■行ってきました

2010年「あつた」初級登山学校 第一回実技:宮路山・五井山 2010.4.4 T.Yamada

「あつた」の初級登山学校は今年で12回目になる。第一回実技はKMさんと2人で担当することになった。事務局長のJHさんから昨年同様のコースで同じように実施してほしいとのことであった。テーマは「山歩きの基本」である。

1. 金山総合駅にて
4月4日計画の7:25には参加者が集合した。受講生8名講師9名のグループ分けをして受講生の最低限の持物チックをする。事前に渡してある計画書を見て期待と不安もあるようだ。
2. 旧東海道へ
名電赤坂駅で下車し旧東海道に向かう。国道1号線を超え25000図で川の流れが解かり笑顔になる。
3. 福祉保健センター(トイレ)
宮道天神社に立ち寄り豊川市音羽福祉保健センター下で本日の山行目的である「山歩きの基本」と行動計画について確認し「山歩きをする心の準備」のためストレッチを行い地形図とコンパスにより現在地と進む方向について学ぶ。「地形図の見方とコンパスの使い方」は後日机上と第二回実技に計画されている。
4. 登山道を行く
林道の分岐に右「宮路山山頂」左「奥の院」の道標が立っている。左の地道に入ると竹林がある。前に堰堤が見えその手前で右の登山道を登る。登山道脇にはウラジロが多い。
5. 半壊した鳥居の広場
石の鳥居は上が落ちている。その広場で小休止。休止時にどのようなことをすべきかを学ぶ。時間記録・体調・靴の状態・行動食・水分補給・方位・現在地確認等すべきことは多い。
6. 山歩きの基本
受講生一人ずつ歩いてもらい歩き方を見てアドバイスする。緩斜面であったためか町での歩きと同じように大股で速く歩く受講生もいる。スタート前に話したことを忠実に守って歩く受講生もいる。皆緊張しているようであった。
7. 宮路山山頂にて本日のメンバー全員で記念撮影奥の院を通り宮路山山頂に着いた。眼下に三河湾を望む。今日はやや霞がかかり秋や冬のように渥美半島がすっきりとはいかないが展望は良い。先ずは先行者にシャッターをお願いして記念撮影だ。中休止。
8. 下り歩行のアドバイス
宮路山山頂をあとにして五井山に向かう。スギの植林帯を緩やかにアップダウンして電波塔で小休止する。手入れされていないため痩せたスギの植林帯で下り歩行の注意点を再確認して受講生一人ずつ下ってもらいアドバイスをする。小股で足裏全体にじんわりと体重移動することがスリップしない基本として注意をうながす。
9. 蒲郡市を見下ろす
五井山山頂(454.4三角点)に着くと蒲郡の市街地が真下に見える。早く下れるように思えるが昨年JHさんと下見の時蒲郡に下ったが下山後駅まで1時間を要するので初級登山学校としては適切でないと思った。芝生のある広場で中休止しているとトンビ?がクルリと輪を描いていた。上空の雲行きがあやしくなった。
10. 宮路山からの下山
五井山・宮路山はピストンだ。往きと同様電波塔で小休止。402.7三角点に寄り道した。三角点はどういうものなのか?との質問も出ていた。25000図で位置確認して宮路山に向かう。下山は登りとコースを変え吾妻屋から第一駐車場に出る。前方の山に桜並木が見える。コアブラツツジはまだ花を付けていない。登山道脇の斜面が崩れているところが多いのはコアブラツツジが盗掘されているのではないかと思った。
11. 第一駐車場から切通しへ
登山道脇にショウジョウバカマの花を見たが一株のみで登山道の崩れのほうが心配になった。切通しから階段を下り第一駐車場に着くとそこはオオシマザクラ?の白い花が満開であった。花を眺めながら中休止。宮路山の案内板があり受講生がこれを見て今日のコースを振り返っているようであった。切通しの下には太い木に「宮路山登山道入り口」と書かれここが車でここまで来た人の登山コースになっていることを示していた。
12. 名電赤坂駅前にてクールダウン
切通しから下って行くとFMさんが白い花を見つけ花の下に葉があるのでシデコブシらしいという。その近くにはハクモクレンが一本あり多くの花を咲かせていた。舗装された林道に出る。樹間から見える右の山の斜面は一面にヤマザクラが咲いていて見事であった。ピンクの花を咲かせたミツバツツジ?や足元のムラサキケマンを見つけたりして旧東海道に出た。「旧東海道赤坂宿」「御休処よらまいかん」の休憩所によりそのあと旅籠「大橋屋」でも足を止め赤坂駅に着いた。FMさんのリードでクールダウンを行いその後反省会を実施した。受講生にはSHさんの歩行ペースが非常に参考になったようである。
概念図はこちら

金山総合駅に帰着後解散希望者はTK初級登山学校長を交え交流会を実施した。「あつた」初級登山学校第一回実技は皆さんの協力により概ね計画通り進行し無事終了出来たことを感謝しています。