■行ってきました

「大岩谷〜宮指路岳」

KIさんの鈴鹿縦走路はイワクラ尾根と県境尾根の出合から小岐須峠間を済ませば完結ということになる。しかし鈴鹿山脈の県境稜線を走破するとなれば鈴北岳〜カタクリ峠間が残っているのでこれを次回行いたいと言う。
大岩谷〜イワクラ尾根〜県境稜線〜宮指路岳は過去5回計画されたが天候・体調等により延期されたものである。
11月に単独大岩谷の様子を確認した時は御弊林道が土砂崩れにより閉鎖されていたが今日は大石橋まで入れラッキーであった。

1. 林道終点
明るくなりかけた頃庄内緑地を出て名古屋西インターから鈴鹿に向かう。快晴だが春霞のためすっきりしてはいない。
大石橋から大岩谷に沿った林道の終点まで行き谷を渡る。
2. 白滝
前回は小屋左の小尾根を登り最初から難儀したので今回は道なりに右の開かれた金網の中に入り登る。しっかりした路だ。松ノ木谷の出合から登山道は左岸の尾根に上がっているようだ。白滝手前の滝からの眺めも良い。白滝と共に釜を持っている。
3. コブシの花
白滝を小さく巻き登り落ち口から前回は右岸を歩いたが今日は右山手に上がり登山道に出た。これは滝群をすべて巻いている。右岸に入っている一の谷・二ノ谷を過ぎ左岸からの谷で二股になった間の尾根に登る。前回左の谷を詰めて行って苦労したためである。この尾根は前回登った尾根より登りやすい。途中コブシの白い花が咲いていた。
4. イワクラ尾根からの鎌ヶ岳
前回登った尾根が地図上今回の尾根の上部と勘違いしていた。登り着いたイワクラ尾根の近くにNo.3の標識があった。県境方向に向かうと大岩谷下降点の峠があり登り返すと巨岩がある。そこにNo.2の標識がある。その先が前回登った尾根の出合であった。。
5. 県境稜線に出て
ここまで計画より2時間近く短縮できた。大石橋まで車が入れたことと登山道をはずさなかったこと尾根が歩きやすかったこと歩行時間に余裕を持ったことによる。
ここから小岐須峠までがKIさんの本日の目標なのだ。KIさんは鈴鹿の地図・25000図・鈴鹿の山と谷の大岩谷のコピーを持ちスタート時点からこまめに確認している。
このあたりの背の低いササも全部枯れ茶色い茎のみが出ていた。
6. 枯れたササ原をいく
樹間のササは葉を全く着けていないものもあったがササ原になったところでは極端に低いササで葉があった。
今日はじめて人に出会った。単独登山者で小岐須峠から来て水沢岳をピストンすると言っていた。
7. 宮指路岳
稜線上は北西の風が吹き寒く感じる。休憩は東寄りの日当たりですることにした。
903を過ぎこれから登る宮指路岳を望む。谷筋上部にほんの少しだが残雪が見える。登路はザレの右にある。
8. 小岐須峠にて鈴鹿縦走路完結おめでとう
下って無線中継所への路を分け小岐須峠に着く。ここまででKIさんの鈴鹿縦走路は完結したことになる。
9. 宮指路岳にて
一登りして宮指路岳の一角に出た。このあたりはなだらかで気持ちの良いところだ。2人の登山者が休んでいるのに出会った。
デジカメではじめて自動シャッターを利用した。説明書を見て小さな三脚を据え写す。KIさんは鈴鹿縦走路を完登出来てピースと言っている。
10. 三体仏にて
三体仏で一本とろうと思ったが風が吹き抜ける。東海展望も同様であった。稜線からアライ谷に落ちている荒々しさが目の前にある。風を避けて休むことにした。
11. 仙ヶ岳・御所平
登り返したピークからは360°の展望だ。KIさんは見える鈴鹿の山々はほとんど登っているので思い出しているようだ。今日は完結したので特にその思いが強いのだろう。
12. オウレン
ヤケギ谷路を下山していると1輪だけオウレンの花が咲いていた。今日見た花はコブシ・イワウチワ・ショウジョウバカマ・アセビ・ミツバツツジ・それにこのオウレンであった。
13. 石大神
大石橋に戻り本日の山行は終了した。大石大神展望台ではサクラ吹雪で奥に石大神が立ち山が芽吹きでKIさんの完結を喜んでくれているように思えた。
概念図(クリックすると拡大画像が出ます)

KIさんが遣り残していた鈴鹿縦走路完結編に昨年から取り組み11回で無事終了出来非常に嬉しく思っている。あとは県境稜線走破として鈴北岳〜カタクリ峠を残すのみである。
この4年KIさんと歩いた「愛知の130山再調査」・「鈴鹿走路完結編」をはじめ美濃の山・八ヶ岳・穂高等は忘れることは無いだろう。これだけ歩けたのはKIさんが目的を持って誘ってくれたおかげだと思って感謝している。
2005.4.16.  T.Yamada