■行ってきました

オーレン小屋と硫黄岳を楽しむ 2010.9.20 労働者
メンバー:CL…Hさん、Iかさん、労働者 の3名
日程: 9/4(土)〜9/5(日)
天候:晴時々曇

9/4(土) 7:00金山駅発−Hさん車で高速で移動−9:40諏訪南IC−10:50桜平駐車場−
11:20登山口−11:50夏沢鉱泉−12:40オーレン小屋

9/5(日) 5:50オーレン小屋−6:15夏沢峠−7:20硫黄岳7:25−7:40硫黄岳山荘7:55−
8:40奥の院9:00−9:30硫黄岳山荘9:35−10:00硫黄岳−10:55オーレン小屋11:35−
12:05夏沢峠−12:25登山口−13:15縄文の湯14:00−14:35諏訪南IC−18:40金山駅


沢沿いに咲くトリカブト
山小屋なのに料理がとってもおいしくて個室に泊まれるという噂を聞き、ぜひ行ってみたいと思っていたオーレン小屋泊山行にIかさんから誘ってもらい、9月の頭に勇んで参加してきました。
高速は渋滞も無く、諏訪南ICから唐沢鉱泉入口までの道も山々に囲まれた開けた畑道で快適この上ないものでした。
様相が一変したのは、そこから桜平駐車場までです。細い砂利道がくねくねと続き、砂埃が舞う中、対向車が来ないかと緊張しながら進みました。
悪いことに前方にマウンテンバイクの若者が二人見えてきました。道を譲ってくれはするものの、道幅が狭すぎて追い抜きもできず、しばらくはのろのろと後をついて行くこととなりました。

道にかかった枝のアーチ
ようやく駐車場に車を停めると、Hさんの愛車は埃まみれで真っ白になっていました。自分の車でなくてよかったと思いながら準備運動をして、憧れのオーレン小屋に向けて出発しました。
沢に沿ってトリカブトに彩られた林道をのんびり歩くと、一時間ばかりで小屋へ到着しました。

そばを作るおじさん
その日はちょうど「そば祭り」というイベントの日で、そばを作って二十年というおじさんが、宿泊者全員分のそばを準備してくださっていました。
そば粉と小麦粉を混ぜた鉢に水を入れてこねこねとすると、そぼろ状の粒粒があっという間に大きな一塊になり、それを三本の延べ棒を駆使して薄っぺらい長方形に延ばし、大きなそば切り包丁でリズム良くカットしていきました。

あまりのカレーのおいしさに絶句するHさん
八ヶ岳の麓で栽培したそば粉とオーレンの強清水で作ったそばは、とってもおいしいよと教えてくれて、早く食べたくて仕方がありませんでした。
我慢できずにボルシチを注文したら品切れで、カレーを食べていたHさんから少し分けてもらいました。

広くて綺麗なお風呂
そうしていますと、小屋の主らしきおじさんが、風呂沸かしたから一番風呂に入れと言ってくれたので、Iかさんとお湯をいただきました。
大きな窓から光が差し込んで解放感いっぱいのヒノキ風呂を二人で独占して、全然歩いて無いけど疲れも吹き飛びました。広い湯船になみなみと湯が溢れ、贅沢だなあと感慨に耽りました。
部屋へ戻ると眠くなってきて、みんなでごろごろと転がって昼寝をしているうちに、待ちに待った夕食の招集がかかりました。

ご馳走がいっぱい!

馬肉のすき焼きに野菜の天ぷら、打ちたてのおそば… テーブルいっぱいに並んだご馳走を前に、誰しもにこにこしていました。どれも大変おいしくてお腹いっぱいになりました。
おじさんが焼酎とそば湯を持って、お客に順番にそば焼酎を注いで回ってきました。焼酎の苦手な私も、少しだけもらって飲んでみると、まろやかで意外においしくいただけました。部屋に帰ってからも、強清水で焼酎を割って飲みながら山のお話をしていました。
暗くなってから外へ出ると、街では見られないくらいたくさんの星が煌めいていました。流れ星が見たい!としばらくがんばっていましたが、衛星が見られただけでした。諦めて就寝。広い部屋に間延びした川の字になって、ぐっすりと眠りました。


硫黄山頂。セルフなのでポーズが変です
翌日は五時から朝ごはんを食べて、硫黄岳へと向けて出発しました。
夏沢峠を少し過ぎたあたりから、御嶽山や北アルプスの山並みがはっきりと見えてきました。以前登ったことがある山を眺めると、その時の思い出が浮かんできて、懐かしい気持ちになりました。
硫黄岳の山頂までは一時間半くらいで到着。石がごろごろしていて、あちこちにケルンが積んでありました。

そんなそっけない黒っぽいガレ場から、Iかさんが淡い桃色のコマクサを発見しました。
道のところどころに生えています。ろくな栄養も無さそうな土壌から、人知れず可憐な小さな花を咲かせるコマクサは、同じ生物として尊敬するなあと感じました。
時期外れかと思っていただけに、予期せぬコマクサとの出会いで気分が高揚しました。

ところが、奥の院直下で苦手の高度感ある岩場が出現し、恐怖が襲ってきました。クサリやハシゴがついているけれど、やっぱり下を見ると怖かったです。
やっと頂上へ着くと、岩場を登ってくるクライマーと鉢合わせました。その日は、県連の登山学校のみなさんも北岳バットレスに挑戦していることを思い出し、クライミングはまだまだ遠い世界だ… と感じました。

頂上でゆっくりと休憩してオーレン小屋へ引き返すと、昨日食べられなかったボルシチを注文しました。
カレーもボルシチも一皿を三人で分け合って食べていましたので、小屋の人に随分貧しい登山者と思われたかと思います。
料理が運ばれてくる間、小屋のおじさんが話し相手になってくださいました。おじさんは小屋のオーナーですかと聞くと、小屋番だと答えました。もう四十年くらいやっていて、小屋が閉まっている時は町でパチンコをしているのだと教えてくれました。

初見では日焼けしてごつくて怖そうでしたが、この時には、またゆっくりとお話したいという気持ちに変わっていました。その他にも優しいお姉さん、浅草キッドの玉ちゃんに似たおじさん、しっかりした感じのお兄さんなど小屋の皆さんはとっても感じが良く、それが人気の一つなんだろうなと感じました。


健やかなトウヒの森
また、小屋を囲む、美しく保たれた森の姿が印象的でした。明るい森には、間伐されたのか陽光が林床にまで行き届いてシダが元気に茂り、若いトウヒの木もあちこちですくすく育っているようでした。

オーレン小屋の前で
スギがみっしり生えて薄暗く、栄養不足のようにやせ細って立ち枯れた近郊の山を思うと、やるせない気持ちになりました。正しい森の姿、というのは一概に言えないだろうけど、自分は山とどんな風に付き合っていけばいいかなあと、ふと考えました。

楽しくて考えさせられる、本当に素敵な山行を計画してくださったHさん、声をかけてくれたIかさん、どうもありがとうございました!