■行ってきました

フクジュソウ咲く霊仙山 2009.4.7 T.Yamada

関東の「やかましクラブ」から「ウスズミザクラ見物と霊仙山の山行」の計画がM.Sさんから届いた。参加者は「やかましクラブ」から8名・「あつた」から4名計12名である。最初山行は4月8日に御池岳の予定であったようであるが帰りの時間から霊仙山へ4月7日に登る計画に変更になった。この時期であれば西南尾根を登るとフクジュソウに会えると思い槫ヶ畑から入り落合・今畑から西南尾根を登ることを提案しここに決まった。当日われわれ「あつた」からSMさんとTe.Ya.さんにお願いしTYと合わせ3台の車で醒ヶ井駅で8名と合流して槫ヶ畑登山口に入った。天気は快晴の登山日和になった。

1. 落合登山口
槫ヶ畑登山口で自己紹介をした。MSさんとの出会いは一昨年11月25日イブネ・クラシの全容写真が必要になり御在所山へ行った時である。その後昨年4月16日藤原岳にフクジュソウを見に行った。その時のメンバーのJMさんは今回も参加されているがSSさんが来られないのは残念である。一旦汗拭き峠に登り下って落合の登山口で小休止。ここには「山岳遭難多発」の看板が立ててあった。
2. 笹峠を過ぎて
今は人のいなくなった今畑の集落を登って行く。「あつた」のHYさんが靴擦れができたという。小休止してテープを貼った。5日の登山学校の時と違う靴を履いてきたのだ。笹峠からは少し登山道から外れ真っ直ぐ急登の見える尾根に向かう。ササが枯れここを歩く人が多くなったのだろう踏み跡がしっかり付いている。再び登山道に出合う前でこれからの急登に備え一本取りスタートする。
3. ミスミソウ
急登は細かくジグザグに登山道ができているがそれでもハーハーと息が切れる。「やかましクラブ」のメンバーは花を見つけ話をしながら登っている。MSさんが葉が出ていないのではっきりしないが一名ユキワリソウというミスミソウらしいと言う。他にもキンポウゲ科の花が咲いている。
4. 近江展望台を目指して
急斜面を登り切ると緩やかになる。上に近江展望台が見えているがまだまだだ。先頭を歩くSLのSMさんは休まずに一定の足取りで登って行く。
5. 小休止
近江展望台は石灰岩の積み重なるカレンフェルトで灌木が茂っているので少し先の展望の良いところで小休止にした。青空のもと風も無く気持ちが良い。北部鈴鹿の山並が見えている。SMさんがここまでは順調だねと言う。TYもそうだねと言った。
6. 満開のフクジュソウ
石灰岩の尾根上を歩くのは神経を集中させる。SMさんは尾根上を行く。右下に踏み跡があるのはフクジュソウを見る人が歩いた跡だ。降りるとここの花は大きく葉が出て盛期を過ぎていた。ここでアキシデント・足が痙攣し痛くて歩けない大腿部が固くなり触っただけで痛く腰を下ろすこともできないと言う。いつもは薬を飲めば良くなるのだが今日は違うようだと言う。MSさんが鎮痛剤を塗ったが良くならない。スポーツドリンクを飲み雨具を着けて保温しようとしたが下を持っていない。しばらくして歩けるまでに回復した。ザックは軽いが持たせるわけにはいかない。時間はたっぷりある。空身で小幅にゆっくり歩いてもらう。緩やかに下った鞍部北側のフクジュソウが満開であった。
7. フクジュソウを写すMSさん
MSさんは藤原岳のフクジュソウと同じようにここの群落も素晴らしいと満足しているようであった。
8. 南霊山
1036に南霊山の標札が掛かっていた。これから行く霊仙山最高点を右に三角点が左に見えている。
9. ヒロハアマナ
右の崖を左から巻くところの樹陰にもフクジュソウがいっぱい咲いていた。回り込んで最高点手前の今は腰ほどになっているササの間にヒロハアマナが一輪咲いていた。
10. 最高点にて本日のメンバー全員
最高点は360°の大展望だ。今まで見えていなかった東〜北〜西までグルリと見渡せる。登山者がいたのでシャッターをお願いした。
11. 三角点からの下山
最高点で一本取りたかったが風が当たっていたので三角点への登りで中休止して三角点に上がった。天気が良すぎて春霞のため伊吹山や琵琶湖も霞んでいた。「あつた」「やかまし」それぞれに記念撮影して下山にかかる。経塚山は行かず登山道をはずしてショートカットする。大きな霜柱が解けた後なのか土が浮き上がりフワフワしたクッションの上を歩いているような感じであった。足が痙攣した女性もすっかり良くなったようで自分でザックを背負っている。
12. 霊仙神社に鈴を取り付けて
今日の目的の一つにここへの鈴を取り付けることがあった。3月21・22日愛知労山・滋賀労山合同のササ枯れ集会時京都で鈴を作ってみえる滋賀のT.さんから霊仙のお虎ヶ池の鳥居にこの鈴を取り付けてほしいとの依頼がありそれが実現できたのだ。下山は汗ふき峠から槫ヶ畑の駐車地点に戻った。この路は2月16日登りに使ったときは雪解け後のドロドロでやたらにスリップ跡が多く気を使ったのだが今日はルンルンの下山路になっていた。下山後反省・感想会を行い醒ヶ井駅に「やかましクラブ」のメンバーを送り「あつた」の4人は伊吹薬草の湯で体をほぐし本日の山行は終了した。SMさん・Te.Ya.さん車を出して頂きHYさんも同行して頂き感謝いたします。
概念図はこちら

靴擦れについて:T.Yもよくなるが大きめの靴を履いた時や硬い靴を履いた時になりやすい。このような靴の場合前もってテープを張った置いた方が良いようだ。
足の痙攣について:TYもなった経験があるが大きく足を上げて登った時足が冷えるとなりやすいように思う。汗で出た水分の補給が足りないと思われるので電解質の入ったスポーツドリンクをこまめに補給したほうが良いようだ。冷えに対してお湯での水分補給や局所・体全体を温めたい。触ると痛くてマッサージができなかった。筋肉疲労もあるので今回のように半年間山を歩いていない人がいる場合計画として急登を登り終えたところで休憩をすべきであったように思う。