■行ってきました |
ツメカリ谷 |
今年も沢の季節がやってきた。HSさんはいろいろ計画しているようだ。6月11日はMさんが県連登山学校同窓山行の下見にツメカリ谷へ行くのでこれに加えさせていただいた。高速から見た鈴鹿山脈はガスの中に隠れ雨が降っているように思えたがリーダーのHS.さんは神崎川の渡渉点まで行って判断するという。M.さんは同窓山行が17日ということで今日でなければ日が無いと言う。 |
||
1. 神崎川渡渉点 4人がJH.さんの車で朝明渓谷駐車場に着くとHSさんが待っていた。準備をして出発白滝谷道を神崎川に下る。今朝方までの雨でやや増水している。ぽつぽつと雨が落ちだしたが協議してツメカリ谷の出合まで行くことになり沢靴と履きかえる。どこから渡るか渡渉点が決まりリーダーはロープの使い方を練習しようと水に入っていき一人づつ渡ることになった。 |
||
2. 練習終了 (左上にロープに下がった渡り籠が見えている) JHさんが渡り練習は終わった。この渡渉点にはこのような時のために大きな石から対岸の大石に空中を行けるように籠様のものが出来ている。ワイヤーロープが張られ滑車にロープでぶら下がっている。引き寄せれるのであるがこれが古いので心もとなく利用する気にならない。 |
||
3. 神崎川本流廊下の入り口 左岸の道から穏やかな本流に入る。ツメカリ谷出合のすぐ下流には本流の廊下が見えている。HSさんは夏に本流遡行をしようと言う。そうしたいものだ。 |
||
4. 幅広く水の落ちている滝 ツメカリ谷に入って小滝を越えて進むと大きな釜をもって狭く立ちふさがる滝に行く手を阻まれる。この滝の落ちているところを見るのは滝は小さくても最も好きな景観の一つである。いつも泳ぐのだが今回は寒いので水に入る気になれず左岸を木の根を頼りに登った。(昨年8月12日にアップされた「教育山行・ツメカリ谷」No.3・4参照)さらに滝を登って行きスダレ状に幅広く落ちている滝の上に出る。 |
||
5. 本日のメンバーJH・M・HS・KKの4人(TYは撮影) 嬉しそうに万歳をして「皆でツメカリ谷に来ましょう」とアッピールしている。今年も8月に教育山行でツメカリ谷が計画されている。昨年はMさんTさんが水に戯れはしゃいでいたのが思い出される。教育部長のJHさんは誰でも登れる楽しい沢なのでぜひ大勢の会員が参加してほしいと言っていた。 |
||
6. 二段の滝 この二段の滝は左岸をヘツりバンドを水に濡れながら右岸に行くのが楽しい。Mさんは傘をさしてこれから行くぞと言っている。 |
||
7.滝のバンドを右岸へ 沢登では出来るものならば滝を全て直登したい。泳いで落ち口へ行きシャワークライミングで登れば一般登山には無い快感が得られる。ここの滝のように水に濡れながら横切って行くのはさらに楽しい。後々まで印象に残る山行が沢にはある。 |
||
8.猫岳の北東に詰上げて 昨年は800mあたりから左岸に入る小さな沢から白滝谷道に抜けたが今日は計画どおり本流を詰め最後は東に向く尾根に上がり猫岳北東の縦走路に出た。疲れた体にはこの縦走路が長く感じた。この縦走路のササは一部枯れる前兆はあったものの今なお健在で大きな葉を付けていた。しかしササを分けるようなところは詰の段階も全く無かった。滋賀県側にはブナも多くツメカリ谷の中流域が伐採後であるにもかかわらず最後まで水の流れが途切れない状況が理解できたように思う。 概念図はこちら |
||
天候が芳しくなく中止になるのではないかと思っていたが決行することになった。最初気合が今一つ乗らなかったが谷に入るとそんなことは言っておれない。逆に楽しいのだ。しかし主要な滝を登り終えこれで終わりと思った瞬間がいけなかった。不用意に飛んでスリップし疲れもあったのか踏ん張れず水に浸かってしまった。靴を履き替えてからもリーダーからこの石はスリップすると言われたのにかかわらずそれに乗りダウンしてしまった。自分が恥ずかしくなった。70歳という年齢にすれば再び沢には一緒に行って貰えないだろう。遅れるのは年のせいにしても良いがスリップダウンは年齢のせいにはしたくない。時間のゆとりを持った沢登りには一緒して頂きたいと思っている。 |
||
2006.6.11 T.Yamada |