■行ってきました |
三口谷道〜鎌ヶ岳〜日蔭尾根 | 2009.6.14 T.Yamada |
例会時MUさんからどこかへとの誘いがあった。昨年9月の集中豪雨以来鎌ヶ岳に行っていない。三口谷や日蔭尾根がどうなっているか自分の目で確認したいと思っていたのでここをお願いした。梅雨入りしたが晴れ間を期待して6月14日MUさんの車で鈴鹿スカイラインの旧料金所に行こうとしたが工事中のためで冬ゲートで閉鎖されていた。湯の山温泉街を通り一の谷の駐車場に向かったがすでに路肩に多くの車が並んでいて入れない。やもうえず一の谷茶屋に止めさせていただいた。ここは無断駐車お断りの看板があったが毎週御在所に登っている人がいて許可を得て置いていると言っていたのでその人に声を掛けてお願いした。スカイラインが閉鎖になり裏道も通行止めになっている今御在所山や鎌ヶ岳に登る人はほとんどこの一帯に駐車するため車が置けない状態のようだ。 |
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1. 三口谷の堰堤を越えて 三滝川に沿って歩き堰堤を越え東多古知谷・三滝川をわたり三口谷に入る。小滝を巻く左岸の登山道を行き堰堤を巻くところで大失敗をした。左岸に入る狭い急なルンゼを登り堰堤すぐ手前のルンゼを下降し小尾根末端から堰堤上に降り立ったのだ。約1時間もロスをした。堰堤上は石積みで整備されていた。 |
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2. 三口谷大滝 左岸の登山道を行くと山道と谷道に分かれる。谷道を行き右折するとすぐ大滝に出た。滝は以前と変わりはない。 |
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3. ザレ場 少し戻り大滝を右から巻き上ると山道に出る。下に滝壺を持った滝を見ながら進む。谷中から右に上がると崩れかけたところはが一か所あり注意したい。長石尾根への分岐を過ぎると登山道はうすくなり谷中を行く。上にザレ場が広がっている。以前と変わりはない。 |
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4. 山頂にて本日のメンバー2人 日差しが強いが風は冷たい。フーフー言いながら峠道に出る。山頂直下はロープや鎖が下がっている。山頂には大勢の登山者がいる。神戸から来た数人のグループがいたのでシャッターをお願いした。 |
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5. 鈴鹿山脈南部展望 山頂南端は座るところもないような盛況である。大休止していると若い女性グループが来た。MUさんが「学生さんですか」と聞くと「ありがとう」「社会人です」という。奈良から来ているのだ。関西の人が多い。いずれも長石尾根を登り長石谷を下るようだ。展望はすっきりしないが梅雨であれば仕方がない。今日は半袖なので寒いぐらいだが腕がヒリヒリしだした。 |
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6. 日蔭尾根で振り返る 山頂直下はザレているのでロープを頼りに下る。日蔭尾根の入口は以前と違いササが刈り込んであるためロープで通せんぼしてあった。踏み跡ははっきりした道になっている。ベニドウダンの赤い花が落ちている。上の樹には実のように膨らんだ花をつけているものが残っている。今は咲いていないがシロヤシオの樹がまばらにある禿げたところで小休止。 |
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7. 日蔭尾根の岩場 風が吹き抜けるためか岩がむき出しになっている。短いが岩稜の雰囲気だ。御在所山のロープウエー鉄塔が見える。以前と変わりない。 |
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8. 一の谷茶屋に戻って 日蔭尾根末端に来た。あと5mほど下るだけだ。ここでまた大失敗をした。落ち葉の上を滑り台のように落ち葉滑りをして下までいってしまった。三滝川と三口谷出合に出て小休止。表登山道を一の谷に戻った。いつものように「片岡温泉」で汗を流しR306を阿下喜鎌田から喫茶「じょあん」に立ち寄りママさんに山行報告をして本日の山行を終了しMUさんに自宅まで送っていただいた。MUさんは中学時代からワンゲルン部に所属して活動していたものの鎌ヶ岳だけは登ったことがなく初めてとのことであった。またルンゼを登ったことについてこのような経験も良かったと前向きにとらえて頂いて感謝している。 |
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概念図はこちら 失敗と反省1 堰堤を越えるところで左岸からでも高巻けると思い狭い急なルンゼに入った。落石を起こさないように注意して登る。登山道が崩れたにしてもこれはおかしいと思っても後の祭り。左は岩壁で右は土壁状で樹のあるところまで手が届かない。岩のホールドになりそうなところを頼り登るしかない。傾斜は増し下は砂になってきた。足を蹴り込むがズルズルだ。ルンゼのドン詰まりは木の根が出ていたのでこれに頼りに上の木につかまることができた。上は岩があり右の急斜面をトラバースすれば日蔭尾根に出れそうに思えたが左に上がって次のルンゼに降りて様子を見ると真下に堰堤が見えた。堰堤の手前に落ちているルンゼは先ほどより傾斜がゆるい。注意して下り右に小尾根末端を堰堤上に降り立った。親子づれが堰堤を右岸から越えてきた。登山道があるのだ。そのあと登山道を整備している人が2人上がってきた。怖かっただろうと言われ「落ちそうで怖かった」と答えた。 なぜこのようなことになったか (1)入会前三口谷道は何回も歩き02年以後登っていないが06年には定例山行で下っていて良く判っているつもりであった。 (2)昨年9月の集中豪雨により道が崩壊して判りにくくなったのだろうと思った。 これらのことからこの堰堤を越えるのに右岸に移るのをかってに左岸のルンゼから越えられると思ってしまったものである。 |
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失敗と反省2 日蔭尾根は鎌ヶ岳に行く時季節を問わず一番利用している。登りでも下りでも人に会わないからだ。尾根末端が急斜面でいつも樹を頼りにする。今回末端にきてどこから下ろうかと思った。MUさんに「こまで下れば落ちてもどうということはないのでどこから降りてもよい」と言って樹につかまって下り右に二歩踏み出して右の樹をつかむつもりであった。左足を一歩踏み出したが落ち葉で足場ができない。滑る落ち葉を斜面に押さえつけ右足を出して樹まで行こうと飛び移るように跨いだ時両足とも同時に滑り落ちそのまま落ち葉の滑り台を下まで滑ってしまった。気持の緩みというか油断がもたらした失敗である。 最近このような失敗が多くなったように思うので注意したい。 |