鳳来寺山系の植樹活動 | ||||||||||||||||||||
あつた勤労者山岳会 自然保護部 富田(征) | ||||||||||||||||||||
■植樹のきっかけ きっかけは思いがけないところからやってきました。 Kさん(あつたの前会長、県連副会長)が00年2月に山と渓谷社の取材依頼で鳳来寺山へ出かけた時のことであった。 鳳来寺の参道の一画で、数十名の方々が植樹をしているのを見かけ、声をかけてみた。 責任者らしき方と話ができ「鳳来寺参道周辺をスギ、ヒノキの針葉樹から、かって日本の山の本来の姿である広葉樹中心、針・広混合林作りをしようと活動をしている。是非参加をして下さい」との誘いをえました。 早速に自然保護部にKさんから声がかかりました。 「自然保護部として鳳来寺山系の植樹に一度参加計画を企画してみたら」 これをきっかけに鳳来寺山系での植樹活動が始まりました。 ■鳳来寺山系での植樹の始まり 今から10数年前、黄柳野高校の建設計画が持ち上がりました。黄柳野高校は、現代病といえる、登校拒否、自閉症や団体生活になじめない生徒を、なんとか普通の生徒になれるように、社会に出ても一人だちできるように、そんな趣旨で設立計画がありました。しかし資金不足でかなり難航していました。 私も三河の住人で寄付の依頼がきていましたので関心を持っていました。 鳳来寺の参道沿いに黒谷家があります。この土地の山林王といわれ、黒谷家は300年の歴史のある家柄です。 資金不足を賄うために、黒谷家が100Haほどの山林と黒谷家の家を寄付されました。 この山林を金にかえるために、つげ野の森市民ネットワーク(O代表)、鳳来寺門谷総合開発委員会(K会長)、黄柳野高校が立ち上がり、山をベースに寄付集めをしました。 高校はできましたが、山をどのように維持するかが課題になりました。参道沿いの10Haを広葉樹中心の森づくりをしようということになり、98年9月から活動が開始されました。 ■植樹活動の特徴
00年9月の第24回全国育樹祭で(社)国土緑化推進機構から高い評価を受け感謝状まで頂きました。 ■今までの活動の過程 企画がよい。とにかくよく考えられています。寄り合い世帯でありながらなにしろ活気のある活動が続いています。強制でなく、あくまで自主にまかせるのがよい。それでもって一人ひとりが自分の役割を演じています。 第一次計画から第四次計画まで立案されており、現在第四次計画まで進んでいます。 参道沿いといっても点在しており、第一次を「いろいろの森」第二次を「百年の森」第三次を「鮮彩の森」第四次を「はじまりの森」と命名したのが面白い。 01年度の計画を紹介します。
大人ばかりでなく、多くの小学生、中学生や高校生が参加するようになってきています。だからこのような楽しい企画が生まれてきています。 立ち上げが立ち上げだけに、子どもたちを大切にしています。 時にバーギュウや黒谷家での食事会もあります。実行日は土曜、日曜と活動していますので、酒の好きな大人どもは土曜日黒谷家で酒盛りをなされているようです。 ■あつたの活動 「あつた」の活動の前に「東三河山ぽ会」の方々がいち早く参加されていたことを紹介しておきます。 小谷さんの紹介で活動は00年7月から始まりました。今まで延べ100名近く参加したのではないかと思います。山の計画とかさなりますので何時もという訳にはいきませんが、しかし誰かは参加をしています。 「犬山マップ」の方々も参加されるようになりました。また昨年10月に県連の婦人部が特別企画をされて植樹をされました。「あつた」の自然保護部主催の望年会は、00年と01年と黒谷家で行いました。勿論自然保護部以外の会員も多数参加いたします。 門谷地区の地元の方々、市民ネットワークの方々も多数参加され大変盛り上がった会になっています。今年も計画しています。 昨年9月に黄柳野高校の生徒諸君に、食事のつくりかたとキャンプ指導を「あつた」のスタッフ7名で行いました。今年は鳳来寺山に山行してキャンプをしようと企画がすすんでいます。 今後の活動計画木を育てていく活動は終わりがないと思います。1年で下草が樹木以上に成長します。樹木の成長のために下草刈りがつづきます。 第四次計画の[はじまりの森]は、まさにいろいろの計画が考えられています。 棚田をつくり、そこにソバを作ったり、また自然薯を作ろうかとか、企画がすすんでいます。 1月20日は小屋づくりにでかけます。3月23(土)日は大植樹祭があります。よろしかったら参加しましょう。 |
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以上 |