■行ってきました |
「猿投山自然観察会」 |
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1. アサギマダラのさなぎ・キジョランの葉 自然観察会に一度は参加してみたいと思っていた。猿投山へ登ったのは以前に一回のみであり記憶に乏しい。Oさんから8日に行われることを聞き参加させて頂いた。神社奥の駐車場に8:00に着いた。本日のメンバーはリーダーのF氏はじめ9名であった。 鳥のさえずりがしている。アオバズク・ヤブサメ・ヤマガラ・ヒヨドリだと言われて上を見ても姿は見えない。ましてやさえずりでは全く判らない。 ギンリョソウ・タニウツギ・フジ・カキドオシ・ハルジオン・ハナイカダ等花の咲いている植物は昔覚えたものが少しずつ思い出される。 キジョランの葉に緑色したアサギマダラのさなぎがぶら下がっていた。 |
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2. 自然観察しているメンバー 猿投川右岸沿いの林道をゆっくりと進む。時には左の沢に踏み込んだりするが殆んどは道路沿いでの観察である。 蝶が舞っている。動きがゆっくりで見ることが出来るので説明を聞けばその場ではなるほどと納得するがすぐに記憶から外れている。 黒い虫が這っていた。採って聞くとオサムシであった。手がべたつき嫌な臭いがする。防御のために臭いを出すのだろう。沢に下って洗ったが取れない。次の沢でもう一度洗ってやっと臭いがしなくなった。 シュンランが右上で花をつけているのを見つけて嬉しくなった。 |
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3. ムベの花 色々の花が咲いている。鳥のさえずりも多い。 オオルリがいると言うので見るとルリ色をして腹のところが白い雄鳥が梢の間を飛び道路わきの木の根の所に行った。ここに巣を作っているのだ。道がその横を通るので横目で見ると卵を温めているようであった。腹が黄色いキビタキも木の間越しに見ることが出来た。 峠状から山道に入り西宮へ急な階段を登る。急な登りになるとリーダーの歩きが変わった。速い。急な登りはゆっくりになるのが普通だがこのグループは逆だ。一汗かいた。東宮から山頂へなだらかな尾根歩きだ。西宮・東宮・山頂には大勢の人が登っていた。 山頂から西に派生する尾根上には花をびっしりつけたムベがあった。 |
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4. サワフタギとホタルガ?の幼虫 送電鉄塔から尾根と分かれ広沢川の源流部に入り川の左岸に沿った林道を下る。 オオルリがつがいでさえずり枯れ木の枝にとまって嘴で虫を与えているのが見えた。 ミズゴケに包まれたオオルリの昨年の巣や一昨年の巣も見ながら教えて頂いた。 白い花をつけたサワフタギの葉にホタルガ?の幼虫がついていた。 |
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5. オオカワトンボ 田園地帯に出ると川と分かれ山裾を巻くように歩く。のんびりしたのどかな田舎の風景だ。暖かいのだろうもうオニヤンマ・シオカラトンボが飛んでいる。猿投山の自然保護をしているグループのショウブ・ヘラオモダカ・コウホネ等のある横を通りまだハルリンドウが咲いているかもしれないと奥の土手に行った。ここには無かったが別のところで最後の花に出会うことができた。オオバウマノスズクサも咲いていた。 高架工事中の下に出ると水辺にカワトンボがいた。羽根が茶色で黒い縞が入っていない。体の白っぽいのと仲良く飛んでいた。図鑑で調べこれはオオカワトンボということになった。 |
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6. 観察会を終了してのミーティング Fリーダーのもと総まとめのミーティングが行われた。 鳥を見たりさえずりを聞いたりしたのは143回28種 蝶12種・トンボ4種・蛇2種・蝉1種・その他昆虫2種 植物で花の咲いていたのは49種 とそれぞれ名前を挙げ報告がされた。 鳥の観察についてはFリーダーとその道の専門家のような方とで囀りで種の判別をされどこにいるかをすぐに探される。参加者も双眼鏡を持ち観察して見えた。その他の動物や植物についても図鑑を持参しそのつど探し確認してみえた。大変に勉強させて頂いた。 |
自然観察のフィールドとして猿投山を毎月登りどんな環境にどんな生物が生息しているか把握されている観察会会員はすばらしいと思う。 私たちが山行する時鳥のさえずりを聞き花の咲いているのを見たとき名前がわかればどんなに楽しいだろうかと想像する。このような勉強をする山行がもう少しあっても良いと思う。 自然観察会の素晴らしさを感じた1日であった。 |
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2004.5.8. T.Yamada |