとアカヤシオが重なって咲いているところもある。
11. ハルリンドウかフデリンドウか?
日蔭尾根が北にカーブし傾斜が落ちた辺りは雰囲気のよいところだ。樹陰には点々とハルリンドウかフデリンドウか?が咲いている。1株に2〜4本の花が出ているが背丈は低い。横には捻じれた蕾も見られる。
12. 東多古知谷を渡る
最後に急な痩せ尾根を下って三滝川に出る。目の前で三口谷と東多古知谷が三滝川に出合いそこに堰堤がある。堰堤を越えスカイラインを駐車地点に戻った。西区から来た2人とはここで分かれた。2人はすぐ下の路側帯に止めていた。いつものように片岡温泉で汗を流し帰路についた。

概念図はこちら

HSさんもTYも人に会わないところを歩くことが大好きだ。犬星ノ滝から長石尾根に上がるまでと日蔭尾根では誰一人会うことは無く特に長石尾根に上がるまでは道の無いところの歩き楽しめた。西区からの2人はこのようなルートを歩くことは2度と無いだろうと言っていた。2人にとって良かったかどうかわからないが良い経験になったことだろうとかってに思っている。住所や氏名を聞かなかったが「あつた」のホームページを見てくれることは確かだと思う。