■行ってきました |
鬼ヶ牙・臼杵岳山行記 | 2010/12.23 登歩トボI |
種別 個人山行 目的 2010年歩き納め 山域 鈴鹿南部 山名 鬼ヶ牙(おにがきば)・臼杵岳(うすきねだけ)・臼杵山(うすきねやま) 日程 2010年12月23日(木曜日) 天候 小雨のち晴れ メンバー CL H.Y SL T.Y 計 2名 行程 7:38[名古屋西IC]===[鈴鹿IC]8:10---8:50 [石水峡橋側駐車地]9:24・・・10:31[鬼ヶ牙南峰] 10:46・・・12:12[長坂の頭]・・・13:50[舟石]・・・14:53[臼杵岳]・・・15:17[臼杵山] ・・・16:32[石水峡橋側駐車地] 17:05 --- [喫茶如庵]---18:50[阿下喜温泉あじさいの里] 19:45---20:10[桑名IC]===[名古屋西IC] 20:30 |
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今年33回目の山行で歩き納め 計画書では、25日が山行予定日。25日の天気予報は曇り。しかし、23日は、朝から夜まで一日お天気マークがついている。思い切って23日に行くことにした。山行日変更の許可をとった。 Kさんから危険な岩場と道迷いの可能性を指摘されたことが、少々不安になっていたので、同行者を探した。少し迷っておられたベテランのT.Yさんにもう一度お願いしてみた。 朝の集合時間を7時半に変更する条件でOKの返事をいただいた。 |
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周回コース変更 T.Yさんの提案で、周回コースを右回りから左回りに変更した。最後に岩場の危険地帯を通るのはやめたほうが良いとのこと。計画にアドバイスをいただいたK.Sさんとは逆の意見である。同行していただくT.Yさんの意見を優先した。 登山口から沢沿いの道はいきなり急登からはじまった。ロープが多い。朝からの雨で苔生した岩の足場が滑りそうで怖い。幅のない岩場のトラバース。スリル満点である。岩や立ち木・ロープに掴まりながらの登高である。緊張が続く。それなりのトレースはついている。赤テープもある。 コースタイムの3割り増しの計算で、計画を立てているので、気持ちにはゆとりがある。 |
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鬼ヶ牙南峰山頂から 途中、東峰への分岐があったが、往復すると30分以上かかるように思えたので、今回はパスをした。 本当は、東峰をパスしてはいけなかったのだ。「鬼ヶ牙」というのは、独立峰の様な風格の岩峰、「東峰」の代名詞なのだ。 私は、「本峰」が「鬼ヶ牙」だと思っていた。 風が強く寒さが身に浸みる。鬼ヶ牙「南峰」山頂標高は470mなのに、見晴らしが良い。 東に野登山。北にはガスに隠れている仙ヶ岳が大きく壁のように立っている。その下に「本峰」だと思われる岩のピーク。南には、今パスをしてきた東峰が尖った岩だらけのでこぼこ頭を見せ、その向うに新名神高速道が走っている。 さらに南に目をやると、きれいな三角錐の釈杖ヶ岳。南東には、坂本の千枚田。 相変わらず風はあるものの小雨は上がってすっきりした青空があった。 |
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長くアップダウンの激しい尾根歩き 休憩の後、北への稜線をはずし南西から登ってくる登山道に入り込んでしまい、「展望地」と書かれたピークに着いた。 展望地からは大きな虹を見ることができ感動。 しばらく景色を見ていると、周回コースをはずれていることがわかった。戻って北に向かう分岐を確認。 ここからがもったいないくらい急降下。登り返しの長い稜線の先が「長坂の頭」。平坦ではない稜線。 大岩を巻いて歩き、急登・ロープが随所に出てきてT.Yさんにはかなりキツイ登りになった。 「長坂の頭」に着いたのは、12時を回っていた。今日の周回コースの中間点「舟石」760mはまだだ。 そこまでのアップダウンをこなしてさらに半周歩くとなると、日没の5時を過ぎるかもしれないと思った。 下山報告時間遅延の連絡メールをKさん宛てに送信した。岩を回り込んだところで鹿に出会った。 10〜20m先にいた2頭の鹿が我々を見て大慌てで鳴きながら飛んで逃げて行った。 |
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県境尾根で単独登山者と出会う 稜線からの展望は良く午前中仙ヶ岳にかかっていたガスはすっかりなくなり仙ヶ岳の左に鎌ヶ岳を見ることができた。 南には今日の周回コースの「臼杵岳」「臼杵山」のピーク、西に県境尾根を見る。 「舟石」に着いたのは、2時少し前。ここから南に方向を変え県境尾根に入る。県境尾根はこれまでと違い良く踏まれた登山道。「ベンケイへの分岐」に入り込まないよう気をつける。 鞍部で休息。腰を降ろしている私たちが気がつかないうちにご年配の方がT.Yさんの後ろに立っておられた。 カップラーメンの湯を注いでいる私に「遅いお昼ですね、どちらからですか?」そんな問いかけから、この日初めて出会う登山者と山談義がはずんだ。 T.Yさんとの共通点は、鈴鹿を心から愛して歩いておられること。70歳という年齢もT.Yさんと話しやすかったようだ。 写真を撮らせていただき互いに自己紹介した。 遠くに見えていた「臼杵岳」もすぐ間近になっていた。このピークの下が県境尾根と周回路の分岐。私だけが臼杵岳を往復しT.Yさんはこの分岐で待った。知り合いになった単独者と分岐で別れた。 「また鈴鹿のどこかでお会いしましょう!」 嬉しい出会いであった。 |
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最後の難関 東に方向を変えて二つ先のピーク、狭い山頂の「臼杵山」630mで記念撮影。 その後、東への下りは緩く危険なところはない。南東に下る支尾根に入ると怖ろしいほどの急降下が続く。 崖から飛び降りるのではないかと思えるほどの崖っぷち、垂直に切れ落ちているような感じで怖い。 岩の下りを終えても急斜面は続く。Sさんが逆コースのほうが安全だと言われた意味が良くわかった。 標高400m辺りまでの急降下がかなりキツイ。無理をしないでゆっくり下りた。 沢音が大きくなってやっと緩やかな登山道。東海自然歩道に降り立ったのは、16時32分。駐車地は目と鼻の先であった。 これはスタート時間を1時間遅らせたことを考えれば、特に帰着時間が遅れたわけではない。 T.Yさんは、自分のせいで遅れたと再三恐縮しておられたが、とんでもない。ほぼ計画通りに歩いたのだ。 確実に道間違いもなく帰ってこられたのはT.Yさんのおかげ。途中で分岐の選択を何度もT.Yさんに教えていただいた。 今年最後の山歩きをT.Yさんと一緒に歩けたことが嬉しい。また光栄であった。ありがとうございました。 |
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概念図 |