■行ってきました

木和田尾根・真ノ谷 2008.1.14 T.Yamada

1月9日例会時Ta.Yo.さんから久し振りに御池岳に行ってみたいとの話がありTe.Ya.さんが14日ならばと言うことでまとまった。MYさんが加わりその後HSさんを誘い5人になったが当日MYさんは体調を崩し4人での山行となった。計画は当初木和田尾根・真ノ谷・御池岳丸山のピストンにしたが出発時間から暗くなることが想定されたため下山をコグルミ谷に変更して計画書を出し直した。結果は真ノ谷でのアキシデントにより戻ることにした。

1. 給水所のある駐車地点
HSさんと306山口休憩所で落ち合う。快晴で冷え込んでいるが雪は無い。ワカンの必要ないようだ。木和田尾根は高圧鉄塔の巡視路で明確な路である。12月には小向井山経由で下ったが今回は以前に利用した給水所の登山口から登ることにした。
2. 小休止
林道と平行に上を行く登山道は岩場に行き当たる。これを乗り越えるようにペンキのマークが見えるが登山道は左折して涸れた支沢に入っていく。山腹を絡み鉄塔から主尾根に出ると道は緩やかになる。
3. 白瀬峠(白船峠)
今は通行禁止になっている坂本谷からの路と出合う。ここでアイゼンを着けた。白瀬峠へのトラバースと登る所は一部圧雪氷結していた。白瀬峠から見た御池岳は雪が付いているが真ノ谷に下るトラバース道には雪は無い。途中圧雪氷結が予想されたのでアイゼン着装したまま下ることにした。
4. 真ノ谷・アキシデント
真ノ谷に降り立つと細く緩やかな流れの右岸は広くなった昔のテン場である。雪が少なく流れは石がゴロゴロしているのでアイゼンを着けては歩きにくい。右岸すぐ上にある登山道を行く。HSさんが先頭で昨年10月に入会したTe.Ya.さん・Ta.Yo.さん・T.Y.の順で谷から高さ2.5m程の高低差の殆ど無いトラバース道を歩いていた。突如Ta.Yo.さんが「あ!・大丈夫」と悲鳴をあげた。木を上から回り込んだ時背中から頭を下にしてズルズルと落ちていく。角度が30°位で緩やかに下がっていたので止まるだろうと思った。すると腹ばいになって顔から下に落ちて止まった。落ちていく様子から怪我は無いだろうがメガネが割れたかもしれないと思った。ところが下ってみると唇の右上に1cmほどの裂傷が見えた。傷は深いようだ。その他には怪我は無い。応急処置をしてすぐ引き返すことにした。
5. 真ノ谷の昔のテン場
どこが最も早く安全に下れるか「来た所を下る」か「コグルミ谷から下る」か意見の分かれるところだがHSさんの「来た所は様子が分かっているのでこの方が良い」との意見もありピストンすることにした。下山も坂本谷分岐までアイゼンを着けた。帰名して当人の希望でK病院に立ち寄った。

概念図

転倒要因:立ち木を上側から回り込んだ時前に出した左足に右足のアイゼンが引っかかり右足で転倒を支えようとしたがかなわず回転して背中から滑落したようである。当人は「渓流釣りを良くしていてこのような所は慣れていて問題ない」という意識があったと言っている。アイゼン歩行に慣れていなかった。
滑落後の処置:3人が駆け寄り応急処置として消毒用イソジンで消毒・抗生物質のクロロマイセチン軟膏を塗布・バンドエイド貼付傷口が開かないようにテーピングテープで大きく留め合成抗菌剤のクラビッド錠200mgを投与した。
病院での処置:祭日の5時過ぎであったがK病院ではすぐ対処して頂けた。3針縫う裂傷で抜糸は1週後・当面全治1週間と言うことで様子を観察するため明日受診するようにとの指示であったと言うことである。
当人入会後の山行:10/27一の谷新道国見岳・11/3小峠イブネクラシ(ササ調査)・12/1物見山(地図読み)・12/8雨乞岳佐目峠・12/24藤原岳木和田尾根・1/1御在所山(初日の出)一の谷新道 今回が7回目
アイゼン歩行:藤原岳1143.4〜白瀬峠・御在所山一の谷新道下山 今回が3回目
なお藤原岳〜白瀬峠ではアイゼン歩行のトレーニングが出来るはずであったが雪が少なくほとんどトレーニングにならなかった。今回の目的が雪上歩行トレーニングであった。