■行ってきました

愛知の130山:日本ヶ塚山

5月5日は日本ヶ塚山に登ってきた。1065から山頂にかけての痩せ尾根ではアカヤシオを満喫し落ちた花で登山道を歩くのに気が引けるようなところもあり楽しい山行が出来た。

1.登山口
テントを抜け出すと昨日に続いて快晴である。気持ちの良い朝だ。ゆっくりと朝食をすませテントを撤収する。今日は日本ヶ塚山なのでここからの登りだ。
2.尾根にて一本
登山口から犬が先導してくれている。我々が一本立てそうなところでは待っていてくれる。物を欲しがるわけでもない。下山するまで案内役を務めてくれた。旧富山村村長の犬であることを山頂で知った。尾根を進むと左は自然林右植林帯になりそこにササがあるのだがそれらは背丈1mほどで稈が細く葉が少ない。さらに上部ではもっと背丈の小さいササであった。鈴鹿で薮漕ぎをするような頑強なササとは明らかに異なっている。
3.日本ヶ塚山をバックにしてのアカヤシオ
パッと正面が開ける。伐採後の植林地帯だ。境目の尾根上にシカ除けのネットが張ってある。左して登りきると1065のピークだ。このピークにアカヤシオが咲いていた。日差しが強くなり夏のように暑い。犬もハーハーと息を弾ませ日陰で体を冷やしている。HSさんが水を手でやると喜んで舐めていた。
4.岩稜を行く(バックは1065)
1065からは相当急な下降から始まる。どんどん下るので登り返しが大変だと思うがそれどころではない。これから山頂まではアップダウンの繰り返しだ。
5.アカヤシオの散り花
散り始めたアカヤシオもある。散った花も合弁のため形を崩さず全て上向きに並べたように登山道に模様を描いていた。
6.ヒカゲツツジ?
白いツツジが咲いていた。雄蕋10雌蕋1・葉はシャクナゲに似ているが全体に小さい。Ta.Yo.さんがヒカゲツツジらしいと言う。M.A.さんも葉はシャクナゲに似ていると言う。古い牧野日本植物図鑑を見るとヒカゲツツジは夏月淡黄色の花と記されていた。夏月?今日は夏のように暑い。
7.痩せ尾根
「愛知の130山」最初の踏査時点で遊歩道の岩場に掛けられた梯子が朽ちかけ危険を感じたところ2箇所はアルミ製に架け替えられ補修されていた。1065の手前の岩のところは梯子ではなく巻き登るようになっていた。登山道の整備も大変だ。おかげで今日のように大勢の登山者が安心して楽しむことが出来る。感謝したい。
8.満開のアカヤシオ
アカヤシオは山頂に近づくほど大きくなり花の数が多くなっているように思える。
9.ブナとササ
岩稜のアップダウンからブナとササの水平道になると山頂は近い。
10.山頂にて昨日・本日のメンバー4人ル
中沢登山道への分岐を過ぎるとすぐ山頂だ。展望がよいし風も無い時間はたっぷりあるのでここで大休止したいが真夏の暑さだ。日陰に入って休もう。2人連れが上がってきたのでお願いしてシャッターを押しあった。この豊橋から来たお二人は「愛知の130山」を良く知っているとのことであったので嬉しくなった。帰りにはわざわざ車を止めて本を見せてくれた。
11.中沢の桟道
犬が吠えている。どうも中沢への尾根のようだ。我々が休憩している時間が長かったので分岐から中沢道に来るように催促しているらしい。分岐からササを掴んでジグザグに下って尾根上をいく。このところは昔何回か下草のないところを一直線に下り滑りそうに感じたところだ。芽吹いたばかりの黄緑は明るくて気持ちが良い。右手対岸には満開のヤマザクラが多い。登山道が左に下り橋を渡る。すぐ上には朽ちた以前の橋が残っていた。堰堤を高巻きして下っていく。
12.県道426に出た
2つ目の堰堤を過ぎると林道の終点に出る。下って県道に上がりバンガロー村に戻って本日の山行は終了した。

概念図は昨日の八岳山〜袖山岳へ

帰路は旧豊根村の温泉「湯〜らんどパルとよね」で汗を流し仏坂トンネル〜田峰〜足助経由で名古屋に帰った。なお足助では20数年昔「あつた労山」にいてMAさんと一緒に行動していたという美人に会うべく喫茶「ふるさと」に立ち寄った。MAさんがK子さんとの若かりし日々を思い出しながら語り合っているのを見て微笑ましくなった。

日本ヶ塚山の登山道は経時的に補修されているように思われ私たち山歩きを楽しむ者には大変ありがたいことである。今日も多くのパーティーがこの山を登り満足していたようである。本日のメンバーの3人はどういうわけか日本ヶ塚山ははじめてであったが3人の当山に対する評価は最高のものであった。

2006.5.5 T.Yamada