■行ってきました

能郷白山
2008.9.13  T.Yamada

関東のご婦人3人組が11月に能郷白山に行きたいという。能郷から登る場合林道がどこまで入れるか登山道の状況等を把握するため9月13日Te.YaさんとH.Yさんの3人で下見を行った。

1. さくらの茶屋
R157を根尾に向かうがポツポツ雨が落ちてきて雲が低くなり本降りになってきた。現地まで行って登るかどうか検討したいと事務所に入山連絡をした。止みそうも無かったので根尾の「さくらの茶屋」に寄るとそこにはアユ釣りの人が数人いた。こんな日に登るのかと言う、雲が切れかけてきた。こないだ地元の人が下草を刈ったので歩きやすくなっているが神社で登山届を出して気をつけてと送ってくれた。
2. 林道ゲート前に駐車
能郷集落でR157と分かれ白山神社の元電話ボックスに計画書を置いた。林道を行くと工事のためゲートが閉まり奥に入れない。登山口まで3kmと書いてある。先日Te.Ya.さんが役場に確認し登山口まで入れるとの返事であったのだが。
3. 登山口
右岸にある林道を行くと雨が降ってきて雨具を着けた。左山側からの崩壊を止めるための工事をしているが心許ない。土砂が崩れ道を塞いだのみならずまた何時起きてもおかしくない。上で工事をしている人も大変だ。この崩壊は最近起きたものではない。まだまだ工事は続くだろう。道は左岸に移り舗装してある道は切れ落ちてない。右に道が出来たいるが大きな石で止めてある。登山口には看板と標識が立っていて入り口は下草が刈られているのではっきりしている。
4. 「@標高900m山頂まで4315m」の標識
石を飛んで沢を渡ると急登の始まりだ。つかまる所が無いザレた登りで帰りが心配になる。傾斜が緩くなった所に昔の一合目なのか@の標識があった。
5. 尾根上から見た能郷谷
平坦になり前山が見えるところに廃道化した林道が上がってきていた。急な登りは「A1160m山頂まで3605m」から「B1330m山頂まで2115m」に続く。Bを過ぎると視界が開けさらに登って振り返ると右に揖斐川の徳山ダム左には今来た能郷谷が見えている。
6. リンドウの花
登山道の下草は広く刈られ足の置き場がよく見えて歩きやすい。リンドウは残してある。村に人々の登山者に対する配慮であろう。紫色の大き目のつぼみのものが多い。これからが花の季節なのだ。
7. 能郷白山
前山の一角に登るのかと思うと登山道は緩やかになり前山を大きく巻き気味にトラバースして緩やかな下りになる。前方に能郷白山を望む。山頂にある能郷白山権現社らしきものも見えている。
8. ナナカマドをバックに
なおも緩やかに下ると樹にCの標識が掛かっていた。「1460m山頂まで1941m」となっていた。帰りの時間を考えると今日は山頂までは無理なようだ。緩やかな下りが続きナナカマドの赤い実がなっていた。
9. 本日の終了点にて
登山口までのロスタイムが予想以上に大きかったのでその時点で14:00折り返しとした。ここで13:50となりブナの樹のあるところで自動シャッターで記念撮影し大休止して終了とした。下草が広く刈られその縁には太い大きな葉をしたササが健在であった。白谷越しには能郷白山から南に派生している尾根と揖斐川上流の山々が見えている。
10. 今年のミダレタケ?(サルノコシカケ科)
登山道に倒れた木が朽ちてそこにサルノコシカケ科のものが付いて大きくなっていた。黒くなったものはよく見かけるが。
11. 前山を望む
@の上で廃道化した林道出合からは平らな前山が見えていた。
12. 林道の工事現場
往きに通ったときは最上部から4人が落石除けの張物を取り付けていたが工事は終わっていた。落石に注意しながら通過した。その下でも工事をしていたがこれも終わっていた。駐車地点に着いた時には薄暗くなりかけていた。
根尾の「うすずみ温泉」で汗を流し帰路についた。往きに寄った「さくら茶屋」は閉まっていたので下草刈のお礼を言うことは出来なかった。

概念図はこちら

☆この時期の能郷白山は能郷谷道から登るからには山頂まで登らなければあまり興味のある山ではないように思う。途中まででは変化が少なく林道歩きを含め所要時間が長すぎる。山頂に登るためにはそれなりの計画が必要である。
☆リンドウを残し登山道の下草を刈って頂いた地元の方には感謝したい。
☆11月の能郷白山については能郷谷からではなく温見峠からの計画にしたい。温見峠からは特に道路状況と降雪についての情報を事前に確認して行動したい。