■行ってきました

三池岳〜釈迦ヶ岳〜段木(新人歓迎山行) 2007.3.31 T.Yamada

今月2人が新しく会員に加わった。H.Kは高校時代ワンゲルにいたことがあるが基本から学びたいと初級登山学校にも入校した。H.Kと31日の計画をしているとYKさんが参加してくれると言う。その後YNさんTYoさんが加わり5人になった。このコースは4人が初めてと言う。段木から滝谷へのガラガラの急下降や最後の滝の高巻きが崩れていないか多少気がかりではあったが計画通り実行した。週間天気予報では雨であったが昨日の予報は晴れで気温は高めとなっていた。金山駅に集合した時点では今にも降ってきそうの空模様だ。小雨決行にしていたのでYKさんの車で田光から射撃場横の林道駐車場に入る。

1. 三池岳東尾根にて
気温は低い。東尾根にはシキビ・アセビ・ヤブツバキの花が咲いている。ヤブツバキの赤い花がそのままの形でまばらに落ちていて綺麗だ。YNさんがYKさんにツバキの甘い蜜を吸うと美味しいと話していた。YKさんはさっそく吸っていた。
2. お菊池にて
急登の連続もササが出てくると終わり御池に着く。池が思っていたほど大きくないと皆が言っている。地形図で現在地の確認をして中休止だ。1枚脱いでスタート。
3. マンサクの花
ザレ場にマンサク独特の黄色い縮れた花弁が開いていた。このところ鈴鹿でこの花を見かける機会が少ないように思っている。
4. バイカオウレンの花
登山道の横に小さいバイカオウレンの白い花が群がって咲いていた。今日この花に出会えたのはここと段木の尾根のみであった。イワカガミは縦走路にも多いがまだ花は見られなかった。
5. 三池岳三角点にて
掻き分けるようにして登ったササも今は低くなりここでもササ枯れが進行しているようだ。葉はまだそんなに小さくなっていないが稈の上部に枝が多く重なってきている。ここは見晴らしが良くないので大休止は山頂での計画だ。
6. 三池岳山頂
すぐ山頂だ。ここからの見晴らしは抜群なのだが今日は900mぐらいから上はガスの中だ。木の無い段木の頭が薄っすらと見えるのみだ。冷たい風が吹き付けているので大休止は出来ない。写真を撮って八風峠に向かう。
7. 八風峠にて
東からの風でも冷たい。9℃だといっても体感温度はずっと低く感じる。風を避けて大休止と思ったが中休止になった。下りの段木まで降らないことを願っていた。
8. 釈迦ヶ岳山頂にて
尾根のササは低く強い風がまともに吹き付ける。全員雨具を着た。雨具を着けて手袋をすると寒さを感じなくなった。ガスの中に入り尾根も見えなくなった。段木への分岐を過ぎ滋賀県赤坂谷上流部は何時来ても気持ちが安らぐ雰囲気を感じる。釈迦ヶ岳に着いて大休止。
9. 段木の標札にて
いつものことだが下りは楽だ。登りがえらいのはタバコのせいらしい。YKさんに注意されて以前に注意してくれたMI・SM・HSのことを思い出していた。尾根の分岐から薄い踏跡を辿る。いよいよ本日のメインイベント段木だ。
10. 段木の頭
岩を巻き下るところでは一歩が出しにくい。新人もあまり気にもせずに下った。その先は禿山になってやや膨らんでいる段木の頭だ。晴れていればこの張り出した尾根の頭はさえぎるものが無く見事な景観が見られるのだがもう三池岳すら見えない。
11. 滝谷出合
頭からは密度の濃い潅木帯の急降下だ。踏跡ははっきりしないがしばらく尾根上を下る。右に下れそうな所を見て滝谷目掛けて落ちるように降りる。車石・浮石が多いので落石・転落に注意し潅木が頼りだが枯れているものもある。不用意に浮石に乗るとゴロゴロと音を立てる。この斜面は潅木がもっと疎らであったが今はアセビが増えて下が見えにくくなったようだ。全員無事出合に降りて一安心だ。
12. 駐車地点にて
左岸から谷中右岸と安定した岩の上を進む。右岸の踏跡らしきところを行くと炭焼窯跡が出てきた。2つ目の窯跡を過ぎると緩やかになり石飛は無くなる。踏跡がはっきりして滝を高巻いている事がわかる。下が切れ落ちて壁をヘツル所は靴でステップを切り通過する。5歩であるが3歩目が悪い。崩れ落ちたら最後だ。念のためにここでロープを張りカラビナ・シュリンゲとプルージックで通過する。堰堤上に降り立ち滝を見るが薄暗い感じで晴れている時のように一本とりたい雰囲気ではない。車の入れない林道を下って駐車地点に戻った。
概念図はこちら
帰路いつものように藤原の喫茶じょあんで反省会を行ない本日の新人歓迎山行を無事終了した。縦走路から分かれ段木〜滝の高巻までは新人には良い経験になったと思われる。しかし今後新人同行山行はもう少し経験を積んでから行った方がベターとの意見が多かった。