2年連続挑戦で 剣岳・立山三山 ヘ行ってきました | ||
2004年夏合宿(Aパーティ) |
昨年は、お盆明けに今年と同じルートに挑戦した。立山駅まで行ったが、予想に反しこの地方では前線が停滞し続け、麓で二日待ったが、山の天気は回復の様子がなく、三日目の朝ついに撤退した。名古屋へ帰ると、こちらは好天続きでたいへん残念な思いをした。 今年は、昨年とまったく同じルートを再挑戦することになった。変わった点は、メンバーにS君が加わり、日程が7月下旬に早まり、アプローチが往路も東海北陸道利用に変わったこと位でした。岩稜帯歩行の練習も、昨年と同じように南山、宝剣(+三の沢岳)で実施した。剣の混雑を避けるために、平日を選択したのも昨年と同じでした。 |
別山、立山主峰、浄土山 |
初日(7/26)は、昨年見つけた静かな場所に(予備の駐車場?)、真新しいジャンボテントを設営する。二日目(7/27)は、5時半ごろ駅食堂で朝食をとる。そして、6時にゴンドラの始発に乗り、やっと合宿の新しいステージが始まった。ゴンドラは空いていた。 7時20分室堂ターミナル着。ピーカンに恵まれ7時45分、剣へのスタートをきる。雷鳥平から新室堂乗越(奥大日岳分岐点)、別山乗越をめざす。高度が上がるにつれ、Zリーダーはメンバーの体調を見ながら、適宜、立ち休憩をいれる。剣山荘へは中道ルートをとり、所々の雪渓も歩行に支障はなかった。 剣山荘手前の展望の良いところで大休憩。急峻な剣岳の山容がそそり立ち、恐怖感を覚えるが、下山者たちの様子を見ていると私たちなら何とかやれるだろうとの気も抱いた。入荘は午後1時。6人で一室を専用できた。夕方には、入浴タイムがありうれしかった。 三日目(7/28)は合宿のメインイベントの剣挑戦!3時半起床、4時前に満天の星空の下を歩き始める。前剣から山頂にかけて急峻な岩場が連続しているが、遠くから見た時よりは安定したルートが確保されているような気がした。岩好きな先頭のHの踏み跡やアドバイスを受けながら、気持ちを集中させ、鎖をしっかり握り締め反対の手で岩をしっかり掴み、一歩一歩慎重に登り続け、8時5分剣岳山頂に到達した。360°の展望に感激し、皆が握手を求めたがZリーダーは、まだ半分だと言って手を差し出さなかった。下山に対し、皆の気持ちは一層引き締まったようだ。今日は登山者も少なくゆっくりと歩くことができた。 |
3時間後、剣山荘へもどった。長時間の緊張でかなり疲れていたが、今日はまだ、別山に登り、内蔵助山荘まで進まなければならない。30分後、別山乗越に向かう。途中、剣沢小屋前で休憩、ここはいたって閑散としておりテントも少なかった。 別山乗越では、コースタイムの遅れ、疲れなどでルートの選定に迷ったが、リーダー判断で計画通りに進む。がんばって別山経由で4時に内蔵助山荘に入荘。まもなく真砂沢上空を飛翔するイヌワシを間近で見たが、写真を撮りそこなう(準備して待っていた人もいた)。翌朝の後立山からのご来光も素晴らしかった。そしてここは、ゆったりした家族的な雰囲気があり、剣山荘とは違った視点でいい山小屋だと思った。 最終日(四日目-7/29)は、小屋で朝食をいただき、6時過ぎに出発。稜線に出ると風が強く寒い。さっそく体温調整を依頼し、重ね着をする。厚い雲がはやい速度で動き、周辺の景色がめまぐるしく変化する。内蔵助カール、富士の折立を経て、立山連峰の最高峰(3015)大汝山岩塔に立つ。厚い雲で剣の雄姿は見られない。 |
内蔵助山荘より別山 | 内蔵助山荘から後立山連峰のご来光 右は鹿島槍ヶ岳 |
立山連峰最高点 大汝山(3015m) |
雄山から一の越に下り、別山・立山主峰とならび立山三山の一つ浄土山を経て、11時20分室堂へ下山。合宿の全工程が終了した。バスは空いており、12時、室堂を後にした。帰路、昨年1日チンデンしたグリーンパーク吉峰の温泉で一浴びして、東海北陸自動車道で大事故があったことも知らずに名古屋に向かった。 長年の希望(私は3回目)が叶えられたが、メンバーの皆さんのご助力、あつたの会員の方々のご協力、好天という天のお恵み(名古屋は時々雨)のお陰だと感謝しています。 今回のメンバーは6名(女性1名)、平均年齢64歳。Zリーダー、ご苦労様でした。 |
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(2004/08/02 森の散歩人) |