■行ってきました |
タテ谷〜鈴北岳〜御池岳奥ノ平 | 2008.4.12 T.Yamada |
御池岳丸山にどうしても行きたいとTe.Ya.さんが言っていた。今年1月14日と3月8日の2回木和田尾根〜真ノ谷経由で挑戦したもののアキシデントと雪の多さで御池丸山まで行けなかったのだ。4月に入り306ゲートが開きコグルミ谷登山口まで入れるのでここを利用することにした。HS.さんに加わっていただき4月12日3人での行動になった。 |
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1. タテ谷への分岐 車から見た鈴鹿の山並みは竜ヶ岳から藤原岳の全体は見えていたがその南部と北部の山頂部は厚い雲に覆われていた。HSさんと待ち合わせた登山口近くの駐車場にはすでに数台の車が止まっていてHSさんが準備をしていた。7:00スタート。タテ谷の右岸から左岸に移り約20分でタテ谷分岐だ。 |
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2. ヤマネコノメソウの花 分岐近くに咲いていたネコノメソウ。 |
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3. ハナネコノメソウの花 ハナネコノメソウも分岐近くで咲いていた。 |
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4. 残雪の上を歩く 小尾根を越え急な尾根をジグザグに登り右にトラバースすると緩やかになったタテ谷に入る。しばらく行くと残雪が現れ風とガスが出てきた。雪上の方が歩きやすい。たまにははまり込むことも覚悟のうえだ。「ここは人に会わないなあ」と言っていると単独者が追い抜いて行った。 |
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5. 鈴北岳山頂にて本日のメンバーで 二股を左に入り急なところはキックステップして登って行くと三股になる。登山道は右であるが真中を登った方が近そうそうなのでこれを行こうとしたが急傾斜なのでキックステップで登ることになる。雪の付いていない右の小尾根を急登することにした。上がると小ピークに出てすく山頂に着いた。昔のようなササは今では枯れた稈すら残っていない。丸裸になっている。ここは登山者が多い。 |
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6. フクジュソウの花 ササが無くなったのだどこでも歩ける。下って行きアザミ谷側から真ノ谷側に小さく乗越すと池があった。ドンドン下り西のボタンブチ近くに出た。その辺りにはフクジュソウが多いが蕾の状態だ。時期が早いのか今日はガスで日が当たらないためなのかよくかわからない。 |
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7. 石灰岩の積み重なり カルスト台地の西南の断崖沿いにボタンブチまで踏み跡がある。シカの通る路かもしれないが人も利用させて頂ける。この断崖斜面には日当たりの関係化フクジュソウが群落をなしている。石灰岩の積み重なったところは土が無いためであろうフクジュソウは見られない。 |
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8. 奥ノ平近く ボタンブチは大勢の登山者が休んでいた。先の小ピークを超え池のあるところで一本とった。谷の東の尾根を登るとすぐに奥ノ平に出た。ここには下に「鈴鹿自然観察点標識第2号定点観察点愛知労山」の標識があった。背丈を越えるササは膝くらいになった枯れザサの稈のみが残っている状態で登山者にとってはまことに都合がよいが自然環境を考えると何とかしたい気持ちだ。「あつた労山」が担当しているイブネ・クラシと同じ状況になってしまったのだ。 |
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9. 御池岳丸山山頂にて 丸山に向かって歩いていると「ピー・ピー」と鳴き声が聞こえてくるように思えた。近づくにつれ笛らしく感じてきた。このガスの中迷っている人がいるのかもしれない。山頂には多くの登山者がいた。聞いてみたがわからない。そのうち女性がやってきて笛を鳴らす。尋ねると途中まで後にいたのだがと言う。ようやく相手の笛が聞こえたがどこにいるのかわからない。何度も名前を呼んでいたら返事が返ってきた。遭難騒ぎにならなくてやれやれだ。02年にここで途中吹雪に見舞われ自分の足跡もすぐに無くなり知らないうちに尾根を乗越してリングワンデリングした経験がある。視界のきかない平坦な山頂丘には特に注意したい。地図とコンパス必携。Te.Ya.さんははじめて御池岳丸山に登って喜んでいた。 |
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10. 雪上下山 丸山から真ノ谷に出合うまでは雪上歩行になった。多くの人が歩いた跡がある。注意して下る。 |
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11. ミヤマカタバミ カタクリ峠もずっと昔にササはなくなっている。今はまだカタクリも見ることは出来なかった。長命水で小休止していると双眼鏡で木を観ていた人がキツツキが木に巣を作っていると言うが探してもどこなのかわからなかった。また木の中に入ったようだ。登山道の横にはミヤマカタバミが1輪咲きかけていた。 |
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12. 登山口に戻って 登りに分岐したタテ谷路に来てTe.Ya.さんは「御池岳周辺を一周したのだな」と言って満足げであった。15:00車に戻りHSさんと別れ帰路いつものように喫茶「じょあん」に立ち寄るとTa.Yo.さんとSHさんが藤原岳の帰りに入ってきた。藤原岳のほうは天気がよくガスも無くフクジュソウ・キクザキイチゲなど多くの花が満開であったと言っていた。阿下喜温泉で汗を流すことも忘れなかった。 |
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天気予報に反し御池岳周辺はガスの濃い寒い1日であったが計画通り鈴北岳から西断崖沿いにボタンブチに行き奥ノ平・丸山を一周出来た。濃いガスの中だけに特に注意して行動しなければならなかった。HSさんが休みが取れ参加して頂いて感謝している。 |