■行ってきました

ビン坂峠〜お虎ヶ池(霊仙山) 2010.2.17  T.Yamada

久しぶりにビン坂峠からお虎ヶ池まで行ってきた。先週Te.Ya.さんと2人での計画であったが雨模様のため延期したものである。今日はKSさんとJHさんが加わり4人になった。ラッセルでお虎池までも行けないだろうと思っていたが予想に反し雪が少なくワカンも使わずに終わった。樹林の急登を抜けると見事な霧氷の雪原をお虎ヶ池まで足を延ばすことができた。
1. 上丹生集落を行く
いぼとり地蔵の駐車場に車を置きスタートする。養鱒場への道を分け丹生川に沿って行く。この集落左岸の家々はそれぞれ川を渡る橋が架かっている。以前15号橋を渡ったことをTe.Ya.がホームページで見ていてそこを行こうとすると地元の人が17号橋の方が歩きやすいと教えてくれたのでそれを行くことにした。
2. 霧氷が出てきた
17号橋から入り小沢の橋を左岸に渡ると登山道に出る。結果としては15号橋の方が良かったようだがあまり変わらない。堰堤を巻いて行くと二股状になっていて左の沢の右岸に延びている踏み跡があった。ビン坂峠はこの沢のドン詰まりなのだが踏み跡は離れていく。踏み跡が怪しくなったが急斜面を登るとビン坂峠からの林道に出た。峠は林道によって切り開かれている。ビン坂峠からは左山腹に登る道が出来ていてこれを上がると登山道に出た。右折して行くと車道のような広い登山道に出る。左へ道なりに緩やかに登る。左下に丹生川方面が見えるあたりの来ると霧氷が出てきた。KSさんとTe.Ya.さんが地図で確認している。
3. 霧氷越しに琵琶湖を望む
広い登山道はジグザグに登っているがまっすぐ登る踏み跡があるのでそこを行く。大きな石がゴロゴロしている急斜面になると登山道や踏み跡は無くなる。先頭のJHさんはこの間を縫って登っていく。この急斜面を抜けると緩やかになり雪原に出た。琵琶湖が対岸まで見えていた。
4. 伊吹山の山頂部はガスの中
雪原に出ると樹木にはすべてに霧氷が付いている。向こうの山は伊吹山なのだがガスで山頂部は見えない。
5. 雪原を行く
積雪は少ないものの雪が締まり歩きやすい。05年2月6日の時は雪が多くフカフカでワカンでも潜ったが08年3月15日には雪解けでズボッと落ち込むところもあった。風もなく3人はルンルン気分だ。
6. 雪原に赤布の竹ポールを立てる
一部では5cmほど下が氷結していて風で雪が飛ばされた斜面ではアイゼンを着装した方が良いかと思われたがそのようなアイスバーン状の斜面はそこだけであった。緩やかな膨らみへ上がるとすぐ一般登山道に出た。そこにも赤布の竹ポールを立てた。
7. お虎ヶ池にて本日のメンバー4人
雪に隠れたお虎ヶ池に行くと近くで夫婦の登山者が休んでいたのでシャッターをお願いし写していただいた。津から来たと言っていた。この霊仙神社の鳥居には鈴が付いている。これは昨年4月7日に滋賀労山のメンバーで京都で鈴を作ってみえる職人のTさんから預かったものをTYが取り付けたものでありこれがあったことにホッとした。
8. 霊仙山を背にして
霊仙山三角点や最高点はガスがかかり時々頭を見せていた。最高点と経塚山との鞍部より経塚山寄りにササ枯れ調査積雪量観測ポールが立てられているのだが昨年2月15日には積雪0でポールが倒れていた。簡単に立て直しただけなので今回できればポールの状態を見てみたいと思ったがTYがへばり気味のためここお虎ヶ池で折り返すこととした。
9. 薄日と霧氷
赤布を付けた竹ポールを回収しながら少し下るとガスがきれてきて薄日が射してきた。逆光では霧氷も浮かばない。
10. 登ってきたところを下る
雪には登った時の踏み跡が残っている。雪が降らなかったし溶けるまでには気温も上がっていないのだろう。この一帯から北の展望は抜群だ。
11. 樹氷越しの伊吹山
登りの時ガスに隠れていた伊吹山が樹氷越しに白く見事だ。樹氷があるから伊吹山も引き立つのであろう。冬に伊吹山山頂までは01年12月22日以後登っていない。それから後に6年2月18日に山スキーで7合目あたりまで行ったのみである。今はロープウエーやリフトもなくなりスキーに行くことも無くなった。
12. 樹林の急下降
積雪が少ないため落ち葉が重なって滑りやすい。下るにつれて雪解けに赤土混じりの落葉は滑り台の様相でスリップする。ビン坂峠にこの先50mに歩道ありとの標識が立っている。そこを降りると登山道が登りに歩いた踏み跡に行き当たった。これまでの2回TYはこのような良い登山道を見落として沢の近くを歩いていたのだ。最後は15号橋を渡って駐車場に戻った。伊吹薬草の湯に足を延ばし体を解して帰路についた。

概念図はこちら

ビン坂峠までしっかりした登山道がありその先も登山道は続いている。これを行けば体力の消耗も少なくなるあろう。ジグザグに登っている林道状の広い登山道を直線的に何回も横切るように登り最後は岩のゴツゴツした急斜面を登ると樹林が終わりなだらかになる。3人はこのコースは初めてであるが快調の様子であった。雪が少なかったこともありお虎ヶ池まで行けて良かったと思っている。TYにもう少し体力があれば山頂まで行けたかもしれないと思うと3人は残念であったかもしれないが勘弁して頂こう。

下山時雪解けに赤土混じりの落葉でスリップしたがお尻をつくようなダウンではなかった。このようなところは体重の移動に注意したい。疲れているときは特にである。