■行ってきました

ラッセル・金山尾根〜遠足尾根

1月8日HS・SN・MN・TYの4人で竜ヶ岳の東・ホタガ谷とジャ谷を分ける金山尾根を登り遠足尾根を下った。積雪が多い尾根を3人はスノーシュー・TYはワカンでのラッセルを楽しんだ。昨年最後の例会時N.夫妻からホタガ谷〜竜ヶ岳の計画が出されたが谷筋は雪崩の心配があり却下されたことから今回の計画を実行した。

1. 宇賀渓駐車場
宇賀渓の橋横の駐車場は雪で入れず路肩は道路の除雪中で車は置けない。宇賀渓駐車場は一部が除雪されここに置かせていただく。空は真っ青であったが山頂方向はガスがかかっていた。福井地方の天気予報が雪になっていたのが少々気になっていた。
2. 金山尾根に入って
尾根の登りになると次第に雪の量が増え無雪期には小枝の下を歩けるところも今は積雪のためにこれが邪魔になる。竹ポールが絶えず枝に引っ掛かりその都度戻ったりしゃがんだり大変なので手で持つ事にした。ツボ足では潜りが深くなりスノーシュー・ワカンを着装する。
3. 疎林帯を登る
ラッセルはN.夫妻とリーダーにお願いしてTYは後をついて行くのだがスノーシューとワカンでは歩幅が違う。それなりに疲れてきた。竹ポールもリーダーに持ってもらう。疎林帯に入る頃小雪が舞いだした。西から雪雲が流れてくる。今日はこんな天気なのだろう。
4. 金山尾根の上部にて大休止
左からジャ谷・右にはホタガ谷が上がってきているのだがいつまでたっても終わりが無いような感じだ。何度ももう登山道に出るかと思い登ると先に急登が続いているのだ。やがて小雪の中にぼんやりと右の遠足尾根が同等の高さに見えてくる。そこはホタガ谷へ下る鞍部だ。その辺りから小さいながら雪庇が出ている。
5. 雪原になった遠足尾根上部
13時だ。もうこの時間から竜ヶ岳山頂はムリだ。下山は遠足尾根にする。急斜面を切るのは雪崩を起こす心配があったがホタガ谷下山口の鞍部を目掛けてトラバースする。下の方に小さく2人の登山者がトレースの無い斜面をラッセルして登ってくるのが見えた。更にその後に1人いた。雪崩を起こせばこの3人も巻き添えにすることになるだろう。鞍部に着いた時風が出てきて疲労していたTYは雪崩の危険を犯しても近いホタガ谷を下りたいと言う衝動に駆られたが会で却下されたホタガ谷を下ることは出来なかった。遠足尾根の上部は緩やかな起伏の雪原になっていた。
6. 静ヶ岳方向を振り返る
振り返ると静ヶ岳が姿を見せていたのでカメラを取り出したがすでに雪雲に隠れたしまった。藤原岳の削られた斜面も孫太尾根越しに近く見えていた。ホタガ谷を登っていた2人が遠足尾根に向かっているように見えた。
7. 本日のメンバー4人中3人HS・SN・MN
この強力メンバーのみであれば竜ヶ岳登頂も可能であったろう。登頂できなくても金山尾根を登り遠足尾根を下山できたことで良しとして頂こう。
8. 我々のトレース
雪原にトレースが残っている。スノーシューとワカンなのでそんなに深くはないが雪が降ったり吹雪いたりしなければすぐには消えないだろう。自分たちだけのトレースはここを歩いたのだという証として気持ちが良いものだ。
9. 下山して
遠足尾根をどんどん下り樹林に入ると空が青くなってきた。下は晴れていたのだろう。日没と競争だ。リーダーは大日向を目標地点としていたようだ。宇賀渓に下る尾根には大日向をピストンしたトレースがあった。尾根末端の急斜面でいつもは右に下るのだがそのトレースは左に下っている。雪が少なくなりトレースがはっきりしなくなったがそれに追従した。どこから登っているのか興味もある。橋の下にある金網の防御柵の階段に出ていた。
概念図はこちら
トレースの付いていない金山尾根と遠足尾根で雪山を充分に満喫できた山行であった。このような山行は今回が最後となるかもしれない。時間をかけて登っても良いような山行が可能な時はもう少し参加したいと思っている。
2006.01.08  T.Yamada