■行ってきました

霧氷の三峰山 2011.1.30 usagi

山名 : 三峰山(みうねやま)1235m  山域 : 三峰山脈
日程 : 2011年1月23日(日) 天候 : 晴れ
メンバー : CL/KM FM MY HI NM
行程 : KM宅6:10==みつえ青少年旅行村(登山口)8:40/9:10---不動滝分岐9:20---
避難小屋9:50/10:00---避難小屋11:00/11:15---山頂11:48/12:00---
八丁平12:10/12:25---新道峠13:15---登山口14:40

 
まだ暗い名古屋を6時過ぎに発ち、山田西IC〜久居ICまで東名阪、その後R368など国道・県道を走り、登山口の奈良県御杖村「みつえ青少年旅行村」に着いたのは8時40分。
すでに駐車場はかなりの台数が止まっていたが、何とか駐車スペースを見つけ、早々に準備に取りかかる。
歩き始めの林道から踏み固められた雪で少し滑るが、まずはアイゼンなし。


10分程で不動滝と登り尾コース分岐に到着。登り尾コースが三峰山へのメインルートとなる。
この時期、三峰山は多くの登山客で賑わうが、あまり大勢の団体が先行していたら不動滝コースを歩こうと思っていた。
折りしも、20名くらいの団体が不動滝方面に向かうのが見えたので、私たちは登り尾コースへ進むことにした。
ここから傾斜が少し出てきたのでアイゼンをつけていたら、なんとその団体が不動滝コースから引き返して来た。急いで出発したが、団体は私たちのすぐ後をずっとついてくる。
結局、私たち5名と団体がひとつのグループのようになって、最初の避難小屋まで歩くことになってしまった。
分岐から40分程でトイレ棟もあるりっぱな避難小屋に到着。ここもずいぶん大勢の人たちで賑わっている。この小屋まで林道がつながっていて、車も上がれるようだった。(指定車だけかもしれないが)
小屋からすぐ、短いがけっこう急な尾根の登りがある。団体が先に出発したので、その後をぞろぞろ蟻の行列のように進む。
尾根の一番急な部分には手すりが設置され、登りきった先に展望台もある別の避難小屋。本当に整備された登山道だと思う。
そこからは植林の尾根道をどんどん登って行く。
団体には途中で追い抜かせてもらった。
登山道にはけっこう雪があるが、木々の枝にはまったく雪も氷もなく、いったいどこに霧氷があるんだろうと、ちょっと不安になる。

1時間近くずっと登りの道を歩いて、そろそろ休憩したいなと思い始めた頃、ちょうどいいタイミングで3つ目の避難小屋に到着した。ここが不動滝コースとの合流点になる。
不動滝コースからの道はほとんどトレースがない。霧氷の時期の三峰山へは、登り尾コースから山頂へ向かう人が大半のようだ。
快適な避難小屋でちょっと休憩。ここでも多くの登山客が休んでいる。小学生くらいの女の子も、家族に連れられて元気に歩いて来ていた。


避難小屋から三峰山の山頂までは30分程の距離。ここからがこの山の一番楽しいところだった。
ついさっきまでまったく雪がなかった杉の枝々がだんだん白く変わっていく。
いつしか周囲は純白の杉の森になった。なんともキレイで、不思議な世界。

そのうち杉林を過ぎ、木々の丈がだんだん低くなると、霧氷はさらに繊細な姿を見せてくれる。細い枝にびっしりついた純白の霧氷。
霧氷と樹氷の違いってなんだろうと思っていたけれど、自分の目で見たらその違いがよくわかった。氷点下のもと、霧や雲が冷やされて枝に凍りつくのが霧氷。条件が整わないと、なかなかここまで美しく霧氷になることはないのだろう。
傾斜のゆるくなった霧氷の尾根をつめて行った先に、三峰山の山頂があった。
山頂も多くの人で賑わっていた。三峰山の山頂標識前で記念撮影をするのも順番待ち。私たちも登山客にお願いして、今回のメンバー5人揃って写真を撮ってもらった。

山頂から八丁平へは周回ルートになっている。私は八丁平の霧氷を一番楽しみにしていたけれど、残念ながら数日前から少し気温が高かったためか、八丁平では霧氷はまったく見られなかった。でも、広々とした景色は何とも気持ちがよく、風を避けた雪の斜面にみんなで座って、のんびり休憩したのだった。

帰り道はちょっと遠回りをして、新道コースで下りることにした。
新道コースは、登り尾コースに比べ1.5倍くらいの距離があるので、こちらから下る人は少ないかもと多少期待があった。また、私たちの5日前に新道コースを歩いた人のブログに、「ふわふわの新雪でスノーシューが楽しかった。」とあったので、しっかり雪を踏めるかもと楽しみにしていた。
でも、期待に反し登山道の雪はすっかり踏み固められ、スノーシューもワカンも出番はなかった。
しかも、こちらのコースも人人人・・・


それでも、気持ちいいアップダウンの道で、長さもさほど感じることなく新道峠に到着。
その先ちょっとした急斜面を慎重に下りたら林道出合、そこから一部凍った雪の林道を2キロほど歩いて登山口に戻った。


みつえ青少年旅行村では、この時期「霧氷まつり」を開催していて、シーズン中の土日は暖かい「三峰汁」やら、お団子やら、特産品の売店やらで、けっこう賑やかだ。ここで「姫石の湯」の割引券をもらい、帰り道の温泉は100円引きの500円で入ることができ、なんだか得した気分だった。
東名阪はいつもどおり四日市辺りで渋滞していたが、HIさんの安全運転で順番に家まで送ってもらい、午後8時には自宅に帰ることができた。

三峰山は良く整備された登山道で、霧氷も、山頂からの景色も美しく、快適な雪山ハイキングを楽しむことができた。同行してくれたメンバーに感謝です。