■行ってきました

ヤケギ谷道〜宮指路岳 2010.3.13  T.Yamada

3月13日に宮指路岳に行こうとTe.Ya.さんから誘いがあった。ヤケギ谷道から登りカワラコバの道を下る計画だ。ヤケギ谷道の登りは04年6月9日KIさんの鈴鹿縦走路Zで宮指路岳から仙ヶ岳の時にカワラコバの道の下りは単独で04年11月10日大岩谷道から登った時に歩いて以来である。忘れかけている。東名阪から見ても鈴鹿の山々はガスで見えない。天気予報は曇りであったが福井地方は時々雨と報じていたので多少降られるかもしれないと思っていた。大石橋の登山口では雨が降ったのか地面は濡れている感じだ。

1. 大石橋登山口
暗く今にも落ちてきそうで気乗りがしないがこのコースを3人は初めてであるので中止するわけにはいかない。雨が降ったとすれば樹や草には雫が付いているであろう。スパッツを着けてスタートする。
2. 登山道から滝を見る
大岩谷林道を進むとすぐヤケギ谷に出合う。手前の登山道に入り堰堤を越える。渡渉して左岸の路を登って行くと小岐須峠に向う路を分ける。「道標2」に従いヤケギ谷道を行くと下に立派な滝が見える。狭いトラバース道はこの滝を高巻いているのだ。
3. 踏み跡の乏しい尾根
下にヤケギ谷を見ながら進み谷の縁を歩くようになると右から小さな沢が入ってくる。越えたところで道が怪しくなった。踏み跡が無いがこの尾根を登ることにした。一般道とは思えない。急傾斜だがそのうちに登山道に出合えるだろうと思った。ポツポツ落ちてきたので合羽を着るが暑くてたまらない。
4. 地形図とコンパスで位置を確認
一般登山道でないことは間違いないが所々踏み跡が出てきた。05年の時の概念図をTe.Ya.さんがコピーしてきてくれたのでそれを見るとこの尾根の上部を通っている。しかしそれが間違っていれば25000図を見る限り上の尾根には登れないであろう。とにかく鞍部まで登って考えることにした。
5. 支沢に戻って
鞍部でTe.Ya.さんに偵察してもらった。急傾斜だが登れそうだと言うものの先が思いやられる。左の沢は降りれそうに見える。降りてみようと樹を頼りに下って行くとどこを見ても落ち込んでいる。元に戻ることにした。支沢に戻るとその右岸に赤テープが巻いてあり踏み跡もある。これを見落としたのだ。1時間半のロスをしたことになる。
6. ヤケギ谷上流を横切る
支沢の右岸から入るとすぐ「道標3」が立っていた。左岸右岸と移り緩やかに登り再び左岸に移ると急な尾根の登りになる。左には先ほど登った尾根が見えている。登山道はトラバースして沢を越え尾根に出合った。尾根には踏み跡がある。先ほどTe.Ya.さんの偵察してくれたところをどんどん行けばここに出たのであろう。この尾根を越えさらにトラバースして「道標4」5・6を過ぎる。この間にはいくつか小さな沢の上部を通るところにロープが張られている。左の沢が緩やかになると「道標7」に着く。ヤケギ谷であろう。沢登でもしてきたのかヘルメットを持った男性2人の登山者がいたのでシャッターをお願いした。
7. 東海展望
掘割状になった沢から左の小尾根に上がり路なりに登る。路は緩やかになり「道標8」の東海展望分岐に出る。近くに岩が見えている。腰をおろして展望を楽しみたいと思ったが周りにガスが掛かり全く見えない。風が強いため休憩する気にならない。
8. マンサクの花
東峰に上がると東に展望が開け入道ヶ岳が見えていた。下って行くと登山道にマンサクが満開であった。マンサクの花を見るのはいつ以来だろう。写真を撮ろうとしたが風が強くどうにもならない。枝を持ってもらって写した。
9. 宮指路岳山頂にて本日のメンバー4人
下って行くと木の間越しに三体仏の岩が見える。残雪の上を歩くところもあり進み鞍部の「道標9」をやり過ごして最後の登りになる。登りきったところに神戸から来たという登山者2人が樹木で風を避け休憩していたので三角点の横でシャッターをお願いした。時間的にカワラコバの道は次回ということにしてヤケギ谷道をピストンすることにした。馬乗り岩はすぐなので行ってみたが風が強く乗る気にはなれなかった。下山の途中登山道に積もった落葉に下にあった石に足を取られスリップダウンしてしまった。雨と雪解けで湿った落葉には体重移動を特に注意したい。
概念図はこちら

一般登山道を登る計画で道標もしっかりしているため路の心配は全くないと思っていた。しかし明確であると思っていたはずの登山道が支沢を渡ったところで落葉によりで怪しくなっていて通り過ぎてしまった。踏み跡のはっきりしない尾根に登ってすぐ一般登山道から外れていると判りこの時点で引き返すべきであったと反省している。2時間ほど時間と体力のロスをしたことに対しメンバーに謝罪いたします。