「湯は水より出でて水にあらず」 伊藤新道・鷲羽岳・野口五郎岳

山域:北アルプス
日程:9/6~9/8
メンバー:TT・KT・YS(記)

昨年より計画していた伊藤新道へ行ってきました。

初日:晴嵐荘へ

名古屋を出発し七倉山荘からタクシーで移動。
途中崩落箇所があり1キロちょっとは徒歩で移動し
再度タクシーに載って高倉ダムへ。

崩落現場はヘルメットを被って徒歩で通過

着後てくてくと湯俣山荘を目指しグリーンの水面に癒やされながら歩き出します。
平坦なので特に大変ではないのですが約10kmとそれなりに距離はあります。

途中なにかの施設の泥抜き?で、川が真っ黒になっていてビビりましたが施設を超えればきれいな川が復活です。

湯俣山荘で伊藤新道通行届をタブレットで登録し、今日のテン場晴嵐荘へ
名物?ジップラインを使って川をわたります。

今夜のディナーコースは
アンティパスト:餃子の皮いろいろ包
プリモピアット:じゃがりこのガレット
セコンドピアット:ペペロンチーノ
です。

餃子の皮いろいろ包は、餃子の皮に
レモン&パセリのソーセージと大葉、ベビーリーフとチーズの組み合わせで
包んだものをオリーブオイルで焼きます。
ビールが進みます。

じゃがりこのガレットは、じゃがりこに150cc程度のお湯を入れ
ふやけてきたらスプーンで潰してマッシュポテト状にします。
鍋に入れてミックスチーズ80g程度と混ぜながら焼きます。
フライパンの場合は、ひっくり返して両面をカリカリッと焼きたいですが
鍋なので片面だけカリカリさせてフレッシュバジルを散りばめて頂きます。
ワインが進みます。

そして夢の中へ・・・

二日目:伊藤新道へ

朝4時、暗闇の中のジップラインで出発です。
神社にお参りし、河原から温泉が吹き出す地獄谷を越え、噴湯丘へ到着。
対岸にあるので危うく見逃すところでした。

で、皆で噴湯丘ポーズをとり先に進みます。(何故か自然とガニ股に・・・)

8月に落石で足の指を切断した事故があったガンダム岩に到着。
前日の湯俣山荘でのコースレクチャーで、水量が少ないのでホッチキスの高巻きはせずに下を素早く歩いて抜けてくれとのこと。
水流はありますが、ヒザ下ぐらいでしたので難なく通過。

その後、桟道を進むメンバーとそのまま川の中を進む私。

状況を見つつ何度か徒渉しつつ第5吊り橋に到着。

こっから伊藤新道の本来のルートから外れて、そのまま湯俣川を遡上。
お目当ての野湯に到着。
早速入浴!源泉垂れ流しなのに、温度はちょうどよかったです。

お目汚しのオッサン二人の入浴シーンです。
レディーはおしとやかに足湯を楽しみます。

すぐ上に源泉の吹出口と硫黄芝が見れます。

その後、赤沢を遡上し伊藤新道のルートに復帰。
復帰後すぐに等高線が密の状態の急登を上がります。
めちゃくちゃしんどいです・・・
ここで私はスタミナ切れ。ゆっくりと先行の二人を追いかけます。

左手に槍ヶ岳を見ながら、なんとか三俣山荘に到着。
テント張る前に黒ラベル休憩。気持ちいい天気の中、伊藤新道の話に花が開きます。
後半の山部分はいらないよね~
温泉ピストンで翌日他の沢とかで遊んでもいいよね~
とか・・・


2本めに行くと根が生えそうなので、飲み終わったらテント設営に。
結構いっぱいだなと貼れる場所を探していたら奇跡的に水場の近くに張れました。
二日目の晩御飯はKTさん特製餅入り味噌煮込みうどん&生卵付き!
生卵をわざわざ担いできてくれました。
しかし、皆お腹が空いていたので写真を取り忘れた・・・

そんなこんなで食事を終えて明日の天気を小屋で確認すると明け方から雨の予報・・・
午後まで持つと思っていたけど早めに降り出す予報となり、明日の行程を皆で打ち合わせ。
稜線上で雨風に吹かれるのは避けたいため、まずスタート時間を4時から0時起床で1時出発に前倒し。
雨風の状況では真砂岳から竹村新道で下りるようにしようと計画変更。

三日目:鷲羽岳・野口五郎岳・ブナ立尾根から下山

1時に出発し、時折雨に打たれながら朝一に今日の一番の高低差の鷲羽岳へ。
闇夜で何も見えませんが着々と歩みを進めワリモ岳・水晶小屋と通過する頃には少し雲も晴れ明るくなってきました。
東沢乗越を越えると太陽が顔を出してきました。

その後、きれいな稜線を見つつ野口五郎岳を通過し烏帽子小屋からブナ立尾根を下って高瀬ダムへ帰り着きました。
なかなかのハードルートの上でした。
私が早々にスタミナ切れで全体のペースが上がらなかったのは申し訳なかったですが
きれいな景色と美味しいご飯で許してくれたと勝手に思います。
大町で温泉に入り、旅の最後のご飯は安曇野IC近くのきまぐれ八兵衛で柚子塩つけそばを頂きました。
これがなかなかの大ヒットでリピートありのお店です。