■行ってきました

小雨の水沢岳〜鎌ヶ岳 2008.6.28  T.Yamada

先週Te.Ya.さんがこのコースはまだ行ったことがないと言って計画してくれたがTYの都合で延期したものである。入会したばかりのHYさんも参加して3人だ。

1. 宮妻峡キャンプ場上の駐車場
天気予報は南ほど雨の確率が高いが北陸の福井は確率が低い。降っても小雨程度だろうと思った。山は全く見えていないし黒い雲が漂っている。駐車場につくころには強い雨が落ちてきた。どうするか迷ったが小雨になったので雨具を着け林道を登山口まで歩くことにした。
2. 水沢峠
登山口まで行っても大した降りではない。登ろう。支沢を跨ぐところで踏み跡が怪しくなる。少し上で尾根に上がるようになっていた。峠に向かう沢に出て進むと踏み跡は草むらに行っている。ヒルにやられるのがいやなのでガラガラを進むと急になり落石が心配だ。戻って山腹を行くと登山道は先ほどの沢を高巻いているのだ。峠は濃いガスに包まれていた。汗と雨でズクズクだ。雨が降ったり止んだりしてきたので雨具をとった。
3. 水沢岳にて
急な登りを過ぎると両側が砂ザレの切れ落ちたキレット状になっている。回り込むようにロープが張られているようだが慎重に上を行く。HYさんは関東からこちらに来たのでここは初めでだと言う。一人ずつ記念撮影した。
4. 崩れた花崗岩の岩塊
下ると大きなザレ場に出る。濃いガスで何も見えない。左端の樹林に踏み跡が付いている。踏み跡は砂ザレの岩塊の中を右に行って岩塊の間を下っている。慎重に下る。
5. イワキンバイ?
晴れていればガレ場越しに鎌ヶ岳が見えているところもガスでガレ場も見えないほどだ。真直ぐ踏み跡がついているところに木で通せんぼがしてある。これは縦走路ではない。以前私もここにロープで行き止まりをしたことがある。縦走路は右に急下降しているのだが判りにくい感じだ。衝立岩に突き当たるとロクロ谷側に少し下り登り返す。ザレた岩場に黄色い花が咲いていた。イワキンバイなのだろうか?
6. ザレた岩場を登って
ロクロ谷側からの登り返しの岩は脆い。鎖が垂らしてあるが使うほどではない。相変わらずのガスで何も見えない。Te.Ya.さんはこのガスの中でも満足げだ。
7. 岳峠にて
なおもザレ場の上を行ったり小さなアップダウンを繰り返す。鎌ヶ岳が近づくとササは今年出た葉が大きくなり背丈を越える。ここのササは今も健全なのだろう。中谷側に下ってヘツるところには鎖がついていた。雲母峰への尾根をやり過ごし岳峠に下る。
8. 鎌ヶ岳山頂にて
風が出てきた。雨と汗でずぶ濡れになった体には冷えるが山頂までそのまま登る。山頂でHYさんは奥さんに無事鎌ヶ岳に着いたと報告していた。休憩していると本降りになってきたので雨具を着てカズラ谷道を下山する。帰路「片岡温泉」で体を暖め汗を流しさらに喫茶「じょあん」まで足を伸ばし本日の山行を無事終了した。


概念図はこちら

ヒル:昨年と今年はヒルに吸われることが少なく一昨年の当たり年とは大違いだと思っていた。確かにその通りだが登山口から入ったところで手に一匹と首に取り付いてきた。縦走路では全く見なかった。カズラ谷道の末端あたりでは落葉にニュルニュルと立っているのがいたが靴に上がってくるものは無かった。しかし駐車場では往きにはいなかったのに帰りはひどかった。雨の中雨具を取っていると小さいものが殆どであったが靴にどんどんと這い上がってくる。夕飯の時間なのだろう。昔KIさんとカズラ谷に入ったとき滝の高巻きでひどい目にあったことを思い出した。