■行ってきました |
ナメの沢上谷 | T.Yamada |
例会時HSさんが長いナメ床を歩き大滝がある沢に行ってみようと誘ってくれた。「沢上谷」と書いて「そうれだに」と読む。25000図にも「かな」がふられている。MAさんとJHさんそれにTYの4人になった。終了点から入渓点の駐車場までHSさんが自転車で下って車を回収する計画だ。9月2日暗くなっての山道はJHさんのナビに誘導されているものの道を外れたり反対方向を向いたりして周りが見えないために戸惑う。新しい道を走っていて峠を越えて県道に出たようだ。右の林道に入ると住居跡のようなテントの張れるところが見つかった。3日朝下って入渓点近くの駐車場を確認する。すでに車がいた。終了点に自転車を置くべく戻ると昨夜テントを張ったところから2〜30mのところであった。 |
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1. 入渓点近くの駐車場 再び駐車場に戻り朝食とする。沢上谷の遡行は標高差250mで距離もあまりないようだ。支流の滝を見に入っても大して時間はかからないだろう。 |
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2. 五郎七滝 入渓すると目の前に右岸から入る支流に滑滝がかかっている。一枚岩に二条に亀裂が入りそこに水が流れている。左の踏跡を伝い登ると岩盤は上に続いている。黒い一枚岩に小さな石が入っていたりそれが剥がれて小さな穴になったりそこが薄く剥がれたりして滑りそうだがフリクションは良く効く。 |
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3. 赤いナメ床 出合に戻り本流に入ると少しガラ場があり小さな釜を持つ小滝も現れたがすぐ赤いナメに変わった。 |
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4. 蓑谷大滝 五郎七滝のような黒い滑床になると大きな岩の重なっている間から突然大きな滝が現れた。垂直に近い一枚岩の全面に水が流れている。 |
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5. 大滝にて 滝の右は流れが少ないためコケが生えているのか黄緑色をしている。高さだけでなく幅もあるので一層迫力がある。 |
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6. 本日のメンバーMA・JH・HSの各氏(TYは撮影) ここまでTYのために休憩を交えゆっくり歩いてもらったにもかかわらず予想より早く着いたので大休止だ。それにしてもこの滝は見応えがある。 |
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7. 滝の高巻き 左岸に滝を高巻くための目印が木にぶら下がっている。これがなんと女性の下着なのだ。左岸は上部が岩壁で高巻くことが可能だろうか。踏跡をつたい下流方向へ壁に向かって登る。滝の高さを過ぎた頃落ち口方向に踏跡があった。リーダーのHSさんがトラバースして確認にいくも危険すぎると言って戻ってきた。なおも壁に向かって登るとバンドが壁を切っている。バンドに上がると立派な道になって落ち口のはるか上を巻き登っている。左にテープがあって落ち口への目印と思われるが真逆さまに落ちるような急角度だ。先に行き左の沢に入って少し下ると一枚岩のルンゼになって急角度で落ちている。リーダーが左のササ薮に入り薄い踏跡を見つけ下ることが出来た。 |
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8. ナメを行く 滝の落ち口からすぐ滝と同じように幅が広く明るいナメ床が続き気持ちが良い。この山は一つの大きな岩から出来ているのだろう。山が新しいのか水の流れるところが穿たれていないので花崗岩の白く明るい渓谷とは全く違う明るさがある。 |
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9. 右俣の滑滝 二股の左右に滝がかかっている。右俣の一枚岩には溝ができそこを勢いよく水が流れている。右側にロープが下がっていた。 |
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10. 遡行終了点 ナメ床が細くなって植林地帯に入ると終了点は近い。左に入る沢に林道の橋が見えて間もなく終了点の橋に上がる。ナメ床はなお上流に続いているがここまでと違いあまり興味は湧かない。 |
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11. 車の回収に自転車を使う リーダーのHSさんは今日のために何処からか折りたたみの自転車を手に入れてきた。入渓点の駐車場までは下り一方とはいえ戻るまでに1時間は掛かるだろう。ゆっくり草の上に寝転がって昼寝でもしよう。 |
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12. 車を回収して戻る ご苦労様でした。55分であった。自転車の下りはブレーキの掛けっぱなしで良いのか心配だったようだ。車輪が小さいので石の上に乗った時など安定感が今一つであったようだ。 概念図はこちら |
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帰りに栃尾温泉で汗を流そうと露天風呂(志200円程度)に寄ったが、日差しが強く長居は出来なかった。 「沢上谷」を「そうれだに」と読む。「高原川」の支流と聞いても判らなかった。高山から「トヤ峠」を越えたところということで25000図を買いに行った。「旗鉾」「長倉」「町方」「船津」の4枚を買ったもののしっかり見る時間も無く出発したため、暗い中でナビゲイターの役割を果たすことは出来なかった。 蓑谷大滝と幅広の長いナメ床は一度は歩いてみたい沢である。 |
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(2006.9.3) |