■行ってきました

徳本峠・霞沢岳 2007.8.26 T.Yamada
上高地をとりまく山として今年は霞沢岳に行こうとMOさんから話があり71歳2人でののんびり登山を計画しているとSMさんが乗ってきた。以前から一度行ってみたいと思っていた西糸屋山荘の話がSMさんからあり帰りにはここに泊まる計画にした。その後KKさんとSHさんが加わり5人になった。天気予報により1日延期し8月24日に名古屋を出た。
1. 徳本峠より見た前穂高岳・明神岳・奥穂高岳
東海北陸自動車道を走り平湯からタクシーで上高地に入った。快晴だ。観光客が多い。西糸屋に余分な荷物を預け明神に向けスタートする。途中年老いたカモシカが1頭樹陰からじっとこちらを観察している。しばらくするとゆっくり森に入っていった。徳本峠までの道はよく整備され14:40峠に着いた。峠からは明神岳から穂高岳に連なる岩の山々がすばらしい。
2. 徳本峠小屋
誰かがこんなところに物置小屋があると言った。峠はまだ先だと勘違いしたようだ。夕食まで時間がたっぷりある。すぐ近くの穂高の展望所から山座同定する。峠ノ宿はランプだ。受付では代表者のみならず全員の住所氏名が必要でSMさんに記入して頂いた。本日の宿泊者は18名。
3. 朝日に染まる穂高
8月25日日の出前に小屋を出て穂高の展望所で日が射すのを待った。東の空に薄雲でもあるのか日の当たり方が鈍いように思われた。
4. ジャンクションピークより甲斐駒ヶ岳の左肩に富士山
ジグザグに登り平坦でどこがピークかわからないが東が開けたところに出た。そこにジャンクションピークと書かれていた。東側の展望が良い。八ヶ岳の右に南アルプスが見えている。南東に甲斐駒ヶ岳、その左肩に富士山らしい。
5. 乗鞍岳・御嶽山を遠望
ジャンクションピークからしばらくして右に回りダラダラの長い下りだ。帰りが思いやられる。左手に乗鞍岳と御嶽山が見えている。
6. 霞沢岳K1と左にK2・本峰
小さなピークをいくつも越えていく。左が大きく深く崩れ落ちている上に出るが路に危険はない。25000図にも出ているので現在地がはっきりわかる。登ると目の前にK1がある。
7. K1より八右衛門沢越しの梓川周辺
K1へは大きく右に巻いてからの急斜面だ。ガラガラのところもあり落石に注意しながらの登る。想像していたより時間も掛る。K1からの展望は360°ですばらしい。真下に赤い屋根の帝国ホテル・梓川の向こうに清水屋ホテル・温泉ホテルがあり奥の稜線右側に小さく西穂山荘も見える。
8. K1から見た六百山越しの穂高
昨年70代3人で縦走した穂高の吊尾根・岳沢が見える。MOさんも思い出していることだろう。穂高には雲が掛ってきたがここは快晴無風少々バテ気味なのでここで1人エネルギーを補充することにして待機する。
9. 霞沢岳K2・本峰をバックにして本日のメンバー5人
4人共に気合十分だ。K1から4人がK2・本峰への上り下りを眺めていた。5人揃ったところでシャッターをお願いした。
10.  お花畑
K1を慎重に下り南から谷が上がってきている源頭部にはお花畑が広がっている。もうトリカブトも紫色の花を付け秋の気配だ。このようなお花畑が3箇所はある。下りのジャンクションピークへの登りは緩やかな登りだがうんざりする。徳本峠からの分岐までの下りも長かった。明神までは林道に出てからも更に長く感じた。上高地に着いたのは暗くなって19:30であった。西糸屋ではビールが待っていた。乾杯して夕食し昨日・今日の楽しく長い山行の積もる話にきりがないくらいであった。
11.  梓川沿いから見た霞沢岳
8月26日登った山を下から見ようと梓川沿いの散策路を散歩することにした。上から見えていたホテルの辺りから同定しようとしたが逆光でピークの前後や尾根の状態がわかりにくい。それでも八右衛門沢の入り具合や三本槍の位置から右手ピークの奥に見える少し平のようになったのがK1ではないかと思う。大きく見えるピークはすべて手前にあるのだ。
12.  田代池湿原より見た吊尾根
上高地へ初めて入ってから58年になる。河童橋から穂高を見て日本にもこのようなところがあることに感激したものだ。その時は大正池・田代池・明神池を歩いた記憶がある。そのころから大正池が大分小さくなったとしても周りの自然はよく保存され感激した印象はそのままである。観光客が多くゾロゾロ歩くこともあるが多くの人が自然に親しむことが出来るところである。秋の気配を感じる田代池湿原である。
13.  西糸屋山荘別館
予約した時間を大きく遅れ連絡は入れたものの暗くなってからお世話になった。気持ち良く応対して頂き感謝している。4人がはじめて宿泊させていただいたのだが上高地にこのような山荘があることの認識を新たにしたものである。おかげで3日間十分に満足の行く山行を楽しむことが出来た。

概念図

【反省点】
リーダーとしてK1で待機するような状態になり4人で行動して頂き申し訳ないことをした。今までこのような山に登る時は長時間歩行や急登のトレーニングの上望んでいたのに高年齢になってそれ以上のものが必要であるにもかかわらずこれを行うことなく計画を実行した点大いに反省している。