■行ってきました

遠足尾根〜竜ヶ岳〜ヨコ谷道 2007.3.11  T.Yamada

HSさんが竜ヶ岳の下降に中道〜ジャ谷〜金山尾根を使う時のジャ谷から金山尾根に上がる分岐の確認をすると言っていた。計画では金山尾根から登りジャ谷出会いを再確認し中道に出るものでこのコースは04年の12月にHSさんと歩いている。今回は逆に遠足尾根からのぼり竜ヶ岳から下降して確認しようということになった。結果は遠足尾根終盤でシカの白骨化した頭蓋骨を拾いこれが破損しては勿体無いと下りはヨコ谷としジャ谷〜金山尾根は宿題となった。

1. セリバオウレンの花
いつものように宇賀渓入り口からR421と分かれ北谷に沿った車道を歩くと尾根を回り込んだ右に大日向と書かれた小さな標札が掛かっていた。手入れがあまりされていないのか間伐されたスギの木がそのまま横たわっている急斜面だ。左には植林の中にまばらに潅木が生えていてその境にかすかな踏跡があったり消えたりする。潅木が有るほうがこれに掴まれるだけに安心だ。緩やかになった尾根は左に折れ566を越えたあたりにセリバオウレンの白い花を見ることが出来た。
2. 大日向
大日向に上がると急に明るくなった感じだ。北側が自然の落葉樹で今は葉が落ちているためだろう。風が吹き付けているので寒い。一本立てていると体が冷えてきた。平坦な尾根筋には昨日降った雪が残っていた。
3. 遠足尾根870m辺りから見た竜ヶ岳
雪の残っている金山尾根の奥に竜ヶ岳が頭を出している。中道登山道には雪が付いているのではっきりそれとわかる。ジャ谷へ下る時の残雪が少し心配だ。先々週の霊仙山・先週のイブネ・クラシの状況を考え今日はアイゼンの必要は無いだろうと思ったからだ。
4. シカの白骨化した頭蓋骨
幅の広い牛道のようなところを過ぎるとササを分けて適当に歩くようになる。尾根の右側は雑木林になっていて中に入るとササの背が低く歩きやすい。尾根が左折するところで尾根に上がろうとしたとき樹に白い目印があるように見えた。シカの頭蓋骨であった。首が樹の二股に挟まり角が二本とも後ろの樹に引っかかって固定されている。このまま脱出出来なかったように思え想像するだけで可哀相であった。体の骨が無いので誰かがここに固定したのかもしれない。いずれにしてもこのような二本揃った角は初めてだ。
5. 竜ヶ岳山頂にて本日のメンバー
山頂にも誰もいなかった。少し風が吹いていたが大休止とする。360°の大展望だ。単独登山者が上がってきたので御池岳をバックに一枚とって頂いた。
6. ヨコ谷砂防堰堤の鉄梯子
山頂から中道登山道を見ると上部に少し雪があるもののヨコ谷は南向きのため雪は無いようだ。ジャ谷への下降は止めにしてヨコ谷道(中道)を下ることにした。急ではあるがしっかりしている。岩石で埋まった小さな堰堤に出た。右手本流には大きな堰堤が見えている。堰堤はすべて左岸を巻くようになっている。大きな堰堤にはコンクリートに鉄の踏み台とした梯子が掛かっていた。
7. 踏み台の曲がった鉄梯子
次の堰堤下降に付けられた踏み台の鉄は大きく下に曲がっている。左岸から落ちた岩でこのように曲がったのかもしれない。降り口にロープが設置されているが最初の一段は慎重に下った。
8.駐車場にて別パーティーのYKさん・KMさんとTY
宇賀渓の山道はよく整備されていた。ジャ谷に掛かる五階の滝を横切り鉄梯子を2本渡り左岸に上がると林道に出る。トイレと東屋がある。休んでいると会のKMさんとYKさんが追いついてきた。この二人は健脚だ。遅くスタートして静が岳・銚子岳まで行ってここで追いついてきたのだ。駐車場まで一緒に帰った。
概念図はこちら
何十年振りかでヨコ谷道を歩いた。71歳最初の山行を無事終えることが出来た。スローペースで歩いて頂いたHSさんに感謝したい。シカの2本揃った角を見るのはおそらく今回が最初で最後であろう。