■行ってきました |
霊仙山一寸ヤバイ山行記 | H.Y |
目的 行者谷・権現谷とヤマシャクヤクに会いに行く 山名 霊仙山 山域 鈴鹿 日程 2009年5月15日(木曜日) 天候 晴れ メンバー 総勢3名 CL Ya.Te SL M.S &Y.H [金山]6:00=[東別院IC=彦根IC]=7:23[安原]・・・11:21笹峠・・・12:20近江展望・・・13:35霊仙山最高点(1094m)・・・15:50二の谷橋16:00***16:40安原16:55=温泉=[彦根IC東別院IC]=金山 |
||
不案内なはじめてのルート 地形図に登山道はないが、登りはいけそう。最高点を降りてからが大変そう。今回は、行者谷上の林道に必ずぶつかるので、問題はその後だ。何とか林道まで下りたとしても、そこから山腹をトラバースする道を見つけられるかだ。行者の谷登山道から、権現谷筋林道までどうやってルートを確保するのか、道は本当にあるのか。これは一筋縄ではいかない、一歩間違えば大変だ。資料の起稿年代が不明。NET資料も6年前。ガイドブックを何処まで信用してよいのだろうか。 |
||
スタート 安原(あけんばら)からの入口を見つけられなかった。駐車位置の先に薄い踏み跡を見つけた。地形図で現在地を確認し、笹峠への尾根であることは間違いないと確信した。ものの数分で踏み後は消えた。やたらすごい急登だ。木に掴まりながら上る。足元が崩れやすい。早々にヤマヒルに取付かれたのでそれも気になる。どのみち250mも登れば一端急登は越えられると読んでいた。まもなく半端でない急登になった。動くたびに小石が落ちる。落としたつもりも感覚もないうちに小石が落ちた。数メートル下のYさんの頭部に当たった。「イタァッ!」大事には至らなかった。帽子のお陰で切れている様子は無かった。お互い相手のルートの下へ行かないよう注意し、極力足の置き場に注意を払うことになった。 |
||
尾根の岩場から笹峠 150mも登ると、尾根を塞ぐように3〜4mの大岩が出現した。どうしても岩を越えなければならない。割れ目の足の置き場に神経を尖らせる。岩場の基本、3点支持。鈴鹿の岩は脆い、手前へ引いてはいけない、上から押さえつけるようにして身体を持ち上げよとYさんから習った。このような岩が連続して上へと続いている。お二人もかなり疲れてきている。休憩だ。後で写真を見る限り、45度を越える急坂を登ったのだ。尚も岩場は続いた。かなり危険な山行になった。Mさんは、こんな場所でも恐れる風はない、確実にクリアしていかれる。どのくらい岩場が続いただろう。当初の予測通りこの難所を乗り切った後は、嘘の様に緩やかな広々とした尾根に出た。標高500m辺りだ。10時、計画なら笹峠についている頃だ。700m位の笹峠まで30分あれば着くと思った。しかし、着いたのは、11時20分だった。 |
||
稜線のヤマシャクヤク 取り付きから近江展望まで一気に登る。快晴で展望が良い。目的の「ヤマシャクヤク」は、西南尾根のカレンフェルトの北側に群生していた。風がかなり強く吹いていた。真んまるのぼんぼりの様な形の大きめの花だ。乳白色のかわいらしい花。久しぶりにフォーカルプレーンシャッターのメカニカルなシャッター音が気持ちよい。 |
||
急降下の下山、ルートをはずれる 13時40分、霊仙最高点。三角点を省いたのでどうにか計画通り。問題はこれからだ。ここまで三人とも足を相当使った。最高点から東へ数分歩くと石柱がある。そこから薄い踏み後が急降下している。急坂で踏み後が途切れトレースできない。尾根の高みをはずさないことを心がけた。861mの独標らしき場所。それぞれが地形図を取り出し現在地を特定しようと磁石で確認。そこから下には林道が見えている。この独標から左へ回り込む。相変わらずの急降下、体力を消耗する。 |
||
谷でのトラブル 谷の付根付近に降り谷を歩く。時々段差の大きな場所は少し山腹に迂回する。Mさんが岩から動けなくなった。段差が大きく、捉まる場所がない。滑りそうで怪我をする恐れがある。Yさん急斜面を上がれないのでザイルを下ろすことができない。Yさんの案で二人を踏み台にしてもらうことにしたが、足を支えただけで無事降りることができた。 |
||
疲労困憊→天の助け 4時近く堰堤を越えて林道に出ると二の谷橋に出た。どうするか話し合った。予定をオーバーするが、西に進めば、笹峠への登山道、峠からルートのはっきりしている今畑へ降り、後は川沿いの村道を辿って安原へ帰ることに決定した。 その時、西から軽トラックが来た。天の助けだ!!すぐ手を挙げた。河内へ帰る車だ。すぐさま事情を話し二つ返事でOKをいただいた。 |
||
ともかくこの日も無事山行を終えることができた。遭難騒ぎにならずに済んで本当に良かった。なにより疲労困憊している私達を快く安原まで乗せてくださった藤本さんと藤井さんに心から感謝したい。心から合掌。 概念図はこちら |
||