■行ってきました

南木曽岳 2009.7.11  T.Yamada

このところ山に対する情熱というか気力が今一つ乗らない。この一か月の間に筋力も衰えているだろう。山を続けようか迷っていた。先週の例会を欠席したところHYさんから「どうしたのか」と心配して電話を頂いた。Te.Ya.さんからも誘いがあったが「メンバーに迷惑を掛けるので」とお断りしたのだが夕方自宅に計画書を持って来て頂き話しをしている間に行きたくなって急遽メンバーに加えて頂いた。

1. 登山口
R19からR256に入り尾越から林道を蘭(アララギ)キャンプ場に入るのであるが南木曽キャンプ場と勘違いし分岐を通り越して戻った。キャンプ場をやり過ごし進むと右に避難小屋とトイレがあり左が駐車場になっていた。林道にはゲートがあり車は入れない。右の近道を行くと再び林道に出る。登山口はその先左にあったが林道をそのまま進む。右に谷を見る。HYさんが25000図を見て「間違っている」と言う。林道は崩れて無くなっていた。登山口まで戻り仕切り直しだ。
2. 赤い色をしたキノコ
整備された登山道を行くとHYさんがかがんで写真を撮っている。熟したカキの実のように滑らかで柿色をしている。根元を白いもので取り囲まれていた。どういう名前なのだろう。その先でTe.Ya.さんがここにもキノコがあると言う。茶色で傘が開いていたが名前はわからない。
3. 登山道と下山道の分岐
リーダーのTe.Ya.さんはガイド書2冊の南木曽岳の項をコピーし25000図のコピーに赤でトレースして昨夜計画書と一緒に持ってきてくれたのに感謝していた。この時は道が整備されているのでメンバーに迷惑を掛けることもないだろうと思っていた。
4. 尾根の登り
谷沿いの登山道を行くと左谷側に金時の洞窟への案内がある。下を見ると谷に岸壁がありその奥に洞窟があるらしいが立ち寄らなかった。この上部を巻いて尾根に登るよう桟道が作ってあり先ほどまで雨が降っていたのか木でできた桟道は滑りやすいので気を使ってのトラバースであった。尾根に出るまでも急峻で木で作られた階段が多い。太いコウヤマキのある原生林で小休止。
5. 岩上のコウヤマキ
尾根も急な岩山だ。岩の上でもコウヤマキは根を張り生きている。
6. 南木曽岳山頂・三角点にて本日のメンバー4人
急峻な尾根には相変わらず木の階段や桟道が多い。一か所岩場に鎖の下がったところがあるが横に手摺のついた桟道が設けてあった。乾いているところは歩きやすいが上に行くと濡れていて注意する。カブト岩と標識があったがどれのことを言っているのか判らない。傾斜が緩くなったと思うと拍子ぬけするように山頂に出た。登山道と下山道の分岐で追い越して行った2人ずれがいたのでシャッターをお願いした。
7. 南木曽嶽山大神の見晴らし台
山頂すぐにある見晴らし台の岩から見えるはずの山々はガスに隠れていた。ここで腰を据える予定であったが諦め先に進むことにした。入り口の岩の上には南木曽嶽山大神の石碑が乗っていた。
8. 避難小屋の立つササの平原
樹林を抜けるとササ原に出る。赤い屋根のトイレ付の避難小屋が立っていた。前方の高みに人が見える。遠くの山は中央アルプスのようだが雲の中だ。
9. ササ原の中に立つ幸吉小屋
この南木曽岳には20年以上昔に3回登ったと思うのだがほとんど記憶にない。登りの時の岩場とこのササ原の中にあった小屋だけは頭のどこかに残っている。
10. 雲に隠れている御嶽山・乗鞍岳・北アルプス方向の展望
昔三留野に下ったことがあるがその時のことは全く覚えていない。そこへの分岐があったがそれすら記憶になかった。分岐を過ぎ高みに上がると大展望が待っていた。今日は雲の中で乗鞍岳・北アルプス・御嶽山・中央アルプスも見えない。
11. ボランティアで登山道の整備をしてみえるFIさん男性のFIさんは下の駐車場で世話をしてみえた。ここで再度会って話をうかがった。FIさんは南木曽町でボランティアとして年40日はここに登って登山道や休憩施設の整備をしてみえるとのことである。単独峰のため積雪も多く山頂やこの平原にトレースがあったことはないとのことである。
12. 登山口に下山
下山道を摩利支天の見晴らし台に立ち寄る。HYさんは岩に乗って楽しんでいたが今日は展望が得られないので早々に下山にかかる。下山道も尾根の岩の間を縫って下る急峻な道で随所に梯子・桟道が出来ていて注意を要する。岩尾根を真っ直ぐ下る感じで中間点を過ぎる頃やや雰囲気が変わるが急峻であることに変わりはない。尾根末端に近くなり右に下って登山道との出合に着いた。冷たい谷の水で顔を冷やし登山口に戻り下りは近道でなく林道を駐車場に着いた。帰路アララギ温泉に立ち寄る。4人で貸切温泉の様相で汗を流し反省会を行って本日の山行は終了した。
概念図はこちら

今回の山行計画はTe.Ya.さんが友人と5人で北アルプスに行くトレーニングとしてのものであったが参加がMMさんと2人になりHYさんが加わりそこに後からTYも参加させて頂いたものである。もうこのような山行に参加することはメンバーに迷惑を掛けてはと思っていたがゆっくり休み休み歩いて頂いたおかげで山を楽しむことができた。感謝していると同時に今少し山を続けたいと思っている。