■行ってきました |
黄和田尾・真ノ谷 | 2009.3.18 T.Yamada |
関東のグループから4月7日にウスズミザクラを見に来て8日に霊仙山か御池岳に登りたいとの連絡があり御池岳を候補にあげた。一度下見をしたいと思っていた時Te.Ya.さんから3月18日水曜日にどこかに行かないかと誘いがあった。当日関東に帰るとのことであり今日は下見としてコグルミ谷から入り御池丸山から西のボタンブチでフクジュソウを見て鈴北岳からクラ掛峠に下る計画であった。16日に連絡すると日程が変更になったとのことなので17日の例会時下見でなく黄和田尾から真ノ谷に入り御池岳に行くことに計画変更してTe.Ya.さんが計画書を再提出して承認を得た。 |
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1. 黄和田尾の送電鉄塔群 Te.Ya.さんの車はR23・421・365で山口配水池の登山口まで快調だ。天候は快晴。鈴鹿の山々には雪は殆ど見られない。アイゼンとピッケルは必要ないと思われた。スギの植林帯の沢筋を行くが2人とも鼻をかみながらの登りだ。トラバースになるとスギから解放された。上で尾根が二分し下が平たんになっているところから右の尾根に斜行して登ると鉄塔に出た。尾根上をさらに登ると次の鉄塔だ。そこからの展望はすばらしい。藤原岳の1143.4ピークに連なる高圧線の下なのだ。上部には残雪が見られ真ノ谷が思いやられた。 |
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2. 白船峠 今は通行止めになっている坂本谷の道と出合う。トラバース道も雪がない。冷川谷の源流近くから残雪を踏む。雪が固くアイゼンを持たないのが悔やまれた。峠で尾根道を行くか迷ったが計画通りトラバース道を真ノ谷に下ることにした。 |
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3. 真ノ谷 御池岳北東斜面はビッタリ雪が付いているが予想と異なり真ノ谷には雪が殆どない。昨年1月14日と3月8日の山行を思い出していた。1月の時は雪が少なかったもののTe.Ya.さんにアキシデントがあり3月8日は雪が多く谷は埋まってはいたものの中をすなおに歩ける状態ではなく先頭のYKさんが岩の間に落ち込まないようにトレースをつけながら歩いてくれたものだ。今回は比較的簡単に行けそうだ。 |
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4. カタクリ峠への分岐 平坦な真ノ谷が左に折れるところ右が昨年3月カタクリ峠に向かった分岐だ。真ノ谷はここから石灰岩の積み重なった急傾斜になる。上を見ると谷中の岩にも雪が載っているようだ。アイゼン・ピッケルを持たないがどうだろう。Te.Ya.さんの今日の目的がここから登ることだ。カタクリ峠に逃げるか・谷の右の尾根を直登するかだ。カタクリ峠から行くのは距離が倍以上になるだろう。尾根の直登は雪はないが雪解け後のツルツル滑る急登た。慎重に谷を詰めることにした。 |
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5. 真ノ谷石灰岩帯の左岸 上に行くほど右岸は雪が付き左岸はとけている。中は見せ掛け状岩と岩が雪で埋まり繋がっている。右岸に行きたいがアイゼン・ピッケルがない。中に行くと表面が固いので乗れるかと思いそっと体重を移すと中が空洞でズボンと落ち込む。岩の淵では下を見ると背丈以上ある。左岸を行くのが安全かと思えばそうでもない。雪解けしたヌルヌルの落ち葉の上は落ち葉ごとツルリと滑る。岩通しに登れればいちばん安全なのだがどうしても岩と岩との間隙がある。 |
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6. カタクリ峠からの登山道出合 石灰岩帯を登り終えると真ノ谷は平坦になりもう安心だ。カタクリ峠からの登山道に出合うとそこは御池岳への八合目の標識が立っていた。13:40だ。14:00折り返しの計画なのでここで打ち切りとした。冷や汗をかいて登った後の陽だまりのぬくもりが気持よかった。 |
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7. 冷川岳 下山にかかる。小尾根を越えると反対側は雪がびっしり着いている。慎重に下ると間もなく雪はなくなりカタクリ峠だ。白船峠までは思ったよりも長い。最後のピーク1054には冷川岳の標識が立っていて樹間から御池岳がみえる。 |
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8. 鉄塔に戻って 白船峠からは登った道だ。坂本谷の分岐から黄和田尾に入る。この道は鉄塔補修路のため良く整備されていてルンルンだ。ピンクのマークが随所に付けてある。鉄塔から下を見ると黄砂のためモヤッとしている。養老山脈もぼやけていた。登山口まではここから約1時間だ。樹陰のため日没1時間前には薄暗く感じた。 |
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概念図はこちら 今回の山行ではピッケルとアイゼンを携行しなかったととを反省している。持っていれば真ノ谷石灰岩帯は右岸を登ることができ御池岳丸山まで行けたかもしれない。Te.Ya.さんにはお詫びします。岐路いつものように喫茶「じょあん」と阿下喜温泉「あじさいの里」に立ち寄り自宅まで送って頂いた。 |