■行ってきました

涸沢ピストンで終った

1. ガスに霞む屏風岩
北穂・奥穂・前穂へ登る計画で18日名古屋から沢渡に入った。19日4時50分雨の中テントをたたみタクシーで上高地に向かった。ゲートを5時の開門で通過できたので横尾にも予定より早く着いた。本谷橋との間で屏風岩が見えるがガスっていて壁に人がいるかどうか良くわからない。下りの時には基部にゼンテイカの黄色い群落が見えた。
2. 本谷橋を渡るK.I.さん
中央で少し揺れるが立派な吊橋だ。橋のすぐ上流には厚さ1mほどの残雪があった。ここでこれだけ残っているということは先が思いやられる。涸沢ヒュッテの手前から雪渓を登ることになる。テント場も雪の上だ。涸沢小屋ではザック置き場・靴置き場も小屋の外。6畳が14人部屋になっていた。
3. 涸沢ヒュッテに着陸するヘリコプター
涸沢小屋に入るとヘリコプターのエンジン音がするので見ているとヒュッテに着陸した。荷物を持ってきたのではなさそうだ。ヘリコプターを見るのは今日3回目だ。横尾谷と涸沢との出合近くでは低い雲の下を谷に沿って超低空で涸沢方面に飛んでいった。ガスが上がってきたものの依然前穂・奥穂は雲に隠れている。明日・明後日の天候が気になる。
4. 2人の登山者と屏風の頭
 昨日19日18時55分の槍・穂高天気予報は梅雨前線の停滞により曇り・雨・雷を報じていた。北穂までの雪渓の状態も気になる。K.I.さんと相談し下山に決める。20日I.K.さんは全く眠れなかったと言っている。4時30分の朝食を済ませテラスに出ると東の空が明るかった。2人の登山者が雪渓を上がって来た。、
5. 涸沢カール
東の空は雲が切れていても奥穂・前穂は依然ガスに包まれている。重く垂れ下がった雲の中さすがに北穂に登る人はいない。しかし奥穂を目指してザイテングラードに行く人は多い。下山するにしても早い方が良い。
6. ヒュッテテラスからの東大天井(左)と横通岳(右)
ヒュッテに立ち寄ると北東に三角錐をした東大天井と横通岳が見え隠れしていた。K.I.さんは昨年の蝶・常念を思い出しているようだ。
7. 雪上のテント場から連なる北穂沢の雪渓と涸沢小屋
涸沢小屋の横で雪を掘り出しているのを見ていたのだがその厚さは2m程あった。北穂へはこの雪渓の左端の階段を登るようになっている。前穂の方を見ると3人が5・6のコルに向かっている。この天候にもかかわらず北尾根を登るのだろうか。
8. 明神池
下山後明神池に立ち寄るとここは紛れも無く観光地だ。ここで驟雨に見舞われた。10分位であったが山の上で風でも出ていたら大変であっただろう。自然観察路を歩き上高地に着いて驚いた。人人人でタクシー待ちも行列だ。しかもタクシーもバスも出入りしない。聴くと摩り替れないのだと言う。観光バスが200台も入ったためだと言う、観光バスは大正池で人を降ろし路肩に止めているのだ。来年にはこれが規制され良くなるはずだと言う。1時間待ちは予想していたが結局4時間以上待たされた。待っている間にも驟雨があり下山して良かったがタクシー待ちにウンザリした山行であった。
2003.7.19-20 TosibumiY.