■行ってきました

KIさんの鈴鹿縦走路X.  「長尾〜谷山〜芹谷・林道」


1. 656と695の間

長尾は昔Cさんが会にいた頃テントを持って歩いたことがある。O.さんT.さんとT.嬢と五僧から登った時は途中時間切れで芹谷林道へ下り改めて林道から繋いだ経験があった。
今回のK.I.さんの縦走路は五僧から953までを結ぶものである。
4月29日時山奥の林道の行き止まり毘沙門谷出合上に駐車して谷横を五僧に登る。ここまで三国岳三角点へ行った時より15分は短縮できた。
最初の635mぐらいのピークから956まではなだらかな斜面に二次林の葉がでて萌えるような黄緑が目に染みるようであった。ピーピーと鹿が泣いている声がしていると思ってっていると雌鹿が近くに飛び出して来て谷に向かって勢いよく跳ねていった。
2. 五僧から横根に至る稜線

695への登りの岩っぽいところは右が切れ落ちているため18日に歩いた五僧から横根へかけての尾根が手に取るように見える。西横根も確認できる。その奥には25日に登った鈴ヶ岳・北鈴ヶ岳もあった。
3. 695に咲いていたシャクナゲの花

踏み跡の乏しい急登を行くとホンシャクナゲが迎えてくれた。
3株に花がついていたものの満開には1週間遅いようだ。
Cさんと来たのも4月29日と全く同じ日でありシャクナゲは満開を過ぎていたことを思い出した。
4. これから辿る尾根と奥に谷山からソノドに至る稜線

724の手前には左手に開けたところがありこれから辿る尾根が浮かび上がって見える。左端のピークが谷山・奥には11日に歩いた稜線がはっきり望める。右のピークがソノドだ。中央の谷は芹谷で今回の下山はここの林道を使う計画だ。
5. 霊仙山西南尾根

KIさんは「あそこが近江展望・南霊仙だね」と地図で確認しながら昨年6月に登った時のことを思い出していたようだ。
6. 横根から三国岳への尾根と毘沙門尾根・毘沙門谷

毘沙門谷は一直線に伸びダイラノカシラに向かっている。2月にこれを歩いた時のことを思い出しながら眺めていた。
7. 746ピークと谷山に向かう尾根・藪谷上部からソノドへの稜線

ササ枯れに加え724辺りから尾根上は幅2mくらいの切り開きになって歩き易い。
740m辺りから746を見ると90°左にカーブしていることが良くわかる。この辺り昔岐阜県側は植林されたばかりであったが木が生長してきている。
8. 935と先日登った小尾根

900m辺りの小ピークに立つとそれまでの自然林と変わり全面伐採地に出た。先日登った953と急なブッシュ帯が目の前にあった。
9. 藪谷上部の伐採植林地と藪谷から先日登った小尾根

目を下に向けると手前に藪谷から一直線に苦労して登った小尾根があり870m地点に着いて安堵したことがわかる。
10. 長尾を振り返る

953に立ちKIさんの鈴鹿縦走路X.は終わった。
良く歩いて来たものだ。長尾が南に向かって伸びている。概ね岐阜県側が自然林滋賀県側が植林帯であることがわかる。
奥に藤原岳・御池岳・鈴北岳・鈴ヶ岳・その手前に烏帽子岳から三国岳への尾根・左にはソノドから時山に向かっている尾根が見えた。
谷山からの下りは北西へ枯れかけているササを分け県境を柏原道の峠状に出た。ここは1月と今月11日と来ている。
四丁横崖では霊仙山に登ってきたグループと出会った。登山日和であるため霊仙山には多くの登山者が登っているようだ。
今日もここまでは1人の登山者と会うことも無かった。
11. ワサビの花

登山道と別れ芹谷の源流を下って行くと踏み跡に出た。新緑の中白い石灰岩の上を気持良く下って行く。沢にはワサビのはなが咲いていた。
まもなく林道の橋が見えるのではないかと思われた頃大堰堤が沢を塞いでいるではないか。左岸は岩壁になっているように見える。右岸は人工的な泥壁状に草が植えられている。堰堤上部に向かって行こうとしたが崩れそうで気持が悪い。KIさんは崩れているすぐ上を上手にトラバースして下った。それが嫌でその上を高巻いて木をつかみながら下ったがその下の人工的なガラ場の側壁も嫌であった。今までのルンルン気分が吹っ飛んでしまった。

12. 沢を塞いでいた大堰堤

林道の橋にきてザックをおろした時KIさんが「キャッ」と言ってたばこの火を要求した。何かと見るとズボンと靴にヒルが動いていた。たばこの火はヒルを落とすには最良であることを経験しているのだ。
1時間ほど林道を下り左岸に移る橋で山菜取りの車が拾ってくれた。小型ライトバン2台で五僧まで送ってくれた。大君ヶ畑の親切な3人に感謝したい。林道歩き1時間半は助かったようだ。おかげで日の高いうちに毘沙門谷の上の林道駐車地点に戻れた。
長尾の下部は自然林でいかにも鹿が飛び回りそうな雰囲気をもったところである。尾根上はササ枯れと切り開きにより歩きやすくなっている上に見晴らしも良くなっている。大君ヶ畑からの林道を五僧まで入れば時間的には短縮できると思う。推奨したいルートではあるが大堰堤の高巻きと長い林道歩きが難点である。
長尾〜谷山〜芹谷 概念図 (クリックで拡大)
2004.4.29.  TYamada