愛知の130山 尾張三山山行記 | H.Y |
種別 個人山行 目的 愛知の130山を楽しむ 山域 尾張 山名 本宮山(ほんぐうさん)・白山(はくさん)・尾張富士(おわりふじ) 日程 2009年7月23日(木曜日) 天候 晴れ メンバー 単独 行程 7:21[名鉄楽田駅]・・・・・7:50[大県神社]8:00・・・・8:51[本宮山292.8m]9:10・・・・・ 9:26[信貴山200m位]9:57・・・・・11:45[白山神社(260m)]12:25・・・・・13:08[入鹿池]・・・・・ 13:15[明治村正門前]・・・・・13:25[尾張富士275.0m]13:45・・・・・14:55[名鉄羽黒駅] 15:01 |
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入会以後はじめての単独だ。この日のテーマは二つ。ひとつは、25000分の1地形図をしっかり見ながら、図面と現実の景色を同化させるトレーニングだ。二つ目は、ガイドブックその後の環境変化も発見できれば良い。 大縣神社に着くとちょうど巫女さんらしき女性が出仕されたところらしく、私を見て、「おはようございます」とにこやかな笑顔で丁寧に頭を下げご挨拶された。若い方だが、落ち着いていて品を感じさせる。私も帽子を取って挨拶を返した。安産のご利益がある神として名高く、毎年3月に行われる姫之宮の豊年祭は、天下の奇祭として知られる。境内の願掛け絵馬には英語もあり妊娠中の奥様を気遣う願いも書かれていた。 境内の奥まで進むと「信貴山本宮山遊歩道」の案内標識がある。木陰の遊歩道をしばらく歩くと「NHK登山口」と書いた指標が左に、右は展望台への道になる。展望台に行っても先で合流するので問題はないが、展望台は周りが樹木で覆われ全く展望は得られない。分岐先の鳥居から山頂まで100mの間に、階段が300段に少し足りない位ある。15分で1等三角点のある本宮山山頂に着く。 |
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本宮山山頂までに雨宮社の社があり、そのすぐ先の岩場から南側の展望が素晴らしい。山頂は大縣神社の奥宮となっている。展望は無い。山頂で食べた冷やしたミニトマトときゅうりが旨い。社を囲む玉垣に名古屋産業界の大御所上場企業の名が連なっている。 本宮山と分岐をピストンし、戻って右の道へ1分位で信貴山への分岐。信貴山には、泉浄院という寺が建っている。寺院だが神仏習合のせいで狛犬がある。ところがここの狛犬は、どう見てもライオンなのだ。一見の価値あり。本堂の回廊に上がり、裏手へ回ると西南への展望が良い。ここで陶器でできている高架水槽を始めて見た。大型陶器で有名な常滑焼だろうか。本堂から南へ下ると、朱塗りの鐘楼と立派な多宝塔のある広場に出る。この広場には日陰も多く公園ベンチもあり、ブヨ、蝿、やぶ蚊などの昆虫も少ないので、安心して休息できた。しかしふと気が付いた。多宝塔の2階の屋根下にとてつもなく大きなスズメバチの巣がある。早々に立ち去ることにした。 |
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ここから白山へのコース探しだ。多宝塔の下、南側を巻く林道は、東へ進むとすぐに北東の入鹿池に向かう道と南東に下りて県道453号に入る道とに分岐する。地形図では信貴山のほぼ真東に県道453号線を挟んで白山があるので、県道に近い変電所脇をぬけて、高圧鉄塔下の巡視路を使って直登したいと考えた。県道453号へ下る道を選んだ。県道下のトンネルをくぐり453号に出た。県道の歩道沿いから上がれそうな場所を探したが、高いコンクリート壁が延々と続いておりそれらしい場所は全く無い。 もう一度県道へ出る道に戻り、良く探すと鉄塔への指導標が草に隠れており、指導票には電力会社のマークがある。入口付近こそ草に覆われているが、U字溝付きの道がある。間違いないことを確信した。草と笹に覆われて道は見えない。側溝に足を落とさないよう足探りだ。やがて登り斜面にぶつかると道が分らなくなった。地形図を確認できる場所まで戻り現在地の特定をした。地形図では、北に高圧線があるので空が見える場所に移動してそれを探す。左の尾根に取り付くとはっきりした道があった。空が見える。真上に高圧線が走っている。鉄塔は見えないが、巡視路であろうと思われた。高圧線の方向と道は一致しており、この道を歩くことにした。地形図と地形も合う。20分ほど歩くと電力会社の保守の方三人が降りてこられ挨拶を交わした。 |
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ここまでかなりの時間を費やした。一息入れる。おにぎりを頬張るも口の中がねばねばしてご飯が喉を通りにくい。水で流し込む。トマトはまだ冷えている。この蒸し暑さの中では、トマトがやけに美味い。15分ほど休憩をして神社へ向う。白山の山頂は、神社とは別の場所にある。再び歩き始めて10分程で白山神社への案内札が掛かった分岐に出た。左白山神社260.8mへの登り道、右は三角点のある白山223.5mへ。この分岐から神社まで15分位だった。 白山に寄らなかったので正しくは尾張三山を歩いたことにならない。白山神社からの展望は素晴らしい。南の展望だけでなく社の裏へ回ると北の入鹿池・尾張富士方面の展望が素晴らしい。ここでは、2回目の着替えと超ゆっくり休憩をさせてもらった。下山は左に市民四季の道を降りる。遊歩道入口付近の林道広場には、数台の車がいた。林道大山池野線はここの車止めで止まっているが、その横を抜けて林道を神尾集落・入鹿池・明治村方面に向って北へ下る。 神尾集落を抜けると入鹿池沿いの県道に出る。交通量が多く安全とはいえないので、入鹿池湖畔を歩くことにした。ほとりにはボート屋さんの食堂が立ち並んでいる。刀塚や愛知用水事業の展示物もあり、明治村脇のしゃれた取水塔を見て、池と分かれ明治村までの県道沿いの坂道を歩く。明治村正門まで5分だが、県道には歩道が無いので車には要注意だ。正門まで来れば尾張冨士への登山口はすぐ正面にある。 |
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尾張冨士山頂まで460mとある。読み通り20分で着いた。先客がおられた。ご年配の方、地元の方だろう。トレーニングスーツのみで、気軽な服装だ。がっちり登山スタイルの私を見て、少し驚いておられる表情が見て取れる。いったんザックを降ろし、大宮浅間神社奥社神殿に参拝。しばらく立ち休憩をし、石あげ祭りで上げられた石に書かれたコメントを読むなどして楽しんだ後、下山開始。途端に黒雲が掛かり始め、ポツリポツリと来た。様子を見ようとしばらく待つ間もなく止んだ。しかし、石あげ祭りに使う正面の登山道は岩がちで、案外急勾配なので、今の雨で滑らないよう十分注意して下りた。 10kmを超える距離を蒸し暑い夏、低山を歩くには、水2?ではぎりぎりだ。タオルと着替えもこの時期は多めにした方が良い。久しぶりの一人歩きは、大変楽しかった。存分に好きな写真を撮りまくることができた。ゆっくりのんびり山行だった。 【蛇足】 犬山駅から明治村へのバスは、名鉄バスから岐阜バスに変わっている。注意 岐阜バス http://www.gifubus.co.jp/ |