■行ってきました

経ヶ岳(長野県南箕輪村) 2007.9.23 T.Yamada

9月23日SMさんをリーダーとして総勢12名で経ヶ岳に登ってきた。当初SMさんとKFさん・STさんの3人での計画であったようだが18日の例会時KFさん・STさんが都合が悪くなり急遽別のメンバーの編成になった。22日21:00名古屋駅から木曽駒高原にあるSMさんのリゾートマンションに向けてスタートした。この日はここに泊めさせて頂いた。
1. 経ヶ岳登山口
翌23日権兵衛トンネルを経て大泉所ダム右岸上部にある経ヶ岳登山口駐車場に入る。整備された駐車場にはトイレがあり立派な案内板が立っている。林道が二分していて南に登る林道にはロープで車止めがしてある。ここが登山口だ。
2. 二合目から山道を登る
Uターンして2つ目の小尾根のところで再び林道が二分している。ここが一合目だ。南にのぼっている林道を行き小尾根を回り込んで急になると二合目の標識が立っていて沢を渡り山道になる。
3. 六合目辺りのブナ林を行く
急な小尾根を進むと三合目の標札があり更にこの急登を行く。この尾根には赤松が多いがマツタケの匂いはしない。下層の低木が伸び放題のためであろう。四合目(1459)に登りつく。ここは仲仙寺からの主尾根との合流点だ。一本立てた。主尾根左山腹のカラマツの生える道は緩やかに登り五合目の標札を過ぎ六合目手前で一本立てる。風が吹き抜け気持ちが良い。この辺りからブナやダケカンバが多くなる。
4. ササの中九合目への登り
HTさんの右手がレイノー現象のように冷たく蝋状に白くなっている。時々そのようになるとのことだ。一本立てた時冷え切ったのがいけなかったのだろう。このままでは全員が山頂に立てなくなってしまいかねない。リーダーの許しを得てTYが一時的に付き添うことにした。日当たりの良いところで着替えて体を温める。レイノー現象が回復してきたのでゆっくり七合目(1915)のピークに登る。無風で日当たりがよいのでHTさんにゆっくり休んでから来るように言ってTYは先行目指して追いかけた。八合目の中間辺りで一本立てていた先行と一緒に八合目に登ることが出来た。JHさんがHTさんと下山することになった。このピークからの展望は極めてよい。左に山頂も見えている。ここから先はササを分けての道だ。
5. 九合目への登りから八合目ピークを振り返る
ここのササは背丈を超えるような高さは無いが下の踏跡は見えない。サブリーダーで先頭のSHさんは足で道をさぐりながらの前進で大変であっただろう。八合目ピークの左に七合目ピークも見えている。九合目手前には進入禁止のように見える踏跡があった。これが黒沢山への道なのだろう。
6. カラマツ林と痩せたダケカンバの密集した道
九合目を過ぎると道は緩やかになるが思っていたより長い。25000図に破線で記されている大滝沢への道はササで覆われているためか全くわからなかった。一箇所進入禁止のようになっていた所がありそこが破線で示されている道かもしれない。
7. 山頂にて(Ta.Yo撮影)
山頂に着くとリーダーから「20分の休憩」と指示が出た。リーダーは先に下りたJHさんとHTさんのことが心配なのだろう携帯で連絡しているようであった。TYは一昨日から食欲が無く体調が優れず山頂までは登れないだろうと思っていたが歩き出すと体調が回復し登頂でき非常に嬉しかった。
8. 八合目から望む黒沢山?
北方向に見えているのは黒沢山なのだろう
9. 八合目での中休止
ササの道を終えてホットした気分になって腰を下ろす
10. 八合目から望む経ヶ岳山頂(左)
リーダーは下り道のことを考えているようだ。六合目と四合目を過ぎて休憩するように指示を出した。
11. お花畑を下山する
前回は背の高いヤナギランのピンクが鮮やかであったお花畑も今は花期をすぎている。
12. ヤマハッカ(ヤマハクカ)の仲間
メンタの仲間だと思った。SMさんは葉をちぎり匂うと言ったので間違いないと確信したが帰宅後「牧野植物図鑑」で調べてみるとヤマハクカは香気なしと記されていてこの仲間にはアキチョウジ(アキチャウジ)がありこのどちらかであるようだ。「生薬学」で調べてみると「薄荷油」を製するハッカ(ハクカ)(野薄荷)はヤマハッカとは全く別の属でメンタの仲間であった。
ハッカ:Mentha aruvennsis L. var. piperascens MALIN
ヤマハッカ:Plectranthus inflexus Vahl
四合目を過ぎた下りで一本立て登山口に戻った。先に下山したJHさんとHTさんが待っていた。
帰路「大芝の湯」汗を流した後反省会を行い今回の山行は終了しここで解散になった。
概念図

前回01年に登った時のことを「峠蕗」で見るとKIさんの報告があり今回より長時間かかっている。花が沢山咲いていて写真を撮りながら下山したためであるらしい。今回はスタート前の体調が優れず山頂まで登れることが期待できなかっただけに完登出来て大変嬉しい。これもリーダーの適切な指示とサブリーダーのペースメーカーのお陰だと感謝している。