■行ってきました

鬼面山 2011.10.30 Morita

日時: 2011年10月30日(日)
メンバー:  Y.E  F.M  T.Y  K.M

鬼面山は南アルプス前衛の伊那山脈の中の最高峰(1889m)の山です。
山の名前の由来は、夕日が当たると鬼の顔に見えたからだといわれています。
泣いている子供がいると「そんなに泣いていると、鬼面山から鬼がくるぞ」と言って泣き止ませたそうです。
飯田から林道虻川線を経由して登るルートもありますが、我々は大鹿村を経由して、地蔵峠から
登るルートをたどりました。
中央道松川インターを降り、大鹿村に向かいます。村内は車で混雑していました。
その理由はのちほど述べます。

 
 
大鹿村から国道152号線を走り、地蔵峠に到着です。
100番台の国道は、その地域の幹線国道ですが、途中車一台分の幅しかないところもあります。
岳人の別冊「秋山」に紹介されたため混雑しているかと思いましたが、車は我々を含め2台だけでした。
駐車場がないので、路肩に止めます。皆がマナーよく止まれば、8台ほどは止まれます。
鬼が出てくる心配はないですが、やはりクマとは会いたくないのでクマよけ鈴を鳴らしながら登りました。

 
 
今回の目的の紅葉は登山口の地蔵峠付近が1300mあたりがピークでした。
しかしながら、登る途中でも鮮やかな木々を見ることができました。

山頂には一等三角点が鎮座しています。
お約束の三角点タッチです。

展望用のやぐらがあります。
周りを伐採した時の材木で作ったのではないかと思われるような、いささか心細い作りです。

 
 360度の展望とはいかないですが、北東側を除くほぼ300度の視界が開けています。
北から南まで伊那盆地と中央アルプスはほぼすべて見渡せます。
南アルプスは塩見、赤石とおぼしき山頂が見ることができました。
 
 
登山道は尾根通しです。踏み跡も明瞭で歩きやすい道です。気持ちの良い森を下っていきます。

 

大鹿村の中が混雑していた理由は、大鹿歌舞伎が上演されていたためです。
俳優の原田芳雄さんの最後の作品となった映画「大鹿村騒動記」が今年公開されたためでしょうか、
東京や名古屋の車も多数止まっていました。下山後小学校の会場の体育館へ向かいましたが、
満員で入れないので、小学校のランチルームに作られた中継会場で、スクリーンに放映されている
歌舞伎をしばし見学しました。


演目のタイトルはわかりませんでしたが、源氏と平家が関係したお話のようでした。
村の人々が演じていますが相当練習したと思います。
その演技に対して、舞台を白く敷き詰めるぐらいのおひねりが投げられていました。

鬼面山は往復4時間で手軽に登れ、山頂の展望も良い山でした。
途中の大鹿村は“日本一美しい村”を標榜しています。